表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/105

第32話 覚醒? その6

検査結果は、すぐに届いた。

敷地内に、関係者専用の総合病院が有るそうで、さすが大貴族様!と素直に思ったよ。

どんだけ、広い敷地なんだよ!


画像が入ったディスクを受け取り、差し出されたノートパソコンを、


「あっ、必要ないです〜ぅ!」


と固辞して、自分のタブレットをカバンから取り出して、


「もう、これにコピーしました〜っ!」


と、ディスクを返したら、またまたジト目で見られたよ。

いいかげん、慣れてくれないかな、キャシーさん。


早速、画像を表示して二人に示す。


「これを見てください、不自然です。」


二分割した画面には、肝臓と膵臓を表示したのだが、ピンとこないようだ。まあ、当たり前だね。


「明らかに、加工されています。この前後の他の臓器の画像撮影日は二週間前ですが、ここだけニ年前です。それに、血液検査の結果も不自然です。ありえません。恐らく、腫瘍マーカーと血糖値と肝機能の数値をいじってます。

他の信用できる病院での再検査をお勧めします。それも、今すぐにでも!

あと、担当医と検査スタッフを拘束して尋問(ごうもん)する事を要求します。私達が襲われた事と関係有ると思われますので。」


「………再検査してから、そうさせてもらう。」


少し、躊躇ってからお答えされた。

貴族家直属と思われるスタッフを疑えと言っているのと一緒だから当然かな?

それでは遅いかもしれないけど、あえて強くは繰り返さなかった。


代わりに、


「できれば、キャシーも検査を!」


とお願いした。


伯爵様とキャシーは、三〜四時間位で戻ると言い残して、護衛と共に出かけていった。

今回も、私の荒唐無稽な与太話(おねがい)を、まあ半信半疑ながらも聞いてくださったようだ。

キャシーは、私が『キャシーも検査を』とお願いした意味が理解出来たのか、表情が暗かった。


メイドさんに別室に案内された私は、これからどう動こうか悩んだものの、情報が少なすぎて何も考えられないことに気がついて、使い魔二人にチョットだけ散歩(ちょうさ)して来てくれる?と送り出した。


二人とも、もうこれ以上無いくらいに嬉しそうに出ていった。


待つことに決めて、傍らに控えるメイドさんにシャワーの使用と着替えとコスメの用意と食事をお願いした。


持ってきた着替他の荷物は灰になってしまったし、ハラが減っては戦はできぬってね〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ