「I'm here!」来たよ!
50,000PV達成記念SSです。
開店準備もあらかた終わり、漏れはないかとキャシーとチェックリストを確認していたら、
「I'm here!」
「………………………………来たよじゃ無いでしょ!」
「Why don't you call me?」
「呼ぶも呼ばないも………………………領地をお留守にしていいのかな?キャシー、後は任せた!」
何故に、ここに伯爵様が居るのかな?
しかも、砕けた口調で貴族らしくないぞ?
いま来てもらっても、邪魔でしかないよ。
なんと言っても、その格好が。この場では違和感しかないし。
まさに、『貴族家当主!』と言える格好で現れたしね。
キャシーに無理矢理奥の控室に引っ張って行ってもらって、落ち着かなきゃと思って深呼吸を一つ。
ホントに、誰が連れてきたのよ!
「I brought him here.」
………………………………………ミーア、お前か!
ということは、二人とも正規に入国してなさそうね。
「ミーア?どうやって来たのかな?」
「Teleportation?」
………………………………………何だと?一人なら瞬間移動出来るって言ってたけど、二人でここまで来れるって。
ハッキリ言って、脅威だわね。何に対してかって?誰かを運べるなら、まさに兵器級の扱いになるじゃないのよ。
「ミーア、あなたのその能力、誰か知ってる?」
「No.used it for the first time.」
「………………………………………誰にも言わないでね。危険だから。」
「Roger that!」
………………………………………ホントにわかってるのかな?
まあ、気にしないことにしましょう!
気にしたら、負けだよね。
キャシーが戻ってきたので、
「伯爵様はなんと言ってた?」
「五月をまだ諦めてないみたい。」
「………………………………………………はあ?」
「いや、養子じゃなくて、嫁に欲しいと。」
………………………………………何の冗談だろうか?
「すぐに追い出して!」
「無理ね。話だけでも聞いてあげれば?」
ゼッテー、嫌だし。
いや、伯爵様が嫌いと言う訳では無いけどね。
伯爵夫人?想像もしたくないわね。
どうしてくれようか?
「ミーア、伯爵様を連れてすぐに帰って頂戴。」
「Once a week、my Teleportation.」
「………………………………………一週間も居るのか。」
「諦めて受け入れてもいいんじゃない?」
嫌だし!
「スノー、ネーロ、精神操作出来たわよね?」
『『お安い御用で!』』
「やっちゃって!私以外を連れ合いに選ぶように。」
『『らじゃ!』』
………………………………………いいよね?
しばらくは、恋愛も結婚もしたくないしね。
さあ、やっと、猫カフェ、開店です!
完結後もPVが伸びて嬉しい限りです。
これで本当に完結したいと思います。
皆様、ありがとうございます。