第二十二巻 ブランコは輪廻する
僕が幼い頃、不思議で、でもひたむきな友人がいた。「宇宙へ行くんだ。ブランコでね」いつも放課後になると、彼が公園のブランコで、勢いをつけて真上に飛ぼうとしては失敗するのを見かけたものだった。それが今ではこの通り。「人類史上初、ブランコで宇宙へ! この後、生中継!」 #twnvcon
とある惑星に降り立った。そこにはかつて文明が存在していたようだ。これは摩擦係数を計測する器具だろうか。振り子運動の模型に、この幾何学的な格子状の物は分子模型だろうか。そこに残された古代文字は、前の二字こそ読めなかったが、自動翻訳ができた。「**公園」読み違えか? #twnvcon
生前の罪を咎められ、ガラスの迷宮に入れられてしまった。出口はあるらしいのだが、どこを歩いても見えないガラスにぶつかるばかり。周りは同じ境遇の輩が彷徨っている。こんなの絶対、出られっこない。--それを神々は眺めていた。「それで諦める奴に、輪廻の資格は与えられんよ」 #twnovel
ここまでが例の活動停止までのついのべになります。第二章からの復帰以降のついのべは、一味違います。お楽しみに。