第69話 戦力 ①
「伯爵様から伺ってはいたが、これ程とは?」
「へっへ〜!スゴイでしょ?」
自慢げなミーア。
落ち込む執事長。
唖然とする場長のウィリアム。
呆然とするその他大勢。
「元々素質が有って、強かったしな。それにしても、何がどうなっているのか?」
首を傾げる場長。
「そんなことよりも、もっと強くなりたいから誰かお手合わせ願います!」
「あ〜、今日はもう無理だと思うぞ?日を改めもらえるか?」
「ちぇっ、つまんないの!帰りましょ執事長様?」
「執事長様は、しばらくそっとしておいたほうが良さそうだぞ?」
執事長の様子がおかしい。
当分、復活しなさそう?
「執事長様は、護衛としても最強だったからな?今でも私と互角に戦える程だったのにミーアにアッサリと負けたんだから放っておいて差し上げろ!」
「は〜い!」
「しかし、ミーアが戦力として使えるとなると色々な事が考えられるな?」
「?、戦力?ですか?」
「ああ、上からの指示でな、近々何か有るらしくてな?戦力になる人員をピックアップして訓練しておくように言われてるんだ。男連中は確保できたんだが、女性陣が手薄でな。」
「何があるんでしょうか?」
「まだわからんが、まあ戦だろうな?あと、領内の魔物かもしれんな?」
「魔物が出るんですか!」
「まあ、今となっては、貴族領内だけだがな?」




