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帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
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現在、移動中!

俺は現在、土手の桜並木目指して移動中。風の魔法障壁があるので俺に当たる向かい風の抵抗は無く、目の前にあった景色がもの凄い速さで俺の後ろへ流れて行く。

見えている景色も、ビル群から住宅密集地へ変わり、住宅密集地から庭のある家が多くある地域に変わってきた。


「ずっと真っ直ぐでこの高さでの飛んで来たから何人かには気付かれているな、桜並木の遊歩道に着いたら速攻で公衆トイレを探さなけりゃヤバイな。」


自分自身の最高高度15メートルを維持しながら、ようやく桜並木に到着した。ホバリング状態で地上から1メートルの高さに降りて、桜並木の枝の下の遊歩道に入り、まずは近くに人がいないか気配を探る。


「・・・東の方からこっちに向かって1人来るな、この速度は歩きかな?」


俺は200メートル位東側から、こちらに歩いてくる人を察知したので西側に体を向けて、遊歩道と並行している車道から俺が見えない様に2メートル位の高さにホバリングし、着替える為に公衆トイレを目指して西側の遊歩道を飛行し始めた。


西側に飛行してすぐに、遊歩道と並行している車道の反対側に赤い物が見えたので緊急停止した。

異世界<アーシタ>でずっと望んでいた、コカコーラの赤い自動販売機であった。

異世界<アーシタ>には炭酸飲料は無い。ビールの様な発砲している酒はあったが、俺はコーヒーと酒は飲めないのでずっとコカコーラが飲みたかった、自分の世界に帰ったら一番にコーラで乾杯しようと心に決めていた。


「着替えたら、絶対乾杯しに来るから待ってろよ!」俺は勝手に自動販売機に約束をし、公衆トイレを探してまた飛行を始める。


少し行くと遊歩道の右側に大きい公衆トイレが見えてきた。公衆トイレの入り口の3メートル手前で風の魔法を解除し、”ガシャリ”と音を立てて遊歩道に着地する。


<”テックアウト”>俺は<テッカード>の鎧を異空間に収納する”呪文”を唱えた。

<テッカード>の鎧は煙が消える様に、俺の体から異空間に収納された。


”戦士”の俺が”勇者”でもないのに、こんな高性能な<テッカード>の鎧と変形機構のバスターソード<ボルクドテッカー>を持っているには理由がある。”勇者”の塩谷が絶望的に弱かったからだ。







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