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お華の髪飾り  作者: 本隠坊
1/37

①北町奉行所の乱

江戸時代、天保(1850年頃)まで通じて小氷河期であったことをご存じだろうか。


勿論、小氷河期だから、次々に恐竜を薙ぎ倒していったという様な過酷なものではない。

せいぜい夏の平均気温を摂氏0.5度下げ、冬期、淀川や隅田川の川縁を若干凍らせたぐらいのものであったらしい。 

しかしそれでも、農作物などには大きく影響した様だ。

我が国では、害虫の異常発生(享保大飢饉)、冷害(天明大飢饉)など、幾度となく、飢饉に苦しむことになったのである。

 

話は、江戸時代最後の大飢饉(天保大飢饉)が収束した後、天保十一年の初夏の事である。

(1)

 

 梅雨を見送り、抜ける青空、ここはお江戸の八丁堀。

 この地名で、そこに住まう者の生業など、おおよそが判る。

 江戸を象徴すると言っても良い地域である。

そして、その中の一軒の屋敷。その井戸端で、水を跳ね上げつつ洗濯をしている男がいる。

 名を桜田浩太郎と言う。

 つい最近、北町奉行所の定町廻同心になった、二十五歳の若い男である。

 本来なら本役として勤めるのは、ちと早い。

三十過ぎて、ようやく本役になる者が多い中、先年、同じく同心だった父、そして母までも相次いで亡くした為、特別に許しが出たようだ。

 

 ところで、奉行所同心の拝領屋敷というのは、百坪ほどと広さが決まっている。

与力であれば二百坪。

 浩太郎の屋敷では訳あって、父の代から敷地の一部を医者に貸している。

 その医者は、この辺では珍しく、子供専門として評判の高い蘭医で、昼には子供の泣き声が聞こえてきたりする。

 そんなわけで、彼の屋敷は、実質三分の二程度の広さである。

 さて普段、桜田家では、年老いた下女に家事を任せているのだが、今朝はその姿が無い。

 浩太郎は仕方なく、朝から洗濯板と格闘しているのである。

 するとそこに、生け垣の向こうを若い娘が通りかかる。

 その娘は足を止め、やたら力任せに着物を洗っている男の姿を目にして、思わず声を掛けた。

「おはようございます。あら? 浩太郎様ではございませんか。何なさっているの?」

 手を止めた浩太郎は、水滴だらけの顔を上げ、

「これはおさよ殿。おはようございます。見ての通りですよ」

 腕でその水滴を拭い、笑いながら言った。

「それはわかりますけれど、そのような事していて宜しいのですか? 父は、もう奉行所に出仕致しましたけれど」

「もうそんな」

 おさよは、隣に住まいする北町奉行所高積見廻り同心・吉沢甚内の娘。

 浩太郎より三つ年下の幼馴染みである。

 目は細めで、涼やかな顔。十人並み以上と言って良い美しい娘である。

 高積見廻りとは、これも外役で、商店の前などに積まれている荷物や立てかけた材木など、往来の邪魔にならぬように厳しく取り締まる役職である。

 おさよは怪訝な顔で、

「おたねさんはどうしました?」

 おたねはこの家の下女。もう長く使えていて、かなりの年齢である。

「いえね、婆さん。病で寝込んじまって。佐助に頼んで実家に送ってしまったものですから」

 佐助とは、おたねの孫である。その縁で、浩太郎の従者になっている。

 おさよは、気軽に木戸を開けて庭に入ってくる。

「本役になられたばかりなのに、叱られませんか?」

「いやぁ、昨日羽織汚してしまってね。もう父の羽織しか残っていないんですよ」

 などと浩太郎は微笑む。

おさよは、浩太郎の手元を見て、

「けれど、そんなに力入れて洗ったら破れてしまいます」

と更に目を細めて笑う。

「そうですか。意外に難しいな」

「後は私がやっておいて差し上げますから、早く行かれた方が宜しゅうございますよ」

 おさよは、浩太郎から襷をとりあげ、自分に掛ける。

「これはかたじけない!」

 と浩太郎は、縁側に置いていた父の羽織を素早く着て、着流しに巻羽織といった外回り同心の定番の姿になった。

 そして、

「申し訳ない!」

 と礼を言いながら、まるで飛ぶように出かけていった。

 おさよは(大丈夫かしら)と思いながらも、その顔は、何となく嬉しそうである。

 しばらくして洗い終え、二枚目の羽織を干していると、

「おさよ!」

 背後から、聞き慣れた声がした。

 振り向くと、

「あ、これは母上」

 と立ち上がった。

 今度はおさよの母、お久が生け垣の外に現れたのだ。

 お久は呆れた顔で、

「母上じゃありませんよ。父上を送りに行ったあなたが、いつまでも戻ってこないから、どうしたのかと思ったら」

「これには少々訳が……」

 おさよは、少々恥ずかしげに言葉を濁す。

 お久も、庭の中に入ってきた。

「訳も何もありますか。何であなたが、人様の屋敷で洗濯などしているの」

おさよは下を向きながら、

「ええ、浩太郎様が自ら洗ってらっしゃったので」

「ふ〜ん、なるほどね」

 お久は、何かを感じ取ったようだが、

「それにしても、我が家でさえロクに家事などしないくせに、他人の洗濯は楽しそうねぇ」

 少々皮肉っぽく言った。

「やめて下さい母上。楽しいなんてそんな。私はただ浩太郎様の洗濯が見ていられなくて」

「見てられないのはこっちの台詞よ。ほれ、そんな干し方じゃ、大事な羽織がシワになる」

 おさよは、端に追いやられ、

「全くもう! これじゃ、嫁に行っても先が思いやられる。ちゃんと見てるのよ」

 なぜか他人の庭で、物干し講座が始まった。

 

(2)


 さて浩太郎は、銀杏髷を振り乱しながら駆けに駆け、北町奉行所へ向かっている。

 天保十一年、北町奉行所は、今の東京駅構内にあった。

 呉服橋門内と呼ばれている地域である。

 ちなみに、ここはかつて、あの吉良上野介が本所松坂町に移転する前の屋敷であった。

 また戦前には首相暗殺現場。そして現在は東京の表玄関と、歴史的、そして何かと忙しい場所である。

 その奉行所の広さは、約二千五百六十坪。

 表門は東側にあり、長屋門である。

 門は明け六つ(午前6時頃)に開き、暮れ六つ(午後6時頃)に閉じる。

非番の月は閉じたままで、右脇の小門から出入りをし、左の小門は不浄口となっている。

 浩太郎は、門番への挨拶もそこそこに、表門に駆け入り、直ぐ右脇にある同心部屋に辿り着いた。

しかし、他の定町など外廻りは、ほぼ出払っていて、部屋は閑散としていた。

 すると、

「こら! 何してた浩太郎」

 大きな声が飛ぶ。

 定町を束ねる長老格の同心、高橋である。

 奉行所の役職は、大抵与力が仕切っているのだが、定町、臨時、隠密の三廻りに専任与力はいない。

 浩太郎は高橋の机の前に、飛び込む様に座ると、

「申し訳ありません、高橋様。洗濯に手間がかかってしまって……」

「何、洗濯じゃと? 何しとるんじゃ、お主は」

「いや、婆さんが居なかったものですから。直ぐ見廻りの支度を致します」

 と言いながら平伏すると、高橋は首を振り、

「その前に、先程から内与力の加藤様がお主をお呼びである」

 今度は、落ち着いた声で告げた。

「え? 内与力様でございますか?」

「そうじゃ。出仕次第すぐに、との事じゃ」

「私をですか? 何か私、仕出かしましたでしょうか?」

 少々不安げに言うと高橋は笑い、

「違う違う。何か特別に申し付ける事があると仰っていた。心配するな。これ以上お待たせしてはならん、すぐ行け!」

「はい、承知致しました」

 

 奉行所は現代で言う、都庁、裁判所、警視庁、消防庁など兼任しているような役所であり、事によっては国務大臣の権限も兼ねる。

 人員は、南北両奉行所を併せ、約五十人の与力、二百人の同心で構成されている。

 その内、定町廻り隠密周り臨時廻りなど、治安を預かるものは十四、五名ほどで、後の者は、殆どが行政に関わっている。

 そして、浩太郎を呼んだ内与力という役職は、いわゆる秘書官である。

 身分も町奉行本人の家来で、奉行所本来の与力ではない。

 役目について直接の権限は無いのだが、奉行直属の側用人といった立場なので、陰の実力者とも言える。

 とはいえ、普段余程の事でもない限り、一同心が職務で呼び出される事など無い、別系統の人間である。

 浩太郎の驚きは当然だろう。

 早速、同心詰所から奉行所表玄関にほど近い、内与力部屋に向かった。

「加藤様。桜田、お呼びにより参上致しました」

 廊下で片膝をつき、声をかける。

「おう、来たか。入れ」

「失礼致します」

 丁寧に襖を開け、その場に平伏した。

 この加藤という中年の内与力は、気さくな性格で、あれこれ細かいことを言うこともなく、浩太郎の様な若い同心にも気楽に接してくれる。

 評判の良い男ではあるが、だからかえって恐れられてもいる。

「遅かったな」

「あ、いや申し訳ございません、婆さんが休みで洗濯を」

「何じゃ、それは」

 加藤は、おかしな言い訳に顔がほころぶ。

「よいよい」

 加藤は笑いを止め、近くに寄るように促した。

 浩太郎が進んで座ると、

「お主に、頼みたい事があってな」

「はっ」

「実はここ最近、子供の行き方知れずという訴えが、立て続けに五軒程入ったのじゃ」

「はぁ。子供にございますか」

「うむ。神隠しと言うてもな。あまりにも多い」

「はい、ご尤もにございます」

「そこでお前さんじゃ。まだ本役になったばかりであるし、丁度、本所深川の担当じゃ。ここは勉強の一環として専念して貰いたい」

「私がですか? 左様でございますか、承知致しました。では今後、加藤様に直接ご報告という事でよろしいので?」

「頼む。まあ、拐かしか何か判らんが、こうした事を放っておくとお奉行の信頼にも係わるからの」

「はっ」

 そして加藤は、目の前の茶をすすると、

「だがな、面倒な仕事であるし、拐かされた親の事を思えば、出来る限り誠意をもってやって貰わねばならん」

「私で構いませんでございましょうか」

 若干不安そうに浩太郎が聞くと、加藤は笑顔で、

「実はな、これはお奉行様からのお指図なのじゃ」

「お奉行様が?」

 これには浩太郎も驚いた。

 この時の北町奉行は、近頃就任したばかりの遠山金四郎景元。

 そう、あの(遠山の金さん)である。

「うむ。お主は父親を無くしたばかりでまだ若い。お役目にも不安を抱えていようと仰ってな、ここは一つ何か事件を解決出来れば、自信も付くだろうということじゃ。また、お主の父は長年、定町を過怠なく勤めてくれたのでな、手向けという事らしい」

「これは……同心の私なぞに可分なご配慮。父に成り代わり御礼申し上げます」

 深く頭を下げながら、父の顔が彼の頭に浮かんだ。

「しかし、浩太郎」

 加藤は、居住まいを正し、

「お奉行直命である以上、何らかの結果は出さねばならぬ。若いからといって、いい加減には見てもらえぬ事は覚悟せよ」

「それはいかにも」

「お奉行に、ご納得して頂ける報告が出来るようにせい」

「かしこまりましてございます」

 と浩太郎が平伏したその時であった。


 突然、

(きゃ~!)

 と裂帛の叫び、絹を引き裂くような悲鳴が聞こえた。

 二人は同時に天井を見上げる。

「な、なんじゃ!」

 加藤は、とっさに腰を浮かせた。

 しかし、浩太郎は動じる様子もなく、落ち着いた声で、

「おなごの悲鳴のような。直ちに様子を見て参ります。ご免」

 頭を下げ、声の方向に向かい急いだ。

「頼む」

 と言う間もなく、素早く動いていった浩太郎の機敏さに、加藤は我が意を得たとばかり頷く。

 内与力の部屋を出ると、悲鳴の声の方向へ小走りで向かった。

 すると今度は、何かを喚く男の声が聞こえた。

 どうやら、奉行家来の長屋方向と思われた。

(おいおい、ここは奉行所内だぞ!)

 などと思いながら、表玄関を足袋のまま飛び出す。

 すると正面の別楝、取り調べ小屋周辺に与力同心などが数人寄り集まって、角の向こうをガヤガヤと見ている。

 浩太郎はそれらをかき分け、角まで進み、そこから顔を出した。

 すると、三つ並んだ土蔵中央の前に、薄汚れた百姓の様な者が刀を構え、一人の武士と対峙していた。

 その奥には、斬られたと思われる男女が、二人程横たわっているのが見える。

(なにゆえ、他の者は助勢に行かぬのだ?)

 浩太郎は周りを見回し、ここで見物している武士達に腹を立てた。

しかしながら、言ってみれば、この者達は武士でありながら武士ではない。

 ただの内勤の役人なのだ。

 悪いことに、今は番方が出払ってしまっている。

 つまり、「御用御用」と咎人を組み伏せる者がいないということ。

 浩太郎など外回りなどの同心は番方と呼ばれ、警察官の様な者である。

 しかし、ここにいる連中は役方と呼ばれる、区役所の職員の様なものなのだ。

 とはいえ、彼らも武士。

 武芸は仕込まれている筈なのだが、白刃の中に飛び込むというのは、稽古でどうなるというものではなく、所詮は、一歩踏み出す勇気があるかどうかということなのだろう。

 まあ、天下太平が二百年以上続くと、武士と言えど、こんなものなのだ。

浩太郎にしても、その辺は薄々承知してはいるものの、これだけの人数がいながらと暗澹たる思いだ。


 それはともかく、周りの連中が話している事を聞いていると、どうやら年貢関係のいざこざで、奉行所に呼ばれた男が逆上し、吟味役たちから刀を奪い暴れまくっているようである。

 通常、どんな取り調べでも、脇差を外す際は、内手。つまり自分の後ろに置くのが定法だ。

 だが、この時は、つい表に置いてしまい、調べに逆上した男に刀を奪い取られてしまったようだ。

 その男は、与力や同心を斬り倒し、奉行家臣の長屋にも乱入して、妻女なども斬っているようで、表に倒れ伏して居る者はそういう者たちだろう。

 浩太郎は、少々遠目ながら、立ち会っている武士をよく見て驚いた。

(あ! あれは、おさよ殿のお父上ではないか?)

 その吉沢甚内は正眼に構え、当たっては離れ、当たっては離れと、乱心者の動きを抑えてはいるが、どうも押され気味である。

 百姓と言えど、体力は圧倒的に上。

 単に、力で対抗しようとしても不利である。

(そういえば、前に剣術は苦手だと仰ってたような……)

 甚内の背後には、尺棒を持つ源内の従者、正吉が構えてはいるものの、

どうも踏み出せずにいる。

 浩太郎の思いは、

(早く取り押さえねば、斬られた者達が死んでしまう)

 という事である。

 だが、或る事情で、人前で武芸を披露する事を嫌がっていた。

 だから、これまでも大がかりの捕り物にも積極的に参加することなど一度も無かった。

 しかし、この場合、そんなこと言っていられない。


 その時であった。

 源内は男に剣を払われ、そのまま体当たりを喰らって、倒れてしまった。

(まずい!)

 と思った瞬間、浩太郎は一気に走りだした。

 走りながら、素早く刀から小柄を抜き、そのまま右腕を斜め上へ振り上げた。

 すると、その小柄はキラリと一瞬の光を放ち、図った様に男の右頬に突き刺さった。

 この早業は、周りの殆どの人間が気付かなかっただろう。

 男も、突然の思いもよらぬ顔への衝撃に驚き、振りかぶっていた脇差が手から滑り落ちた。

「ぎゃぁ!」

 両手で顔を覆う。

 そこに駆け寄り、沈み込んだ浩太郎は、男の腹に拳を打ち込む。

 そして、倒れた男の顔から、刺さった小柄を素早く引き抜くと、

「正吉! 取り押さえよ!」

 側で立ち竦んでいた、正吉に小声で叫んだ。

 正吉も気付き、直ぐさま持っていた突棒を脇に捨て、男に飛び付いて羽交い締めにした。

 浩太郎は身体を起こした源内に、腰につけていた捕縄をサッと手渡し、

「お縄をお願いします」

 斬られることを覚悟していた源内は、一瞬の出来事に、心が宙に浮いていたが、

「源内様!」

 と再度浩太郎に言われ、ようやく気付いた。

「おお、そなたは浩太郎殿! 今のは!」

 と声を上げたが、慌てて手渡された捕縄で、男に縄をかけた。

 浩太郎は和やかに、

「申し訳ありませんが、これは源内様がお召し取りになったと言うことでご報告をお願い致します」

 源内の耳元で囁いた。

 さすがに源内は、

「しかし、これはそなたが……」

「よろしいのです。これは、少々問題になりまする。やはりここは源内様に仕切って頂かないと。私は少しばかりお手伝いしたという事で。それに、私はこれから急ぎ出掛けなければならないので」

「しかし」

「お手数ですが、なにとぞ」

 押し付けるように言い残すと、

「医者を呼べ! 早く医者を」

 と大声で叫び、

 そして、

「おう、草履! 草履は何処じゃ?」

 などと言いながら、ようやく近寄ってきた人々と反対に、駆け去っていった。

 その様子を、遠く玄関式台の上で腕を組みながら見ていた内与力の加藤が笑みを零す。


~つづく~

 ネットで初めての小説でございます。

 何かと至らない点があると存じますが、よろしくお願い申し上げます。

 多少なりとも、暇潰しにでもなれば幸いです。

 

 


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