《予告2》
愛だのなんだの、俺にはよく分からない──
「頼くんは優しくて、素敵な人だよ」
だから生まれて初めて、それに似た何かに触れた瞬間、錯覚してしまったんだろう。
「……助けて……頼……」
あいつには、俺が居なきゃダメだって──
「……なんだ、今の……。夢……だった筈だよな……?」
見えてしまう、見えざる者。
「妹がさ、俺達には居たんだよ」
見えてしまう、未来の悲劇。
「おまえが必死こいて傷付いたところで、誰もおまえを救わないんだよ」
それなのに、干渉することさえ許されない。
「……え……。ひなが……自殺……?」
──あぁ、神様は、なんて意地悪なんだろう。
「……この子は? ……このセンターの子。今日の発表会にいた?」
夢で見た、天使のような少年を見つけ、これで全ては上手くいく。
その筈だったのに──。
「なんでだ……なんで、何も起きないんだ……?」
まさか──
「おじさん、誰?」
葵瑞の影が無いことに、俺は少しだけ早く、気付いてしまった──。
「次こそは、よろしく頼むよ」
──俺はあくまで、傍観者だ。
だからこうして、託すことしかできない。
「ひな、どこ行くんだ?」
「頼。俺、迎えに行かなきゃ」
──いけない、連れて行かれてしまう。
俺の手から離れていく雛鳥は、もう、宿り木を必要としない──。
「……あれ……? なんで、7つあるんだっけ……?」
本編では語られなかった頼人の物語を、彼の視点で振り返る。
『ロストユースに青を知る』のスピンオフ、第二弾。
「気をつけて。いってらっしゃい」
【ロストユースに戦ぐ紫雲】
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