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第62話 婚約④

「………お試しになったのですね?」


改めて尋ねる。


「大事なことですので、お答えいただけますか?」


気まずそうな二人。

チョットだけ、意地悪したくなった。


「責めるつもりはありませんので、教えてくださいますか?」


まあ、答えづらいよねぇ。

でも、今後の為にも答えていただきますよ?


メイドさんに、尋ねよう。

お二人の関係によっては、予定が変わってきますからね。


「私達は、ハワード男爵家として独立する予定です。お答え頂けなければ、貴方の席は男爵家にはありませんがいかが致しますか?」


「御自分の意志では出来ませんでした。薬をお使いになっても厳しかったです。まともに出来たのは十回に一度位です。」


諦めたように、答えるメイドさん。

渋いお顔の、リチャード様。


「はい、合格と致します。貴方は新しく興す私達の家に一緒に来て頂きます。」


呆けたお顔のメイドさん。

驚き顔の、リチャード様。


「貴方にはもし私が子供に恵まれなかったら側室となってもらいますので、その覚悟で来てください。」


二人とも、訳がわからないなりに、ホッとした様子。

やっぱり、そう云う関係だったのね?


「では、お二人ともこれを。」


中空に手をかざし、何もない空間から盆とグラスを三つ出し受け取らせる。

中にはお決まりの半透明なキラキラ光る液体。


わけが解らず、唖然とする二人。


「では、私達の未来の為に、乾杯!」


勢いで飲ませてしまう。

よし、これで明日には歩けるようになるかな?

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