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開店準備

40,000PV達成記念SSです。


皆様、ありがとうございます!

大樹さんに管理をお願いしていた居抜きの店舗に戻ってきた私達は、本格的に開店準備を始めた。


帰りの便は、伯爵様がビジネスジェットを調達してくれた。

定期便の航空機はまともに稼働してなかったから、ほっとくといつ帰れるかわからなかったから。


スノーとネーロと、ファブと名付けた『フェンリル』とモドキと名付けた『ドラゴン』と共に従業員となる猫たちを集めるために動き始めた。


『………………………………………主よ、猫カフェとやらは、猫でなければいけないのか?』


ファブの問いに私は首を傾げながら、


「ん〜、そんな事は無いんだけどね?」


シルバーな毛並みのペルシャ猫風に『変身』しているファブに、私は答えた。


『では、主よ、私達の配下を連れてくればいいのではないか?』


金色に近い黄色な毛並みの茶トラ風なモドキが、私の膝の上に乗ってきながら伝えてきた。


「えっ、出来るの?」


『『あぁ、簡単だぞ?』』


「っ!お願いっ!」


『わかった。何匹くらい呼べばいいか?』


「ん〜、そうね〜、とりあえず二十匹お願い!でも、みんな猫の姿になってほしいけど大丈夫?」


『主が望めば、問題ないぞ。なにしろ、主はあの王宮の主だからな。私達の配下も、主の物だからな。』


「………………………………………要らないから!王宮なんか私には必要ないしっ!」


『………………………………………諦めが悪いぞ?』


「要らないったら、要らないっ!」


『では、私かモドキのどちらかが交代で王宮に戻る必要があるぞ?』


「それで治まるなら、お願いねっ。」


『『らじゃ!』』


答えると同時に私の魔法陣と同じ様な魔力が流れたと思ったら、中空からゾロゾロと猫達が飛び出してきた。


「えっ?あっ!な、な、へっ?」


呆然としていたら、猫達に続いて美男美女が飛び出してきて?


「「へへっ、来ちゃった?」」


『………………………………………お前達、呼んでないぞ?』


「呼ばれてないけど、面白そうだから?」


美男が、答えた。


「こんな面白そうな事、コッソリと始めるなんてズルいです!」


美女が、拗ねたように叫ぶ。


「ファブ、モドキ?この子達は何?」


『『…………………………エルフじゃ。』』


「………………………………………エッ、エルフ?」


「そうよ〜、カフェなら従業員必要でしょ?」


『………………………………………主よ、妖精達も来たがってるんじゃが?』


「………………………………………保留で!なんか嫌な予感がするからっ!」


スノーとネーロがエルフ達の肩に乗りながら、


『『五月、もう、諦めたほうがいいかも?』』


「良くないっ!私には私の猫カフェの理想が有るのよっ!」


『『無理だね!』』


………………………………………諦めないんだからねっ!


さあ、明日の新装開店目指して、頑張るんだ!

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