第4話:暗黒の契約と、覚醒の序章
冷たい風が吹き荒れる大地の果て、黒崎レイとアリス・ルナは静かに佇んでいた。
洞窟を抜けた彼らの前には、異世界の広大な闇が広がっている。
「ここが、俺たちの新たな始まりか」
レイは静かに呟いた。
「ええ。でも、まだ序章よ」
アリスは鋭い目で前方を見据える。
「これからもっと強くならなければ、この世界で生き残れない」
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その時、彼らの前に暗黒の契約者が現れた。
黒衣をまとい、顔をフードで隠した男。
その存在は、闇そのものを操る者として知られていた。
「契約を結びに来た」
男は低い声で告げる。
「何の契約だ?」
レイは警戒しつつ尋ねた。
「お前の虚無の力は、ただの始まりだ。だが、それだけでは世界を変えられない」
「この契約により、無限の力を与えよう。ただし、代償がある」
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レイはじっと男を見つめる。
「代償とは?」
「お前の魂の一部を差し出すことだ。完全な自由を望むなら、それを受け入れよ」
レイの目は冷たく輝いた。
「魂など、俺には最初からない。取れるものなら、持っていけ」
男は微笑み、契約の封印を結ぶ。
闇のエネルギーが二人を包み込み、レイの体に異変が起こり始めた。
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同時に、アリスの瞳もまた光を放つ。
彼女もまた、自らの力を覚醒させ始めていた。
「これで、二人とも準備ができたわ」
「さあ、世界を変えよう」