十四話
背景 私の大切な人へ。
お手紙ありがとう。
こんなふうに手紙を書くのは初めてで、いなくなったあなたのことを受け入れるのに時間はかかったけど。頑張って返事を書いてみます。
初めてあなたに出会った時、きっとあなたもすぐに私の目の前からいなくなる。だから仲良くしたって無駄なんだ。ってそう思ってました。
でも、でもね?
あなたと過ごしたニ週間。私にとってとても素敵な思い出で、きっと、あなたにとってもそうであるって信じてます。
実は、一つ報告があるんです。
私の症状、少しずつ良くなってるみたい…もしかしたら、今に外に出ても良くなるかも…。
きっと、夏海が、夏海のおかげだって思ってます。
もしかしたらこれからもっと辛いことがあるかもしれないけど。私はあなたの分までがんばります。
ありがとう。私のとても大切な人。
中静千春より
景色は移ろい、変わりゆく。桜の春は終わりを告げ。また空に華の咲く季節へ巡ろうとしていた。
以下後書きです。読み飛ばしていただいても結構です。
こんにちは。彩川と申します。まずはここまで読んでいただきありがとうございます。
瞬華。いかがだったでしょうか?
少女は少女に出会い。友の死により少女は俯き、泣きながらも季節の巡る頃には成長して、前を向く。
もしも皆さんがこの話を読んでほんの少しでも心揺れる部分があったならば幸いでございます。
次は…そうですね男の娘たちがきゃっきゃっする話でも書くとします。
最後になりますが、この小説の感想を書いていただけるとこころから嬉しいです。では、またどこかで。