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三話



「いくわよ!」



取り繕った彼女は、今から魔法を使って見せると、僕を今日だわの前に立たせた。彼女の言っていることが本当かどうかこの時はまだ半信半疑だった。



どっくんと自分の鼓動が聞こえる。何故だか緊張していて、口の中はパサパサに乾いていた。



これでボクと彼女の関係が何か変わってしまうのでないかと心のどこかでおかしな心配をしていた。



そんなボクの心配をよそに彼女は軽くぱちんと指を鳴らしてみせた。



すると、あろうことが本当に机と椅子が勝手に動き始めた。箒は一人でに動き勝手にちりとりにかき集められる。かと思ったらちりとりが浮かび上がりゴミ箱へチリを捨てる。



他にも黒板消しが勝手に動きピカピカに黒板を磨いていった。最後は勝手に教室などが閉まり、勝手に動き出した教室のモノは全て定位置に収まり魔法が止んだ。



そして、教室の真ん中で佇む彼女の方を見ると、ほらみたことかと自慢げな顔でこちらをのぞいている。



なんと言ったら良いか分からないがとりあえずボクは「すごいね。」とだけ言った。



なんだか本当に彼女が変わってしまったみたいで怖かった。



「力を試したいの。協力してくれるわよね?」

「うん」



ボクは肯定するしかない。彼女は一人でもこの魔法の研究を始めてしまうだろう。どんな結果になろうとその結果を隣で見ていたいと思った。



「といっても、これと言って使い道が思い浮かばないのよ。いまのところできたのはこのお掃除と花の種を成長させることの二つだし、なにもかもわからなくて怖さが勝っているわ」



けどね。と、彼女は続ける。



この力があれば きっとなんでもできると思うのよ。



本当にそうなのだろうか。今のところ彼女に特段変わった様子はないけれど、ゲームのようにマジックポイントみたいなのがあって消費はないのだろうか、代償無くしてなんでもできるのだろうか。



これから先は慎重に言葉を選ばなければならないとボクは考えた。



「なんでもって言うけど何をするつもりなの?」

「それが思いつかないから相談してるんじゃない。」



ごもっともだった。ボクは一瞬考えてふと思い浮かんだことを口に出した。



「じゃあ、例えばだけど着ている服を変えるなんてどうかな。魔法少女みたいに」


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