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第60話 婚約②
やっと、やっと終わった。
ドレスアップが。
長かった。
その甲斐あって、鏡に映る私はまるで別人。
何処のお姫様でしょうか?
誰か写真をと思ったら、メイドさんの一人がビデオ撮影始めてた。
後でコピーしてもらおう。
あ〜、緊張してきた。
私なんかが、末子とはいえ貴族家と婚姻して良いのだろうか?
勢いでお願いしたとはいえ、今更ながら考え込む。
帝国貴族については詳しくないし、これから勉強だね。
その前に、断られないようにしないと。
リチャード様が、一時間程でお戻りになると知らされた。
一旦部屋へ戻り、伯爵様と打ち合わせ?
キャシーも戻ってきた。
「伯爵様、念の為お尋ねします。結婚したら私とリチャード様の立場はどうなるのでしょうか?」
「普通なら平民となるが、五月の持っている男爵位を名乗ることになるだろう。」
「出来るのですか?」
「その為の謁見でもあるからな。ハワード男爵家となるだろう。」
謁見が関係あるんだ。意外だった。
「どのような形で貴族家を成すのですか?」
「領地を持たない法衣貴族と同様の扱いになるだろう。」
あ〜、年金だけ貰える貴族かな?
何か稼ぐ方法を考えないとね。
どうせなら領地も欲しいけど無理だろうな?
猫カフェでも始めるかな?




