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ロストユースに青を知る  作者: 志結
第一章
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第十二話《青天の霹靂》


関係者との挨拶も終わり、頼人は帰り支度をしてスクールの事務室に寄った。

頼人が入ってくるなり、事務員は全員振り返って丁寧に挨拶をする。


「お疲れ様です、社長」

「お疲れ。いい発表会だったよ」

「生徒のみんな、社長に見ていただけて喜んでましたよ」

「それは俺じゃなくてあいつらにじゃない? 憧れの先輩達に早く追いつけるように、みんな頑張って欲しいね。まぁ、また様子見に来るよ」


「ありがとうございます」とお辞儀をする事務員に背を向け、事務室を出ようとしたその時。

頼人はモニターに映し出されているとある映像を見て、足を止めた。


「これは?」

「前回の発表会の映像です。販売はしていないんですが、記録用に毎年映像には残しているので」


今日の発表会のように、若い少年少女がステージで歌って踊る姿が流れている。

その中のある少年に、頼人は目を奪われた。


「……この子は?」

「はい?」

「このセンターの子。今日の発表会にいた?」


明らかに、他の子達とは違う。

歌、ダンスのスキルに加え、思わず魅入ってしまうスター性をも持ち合わせていた。

それに──。


「……あぁ、この子はもう辞めてしまったんです。確か、この発表会の直後くらいに……」

「連絡取れる? 都内の子?」

「えっと……それが……」


言いにくそうに話す事務員の言葉の後に、頼人はとある頼み事をしてすぐさま動き出した。

その瞳は、希望を見出したような輝きに満ちていた。


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