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第7話 そして、始まりの日 その1

自分がおかしいとはっきりと自覚したのは、幼稚園年中の頃だった。小学校2年の時、心配した母が私を連れて神経科も含めた医者通いした結果、いくつかの診断が下った。


まあ、端的に言って、頭が良すぎたのだ。IQテストで、通った総合病院の過去最高数値を記録したらしい。


私の将来を心配をした母は、私のいくつかの能力を大人になるまで隠すように私に言い聞かせた。


結果、ペーパーテストで実力を発揮する以外では普通の学生生活を過ごせたと少しは思う。


ただ、ろくに勉強している様子もないのに常に最高成績の為、何度かカンニングを疑われたのには閉口した。


大学在学中に、「空気が読めない」私は就職で苦労するのが確実だったので資格を取りまくった。資格試験テキストに目を通しただけで全て覚えた私には、難関資格も含めて楽勝だった。


私の中の資格取得ブームが一段落した後、暇を見つけては大学図書館に籠った。


何故か、急に読みたい分野が出てきたのだ。


俗に言う、禁書の類だった。


マイブームか?と思われるくらいに、図書館に通い詰めた。


大学の図書館は結構面白いところで、書籍の購入リクエストを出すと、ほぼ全て買ってくれる。


絶版書籍や、書籍化されてない資料や古文書などでも、提携施設から貸出やコピーの取次までしてくれた。


就活が始まるまでの約一年間で、私は日本で一番魔術や呪術に詳しくなったんじゃないかな?


なんでこんなことをしたのか、今でもわからないけど面白い経験だった。


資格を活かして就職後、3ヶ月の各部署へ巡回しての研修中に社内業務をほぼ全て覚えた私は、配属先で色々やらかしてしまった。


元々、「空気が読めない」私は、頼まれた仕事は断ることが出来なかった。


いや、断り方を知らなかったのだ。そして、全てを完璧にこなしていった。


良く考えなくても、社内SEや顧問税理士より役に立つ下っ端新人が何でも言うことをすぐに聞いてくれるとしたら…


既に、平社員の業務ではなくなった私の労働環境は、先の婚約破棄・辞職に至るまで改善しなかった。



作者より


次々回から、やっと、猫カフェの話になります。


長かった〜

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