第70話 戦力 ②
「魔物が出るんですか!」
「まあ、今となっては、貴族領内だけだがな?」
「知らなかった…………」
「伯爵領にも居るぞ?
貴族の領地というのは、元々魔物を封じ込めた土地から始まったのさ。危険だから一般人が入らないようにして管理している。
遥かな昔、最も強大な魔物を従えたのが今の王族だぞ!」
わぁ〜、ファンタジーの世界だぁ〜?
私でもぉ、魔物狩り出来るかなぁ?
あれ?魔物を倒したではなく、従えた?
「そうさ、使い魔となった最強の魔物が今でも王宮に住んでいると伝えられている。」
てことは、王族には逆らわないほうが良いってことだよね?
この国が戦争に負けなかったのは王族のお力が有るからかな?
「人間同士の争いには魔物は出てこないぞ?出てきたら、世界大戦どころか最終戦争になるからな?」
あの〜、それってぇ、結構なぁ秘密なんじゃぁ?
「さっき、ミーアは戦力になるって伝えただろう?
知っておくべき事だからな。
もう俺たちと同類だからな。」
う〜ん、わたしぃ、喜んで良いのかなぁ?
「それに、魔法が使えるミーアが居ると皆んな心強いからな!頼りにしているぞ?」
………何のことかなぁ?
「とぼけても無駄だからな?さっき執事長様に使ってただろう!他の者達は速すぎて見えなかったかも知れないが、俺は誤魔化せんぞ?」




