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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ロストユースに青を知る

作者:志結
最新エピソード掲載日:2026/02/03
──あぁ、自分を思い知るということは、なんて苦しく、残酷なことなのだろう──

デビュー五周年を迎え、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの、六人組男女混合ダンスボーカルユニット、BLUE BIRTH。
彼らは幼少時代、様々な苦難やトラウマを抱え傷付き、その苦しさのあまり自死を選ぼうとしてしまう程の、悲惨な過去を経験してきた。
しかし大人になった今、ステージに立ち夢を掴み取ったことで、自分を誇りに思える人間へと成長していたのだ。

──普通なら、これでハッピーエンドだ。
過去にそれぞれの傷を抱えた彼らが、それらを乗り越え、希望を手にするまでのサクセスストーリー。
もしもこれが御伽話なら、めでたしめでたし、で物語は締め括られるだろう。
しかし、その栄光こそが、悲劇の始まりだった。

『拝啓 10年後の私へ──』
子供だった自分が書いた手紙を受け取り、それを鼻で笑って燃やしてしまえるような、彼らはそんな大人になっていたのだ。

転機である五周年という節目で、十三歳の少年『葵瑞(あず)』を新メンバーとして迎え入れたことで、彼らの偽りの栄光は、少しずつ崩れ始めていく。
思春期という子供と大人の狭間で葛藤し、それでも誇りを手離すまいと苦しみながらもがく葵瑞の姿に、大人になってしまった彼らは、嘲笑い侮蔑の目を向ける。

そんな時、番組のロケで訪れた無人島で、六人はそれぞれの青い鳥居を見つける。
それを潜った瞬間、最も苦しかった時期の子供の自分の姿と対峙したことで、彼らが栄光を手にすると同時に、失っていたものに気付かされる。
今の自分は、子供の自分を殺すことで生き永らえて来たのだ、と──。
「あんな大人には絶対にならない」という、たった一つの誓いさえ忘れて、手段と目的が入れ替わった強迫観念だけを携えて、彼らが最も忌避していた姿になっているのだ、と──。
そして再び死への誘惑に取り憑かれながら、それでも終わってくれない日々を、ただただ屍のように過ごしていく。

喪失は獲得であり、獲得もまた喪失である。
では本物の救いは、一体何処にあるのか。

これは、そんな彼らの、
ハッピーエンドの向こう側の物語──。
プロローグ
第一章
第三話《因縁》
2026/01/30 20:50
第十話《牡丹》
2026/01/31 12:10
第十一話《燈》
2026/01/31 12:30
第二章
第二十二話《革命の狼煙》
2026/01/31 16:10
第二十三話《赤と青》
2026/01/31 16:30
第三章
第四章
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