第49話 反撃 その6
「スノー、ネーロ、動きがあったら知らせて!」
『もう、始まったよ!ノース邸炎上中!』
「ハア〜っ!スノーっ、どゆこと?」
『当主が伯爵様とキャサリン様を亡き者にしようとしたから、キャサリン様の指示で結界を張って敷地内に認識障害掛けて火を放ちました。』
「…………後で状況を知らせて?別邸はどうなったの?」
『ネーロが同様に処置しました。』
「つまり、全面対決になって対抗したということで、合ってる?」
『その認識で宜しいかと?』
ノースの長子の暴走かと思ったら、一族全員とはね?
そこまで恨まれてるとは。
使い魔二人とも同行させて正解だったね。
「認識障害掛けたってことは、まだ誰にも気づかれてないってことでいいのかな?」
『その通りです。今、正に燃え尽きようとしている本人達でさえ気づいてないでしょうからね?』
「ノース邸内、全員かな?」
『一人も脱出させてません。』
「邸内に居なかった関係者は確認出来た?」
『火を放つ前に、全員邸内に転移させました。
ただ、五月様暗殺実行者が確保できていません。伯爵邸から出ないように願います。』
ここまでとは、予想以上だね?
私を暗殺?
どんな意味が有るのかな?
伯爵様が戻ってきたら、説明して貰わないとね。
「ネーロ、すぐに戻って!スノーはそのまま伯爵様達に着いてて!」




