第一巻 グローブは時を掴む
ついのべ執筆活動に復帰しました。どうぞよろしくお願いします。
かつて草野球で使っていたグローブを見つけた。左手にはめると、友達との思い出が逆流してくる。今までは、また会うのは照れ臭いからとグラウンドに行くのを躊躇ってきた。でも今なら、一味違うプレーができる気がする。
気付けば僕の手は、スパイクの紐を結んでいる。 #twnovel
「もう君に任せるのはやめようか」
優しくかけられたその言葉に、私は何も言えなかった。新製品の開発プロジェクトは、同期が引き継ぐことになった。
私は一人、深夜に社を出た。夜道は、悔し涙がバレないから好きだ。
さあ、涙が溢れるその前に、コンビニで夕飯を買おう。 #twnovel
アイツがトイレにこもって、もう一時間になる。僕達三年生にとって最後の県大会予選は、二回戦で先鋒と次鋒が勝ってからの三連敗。大将のアイツにかける言葉が見つからない。そこに防具姿の奴が、汗だくで駆け込んできた。「俺は勝ったぞ! 高校でも、県大会で待ってるからな!」 #twnovel
遂に両親に明かしてしまった。マンガ家になりたいという、私の無謀な夢を。母は顔をしかめて言う。「どうする、お父さん?」腕組みした父が口を開く。「言うことは一つだけだ」私は厳しい言葉を覚悟した。「帰ってきた時には、必ず大きな声で『ただいま』と言いなさい」 #twnovel
「ええ、確かに毎日タイムリープしてしまう私の体質は、あなたからすれば可哀想なのかもしれません。実際、一日以上長く付き合った友人なんておりませんからね。でも私は毎日が楽しいのです。私の自慢はね、世界の誰よりも友人が多いことなのですよ」 #twnovel
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第二章 第七巻 時間解放戦線