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リリス・サイナーの追憶  作者: Reght(リト)
第一章 少女の転生、神のゲーム
27/116

越智悠馬というヒト科についての記述_Ⅲ


 

 そんなある日、アイツが倒れて、保健室から教室に返ってきたとき。わざとらしく大丈夫か、と聞いた時だった。アイツは、普通に返事をした後、俺に誰だと聞いてきた。ショックだ。名前を教えてないことを教えてくれたが、今までの俺にとっての惨事と苦労は何だったのだろう。これでも、ランキングはあの憎たらしい忍足夏名の次で二位だ。


 青ペンを壊した時、これ以上嫌われることしても大丈夫かと思い、酔っぱらいの勢いで忍足夏名に突っかかったのが駄目だったのか。いや、駄目だったのだろう。


 それから、サイナーの暴走で入院したり俺がパシリにされたり。

 そして、本題を言うと、この前アイツの奇行で仲良くなった、凛音に会った時の帰り道。

 なんと、アイツが鼻歌を歌っていたのである。

 捻くれた性格のアイツは、機嫌良いなと聞くと、楽しそうな声で、意味不明なことを言い放った。



 ――――ゲームに勝ったからね。



「ゲーム?」

「そう。ちょっと神と」

「真顔で冗談言うなよ。お前が言うと冗談に聞こえねーし」

「ふふふ。それより悠馬?」

「ん?」

「僕、一か月後には、ここからいなくなっているかもしれないよ?」

「……………………は? なんで?」

「ゲームに勝ったからだよ」



 なんなんだ。俺をからかってるんだろうか。

 帰り道。部活の先輩である蜜音さんが樋代の兄であることを知り、叫んだ。

 その後ろで歪に笑っている樋代の顔を、俺は見ていない。



 そして、一か月後。
































 ――――――――――――――――――――――アイツ(・・・)は、死んだ。


























長さバラバラでさーせん。


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