第102話 エピローグ
王宮の、大きな大きな時計台。
時の鐘が鳴り響く。
正規の時間以外で鳴り響くのは、そういうことで。
あの後、私達は全てを放置して王宮から立ち去った。
だって、王宮の『守り神』が私の支配下になってしまったから。
正直、関わりたくなかったんだけどっ!
王宮の内部は、崩壊したらしい。
物理的にも、人員的にも。
まあ、知ったこっちゃないけどね。
国ごと崩壊すると私も困るから、一応結界は張っておいてあげたけどね。
私達が帰れなくなるのも考えものだし。
それでも、結界がいつまで持つかは私にもわかりませんから!
「あんた達?そのままの格好で私に着いてくる気かな?」
『『……………………小さくなれるぞ?』』
「………………………………じゃ、そういうことでお願い。あっ、二人ともそのままじゃまずいから猫の姿でねっ!」
『『不本意だが、主の望みならば。』』
「スノー、ネーロ、しばらくこの二人の面倒見てあげてね。」
『『らじゃ!』』
さあ、日本に帰りますか!
実は、伯爵様に養子になって跡を継がないかと誘われたんだけど。
勿論、速攻でお断りした。
跡継ぎの役目には、キャシーとミーアとメアリーをお勧めしておいた。
なんだったら、メイド長はじめ屋敷の女性陣全員が『魔法使い』だからね。
「さあ、皆んな、帰るわよっ!」
『『『『ラジャ!』』』』
さあ、早く帰って支配下に置いた使い魔達と、猫カフェ始めましょう!
初めて書いて投稿した作品でした。
他にも投稿してますので、よろしければ覗いてみてください。
カクヨムにも先行して、同じペンネームで投稿しています。