第42話 反撃 その3
「なんなのよっ!今の?」
「魔法陣よ?」
「何時からこんな派手な魔法が使えるようになったのよ!?」
「使えないよ?」
「使ってるじゃぁないのっ!」
「私が使ってるのは魔法陣だけだよ?」
「何処が違うのよっ!」
そう、違うのだ!
私は魔法は使えないよ?
魔法陣が無ければダダの人?
魔法陣は、道具なんだ。
道具が無ければ、異常に記憶力の良い、絶対記憶とでも呼ぶべき能力を持つ、タダの独女なだけなんだよ?
魔法陣を複写機として使ったり、
魔法陣を通信機として使ったり、
魔法陣をナノマシンとして使ったり、
魔法陣を剣の代わりにしたり、
魔法陣を治療薬にしたり、
魔法陣を………………
あっ、今度、絨毯にして空を飛んでみよう!
『魔法陣の絨毯!』……語呂が悪いな?
「……五月?何妄想してるのよ?」
「あっ、考えが漏れてた?それよりも、なんで、謁見に私が関わってくるのよ?」
「やっぱり、自覚無いのね?」
「………前にも、似たようなやり取りしたわよね?何を私に期待してるのかな?」
「………ごめん、ここから先は、私からは話せないんだ。伯爵様が説明の時間を取ってくれるから、それまで待っててくれる?」
何を説明なされるのか解らないから、気にしないで他の事を解決しよう。
先ずは、私を亡き者にしようとした奴等だね?
「スノー、ネーロ、お願い!プライベートジェットとリムジンに細工した奴と、その背後関係調べて。できれば、確保して!」
『『ラジャ!』』
その後に、明日面会のリムジン少女だね!
あっ!名前聞いとけば良かった!
それにしても、日本を発ってからまだ二日と少ししか経って無いんだよね?
物凄く、濃い時間だったね?
また腹ごしらえして、新たな黒幕を追い詰めよう!
さあ、戦争の、時間だ!




