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第十巻 逸脱者たちの行進

うっかり階段で転んだのが運の尽き。私は学校の地縛霊となってしまった。地縛霊になって驚いたことが二つある。一つは、幼なじみが私の片思いの男子と付き合っていたこと。もう一つは、性格悪そうなクラスメイトが、夕陽が落ちるまで美術室で綺麗な油絵を描いていたということ。 #twnovel




私は、140字以内で表現される小説である。私の中には、私、俺、僕、君、彼、彼女、その他大勢がいる。彼らに不可能はない。学校の教室から宇宙の彼方まで、ビッグバンから世界の終末まで、異次元の世界まで、全てが私。さぁ、そこのアナタ。早く私を140字以内にまとめなさい。 #twnovel




博物惑星ミューズから、日本展示区が撤去されることが決定した。日本は既に滅亡しているが、その精神はここで生き延びていた。なのに世界は日本の記憶を忘れようとしている。だから我々は学芸員をやめて博物惑星を飛び出した。これからは宇宙海賊として、日本の遺産を取り戻すのだ。 #twnovel




俺が音楽を聞かないのを不憫に思ったのか、弟がおすすめのロックバンドのCDを貸してくれた。音楽の鑑賞の仕方が分からないだけなのだが、せっかくなので毎日聞いている。しかしこういう音楽が流行りなのだろうか。同じく借りたCDプレイヤーからは、無音の曲が流れ続けている。 #twnovel




ユートピア時代と呼ばれて久しい。国民は、国家から平和な生活を確約される一方、人生から行動まで全てを管理されている。そして今日は私の命日となる、はずだった。私は階段で転んだせいで、電車に飛び込むタイミングを失ったのだ。その瞬間、ユートピアはディストピアに変貌した。 #twnovel

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第二章 第三巻 ジェラートチック・コレクション

第二章 第二十四巻 地縛霊さんの学校生活について

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