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国宝に秘められた力①

更新遅くなってすみません


書き溜めはあるのですが仕事で投稿するタイミングを逃していました

 翌日の朝。


 私とマリエスちゃんは、列車に乗って次の街へと向かっていた。


 窓から外の景色を見渡すと、荒野が広がっている。どこをみても岩と草しかない。


 私たちが乗っているのは、都市を結ぶ長距離移動用の蒸気機関車。ただし機関室では石炭の代わりに魔術師が交代で動力を生み出しているらしい。


 向かっているのは、商業都市ズネミ。明日の夜到着の予定だ。

 一日以上の長時間移動になるため、個室には二段ベッドが備えられている。


 私たちは個室のテーブルで向き合って、今後の異世界人との戦闘の対策を立てていた。


「昨日戦ったあの異世界人の能力はどちらもAかBランクです。これから先、AランクやSランク能力者を相手にすることにもなると思います。いくらあやぽん様が強いといっても、これから先の戦いでには、やはりあやぽん様がも持ち出した国宝の能力が必要になってきます。」


「私もそう思うよ。殴り合いに持ち込めれば多分大体の相手には勝てるけど、近づけない相手はどーしようもないもんねー」


 通路側のカーテンが閉まっていることを確認してから、鞄から三つの国宝を出してテーブルの上に並べる。


 メリケンサックの形になった”種の剣”、”雷光の弓”、”等価交換の腕輪”。


「種の剣は、持ち主の精神を映しとって成長し、能力を発現させる剣です。今はあやぽん様の戦闘スタイルに合わせて剣とは呼べない姿になってしまっていますが……。どうでしょう、剣から何か伝わってきませんか?」


 メリケンサックを手にはめてみる。が、特に何も伝わってこない。ただの市販のメリケンサックのようだ。もちろん元の世界でメリケンサックなどはめたことは無いけれど。


(私の精神を映しとる、かぁ。女の子にモテモテになるとか、自分のことを好きな女の子が分かる能力とかそういう能力が欲しいなぁ。……欲しいなぁ!)


「今は無くても、あやぽん様が使っている内にきっと成長して能力が発現しますよ」


「じゃあ、次。この”等価交換の腕輪”は?」


 見た目はシンプルな銀製の腕輪だ。言われないととても国宝とは思えない。


「残念ながら、種の剣の能力以外は分からないです。国宝級の装備の能力は、能力が知られると国同士で戦いになったときに不利なので、国家機密なのですよ」


「そうか、そういうものなのか」


「はい、ですが特殊能力を持つ装備品は大抵、持ち主の力量を認めると能力が使えるようになります。きっとあやぽん様ならすぐに持ち主と認められますよ」


 とりあえず等価交換の腕輪を右腕にはめておく。


 次に雷光の弓を手に取ってみる。


 こちらも見た目はそんなに特徴のない、木製の弓だ。よく見るとその名の通り雷の繊細な彫刻が施されている。手にすると内に秘められた力がビリビリと伝わってくる。


「ちょっと試してみよう」


 列車の窓を開け、乗る前に買っておいた矢を一本取り出し、番える。


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