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帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
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現在、悪戯中!

今朝も俺の身体の上で、”プルール”さんが”スースー”と寝息を立てている。昨夜も遅くまで”幸福”を迎え

続けた”プルール”さんは疲れたのだろう、気持ち良さそうに俺の身体の上で寝ている。


何故なぜだろう、”特殊スキル”<叡智えいちの後継者>を発動すればするほど、自分が<色情魔しきじょうま>になっている気がする。もしかして、塩谷・真下・平本よりも、俺の方がはるかに<色情魔しきじょうま>なのかもしれない。)

昨夜の自分の行動を思い出し、俺は少し反省をした。


「・・・もう、あの3人に俺が何かを言う資格は無いかもしれないな。」俺は小さくつぶやいた。


「・・・んんん。」”プルール”さんは、まだ気持ち良さそうに寝ながら、俺の胸にほおずりをして来た。

”プルール”さんの可愛い寝顔と、身体のぬくもりと柔らかさに、俺の悪戯心いたずらごころが目覚めてしまった。


寝ている”プルール”さんの背中と腰に回していた両手を、”プルール”さんの”腰の白桃”にそっとえる。

えた手のひらから、昨夜と同じ柔らかさとぬくもりを感じた。”プルール”さんが起きる気配が無いので、

”腰の白桃”を少しだけ”ポヨンポヨン”と押してみる。


「・・・ん・・ん。」と”プルール”さんが声を発したが、まだ目覚める気配は無し。


調子に乗った俺は、今度は両手をソフトタッチで内側から外側に回す様に、”プルール”さんの”腰の白桃”を少しだけでてみた。次の瞬間、”プルール”さんの両目が”パチッ!!”と開かれた。逆に俺は両目をつぶり、両手を”腰の白桃”から放して自分の身体の横に移動させる。目をつむっているので姿は見えないが、”プルール”さんは俺の腹筋の上でペタン座りをして、自分の後ろを何度か確認しているのを腹筋の上での体重移動で把握はあく出来た。


「ん・・・・んんん。どうしたの?”プルール”さん。」俺は今、目が覚めたような演技をして、”プルール”さんに聞いた。


「!!・・・えっと、おはようございます、タケルさん。」”プルール”さんは、赤面しながら挨拶あいさつをして

くれた。どうやら、勘違いだと思ってくれたらしい。


「”プルール”さん、おはようございます。・・・どうかしたんですか?」

俺のいに、”プルール”さんはさらに赤面していた。


「えっと、何でもありません。」”プルール”さんはそう言うと、俺の腹筋の上で恥ずかしそうに微笑ほほえんでいた。


俺も下から”ブルール”さんの美しい裸体を見上げて、悪戯いたずらが成功した事に満面まんめんの笑みを浮かべる。


今日も”プルール”さんと”プルーツ”さんと”イチャイチャ”する、そんな穏やかな日になったくれれば良いなと、俺は心の中で思っていた。


”プルーツ”さんを起こして、3人で朝食を取ると、俺と”プルーツ”さんは”プルール”さんに見送られながら、御神木ごしんぼくの”ディードリー”の木へと向かった。


御神木ごしんぼくの”ディードリー”の木に到着すると、すでに”ビチャール”さん・”モドン”さん・”イノー”さんが待って

いてくれた。


みんな、おはよう!今日もよろしくね!!」”プルーツ”さんが、元気良く3人に挨拶あいさつした。


「おはよう、そして、お手柔らかにな、”プルーツ”。」少し苦笑くしょうながら、”ビチャール”さんが代表で

挨拶あいさつした


無理もない、昨日の<ハンムラビート>・<クイーンパンサー>・<ビックザーム>・<ハンマーハンター>は、<ディードリーの剣>の性能を引き出せる”プルーツ”さんだから余裕で倒せたが、俺達だったら絶対に苦戦する相手だったからだ。本音を言えば、今日は強敵モンスターに会いたくなかったのだ。


”プルーツ”さんは元気に、俺達はあまり元気無くモンスター討伐に出発した。


今日でモンスター討伐三日目、今日は”西”と”北西”方向に来ているのだが、モンスターが全く見当たらない。


「・・・いないな、モンスター。」”ビチャール”さんが、少し嬉しそうにつぶやいた。


「・・・かれこれ、三時間歩いているけど、敵性モンスターには出会っていないね。」

”イノー”さんも、少し嬉しそうにつぶやいた。


「”ココーケ”なら大量に捕獲したけどね。」”モドン”さんが、自分の背中に視線を向けた。


俺達は、敵性モンスターには出会わなかったが、<マヨネーズ>の材料となる玉子を産んでくれる野生の

”ココーケ”は12羽捕獲していた。木の枝とつるで作った、かご背負子しょいこを背負いながら、森の中を俺達は進んで

いた。ちなみに俺が6羽、”ビチャール”さん、”モドン”さん、”イノー”さんが各2羽づつ背負っている。


「・・・もしかしたら、敵性モンスターは<イーフリット>の時と同様に、身の危険を感じて居なくなったかもしれないね。」”イノー”さんが、森を見渡しながらで言った。


「・・・ああ、なるほど。」”モドン”さんが、”プルーツ”さんを見て言う。


「あはははは♪」右手に持った小枝を振りながら、”プルーツ”さんは笑っていた。


「そうなると、敵性モンスターを探し回っても意味は無いな。・・・美味い食材を回収しながら、エルフの里に帰るか。」”ビチャール”さんが、全員を見ながら提案して来た。


「え~、でもまだ<ディードリーの剣>を今日は使っていない。」不満そうに、”プルーツ”さんが言った。


「ほらほら”プルーツ”さん、あそこに<ベルーキの実>がある。帰ったら、”チョコクレープ”を作ってあげるよ。」早くエルフの里に帰って、美人エルフ姉妹と一緒に居たい俺は、食べ物で”プルーツ”さんを丸め込もうとした。


「え~、<ベルーキの実>ってそのままだと、胸焼けするほど甘いヤツでしょ?水がお湯で薄めて飲むヤツ。私あんまり好きじゃない。」再び不満そうに、”プルーツ”さんが言った。


「?近くに生えている、<カオカの実>を<ベルーキの実>と湯煎ゆせんして混ぜて、甘さを調整しないの?」

俺は、”プルーツ”さんに聞いた。


「!!!」俺の言葉に、”プルーツ”さんが固まった。どうやら、エルフ族はこの方法を知らなかったらしい。


<ベルーキの実>は、”ヤシの実”に似た植物である。”ヤシの実”同様に、木の上のほうに”ボウリングの球”の

大きさの黒い実を付ける。<ベルーキの実>の中身は、物凄く甘い<チョコレート>が入っているが、原液のままでは胸焼けするレベルなので、水かお湯で薄めて飲むが、味は微妙になる。健康のために飲んでいる

エルフは結構いる。


<カオカの実>は、”パイナップル”に似た植物に出来る”砲丸玉”くらいの黒い実である。<カオカの実>の中身は、物凄い苦い”ココアパウダー”が入っている。健康のために舐めているエルフは結構いるが、

<ベルーキの実>と混ぜると甘さを調整する事が出来る。


「俺の世界の年頃の女性は、みんな、”クレープ”大好きだよ~♪友達と歩きながらおしゃべりをして、美味しそうに”クレープ”を食べ歩いているよ~♪」早くエルフの里に帰って”イチャイチャ”したい俺は、”プルーツ”さんに悪魔のささやきをした。


「・・・タケルがそこまで言うなら、帰ってもい。」<ベルーキの実>を”チラチラ”見ながら、

”プルーツ”さんがエルフの里に帰るのを許可してくれた。”プルーツ”さんの女の子っぽい所が見えて、

俺と”ビチャール”さん達は思わず微笑ほほえみを浮かべた。


”ビチャール”さん、”モドン”さん、”イノー”さんが<ベルーキの実>を収穫し、俺と”プルーツ”さんが

<カオカの実>を収穫した。<カオカの実>を収穫中、俺は”プルーツ”さんに色々な<チョコレート>を使ったお菓子やスイーツの話をすると、瞳を輝かせながら俺の話を聞いていた。


<ベルーキの実>と<カオカの実>を収穫して、”プルール”さんが作ってくれた弁当を食べ終わると、俺達は早々にエルフの里に帰った。


御神木ごしんぼくの”ディードリー”の木に行き、俺達は”グレミー”様にエルフの里の周辺に敵性モンスターが居なく

なった事を報告した。


「・・・なるほど、<イーフリット>と同じ”脅威の存在”が出現したので、敵性モンスターがいなくなったと、”イノー”はそう感じたわけだね。」”グレミー”様が、”脅威の存在”の”プルーツ”さんを見ながら”イノー”さんに言った。


「はい、野生の動物と一緒で、モンスターも自分の命に係わる事には敏感びんかんだと思います。」”チラリ”と

”プルーツ”さんをみて、”イノー”さんが答えた。


「分かった。モンスター討伐は今日までにしよう。・・・ところで、<ファストールの鎧>と<ファストールの剣>の強化は、まだ終わっていないのだが、時間が余ってしまったなタケル君。何かタケル君がしたい事はあるかな?」”グレミー”様が、俺に聞いて来た。


「先程エルフの里に帰って来たら、”アストナジー”さんに頼んでいた俺の世界の調理器具が完成したので、

”プルール”さんと”プルーツ”さんに、俺の世界の料理とスイーツを教えるつもりです。」俺は笑顔で答えた。


”アストナジー”さんは、エルフの里の鍛冶職人である。エルフの王の”グレミー”様と”ドワーフの王が親友なので、ドワーフの集落に五年間も交換留学をして、鍛冶技術を教わって来た腕利きの職人である。


俺は、自分の世界の調理器具を説明して、簡単な設計図面を書いて渡して、”アストナジー”さんに作ってもらっていたのだ。


「その調理器具で、一体何を作るのかな?タケル君。」笑顔で”グレミー”様が聞いて来た。


「とりあえず、おやつに”チョコクレープ”を作ります。”プルーツ”さんとの約束がありますので。」俺は再び、笑顔で答えた。


「いいなあ、”チョコクレープ”。私も作っている所を見たいな、”チョコクレープ”と”うどん”。」

笑顔で”グレミー”様が言った。


(アレ?何か”うどん”が増えていない?前回、”うどん”の作り方を教えると言ったけど、そんなに気に入ったの?”グレミー”様。)”グレミー”様が、笑顔でリクエストを追加して来た事に内心ないしん俺は動揺した。


「えっと、ここで”チョコクレープ”と夕ご飯の”うどん”の作り方を教えて良い?”プルール”さん、

”プルーツ”さん。」俺は少々身の危険を感じて、”プルール”さんと”プルーツ”さんに助けを求めた。


「私は良いですよ!」天然の”プルール”さんは、俺の意図いと察知さっちしてくれず賛成した。


「私も良いよ!!”チョコクレープ”と夕ご飯の”うどん”が楽しみだよ(笑)」悪戯いたずらっ子の”プルーツ”さんは、

俺の意図いと察知さっちしてくれたが、何か楽しそうなの事が起こりそうなので賛成した。実際に目が笑っていて、

左手で口元を隠して”プルプル”震えていたので、確信犯だろう。


「えっと、”グレミー”様。代わりと言っては何ですが、”氷”を作り出せる魔法を使える人を知りませんか?

どうしても<ホイップクリーム>と<チョコレート>を冷やすのに必要なんです。」俺は観念かんねんして、この場で”チョコクレープ”と”うどん”の作り方を教える事にした。


「私が、”氷”を作り出す事が出来るよ!」”グレミー”様が笑顔で言った。そして、手のひらを上にして左手を

伸ばすと、何もなかった空間にバランスボール位の水の球を出現させ、”ビシッ!!”と音と共に一瞬で水の球が氷の球に変化した。


「これで良いかな?タケル君。」”グレミー”様が、笑顔で俺に聞いて来た。


(・・・凄いな、無詠唱むえいしょうでバランスボール位の水の球を出現させて、一瞬でその水の球を凍らせた。)

俺は、改めて”グレミー”様の魔法の実力を知った。


「えっと、これくらいのサイコロ状にしてもらえると、ありがたいのですけど。」

俺は感心しながら、”グレミー”様に”氷”のサイズを指定した。


「了解!よっと。」”グレミー”様はそう答え、右手を軽く握り人差し指と中指を立てて、”シュッ”と

斜めに振った。次の瞬間、”シャワン!!”と音がして、バランスボール位の氷の塊が”サイコロキャラメル”位の”氷”になって、風魔法で大量に空中に浮いていた。


(・・・魔法の制御も完璧。あんな小さな動作で、あの量の氷の塊を切断するとは、魔法技術のレベルが凄いな。)俺は”グレミー”様の魔力量だけで無く、魔法技術の高さにも感心したと同時に、”プルール”さん&

”プルーツ”さんの関係が”グレミー”様に感付かんづかれない事を神にいのった。


「こんな物でどうかな?タケル君。」いつの間にか空中に巨大な氷の皿を5枚作り出して、切断した”氷”の山を乗せた状態で、笑顔で”グレミー”様が聞いて来た。


「か、完璧です!ありがとうございます、本当に助かりました!”グレミー”様!!」俺は”恐る恐る

”グレミー”様から山盛りの氷の皿を次々と受け取り、テーブルの上に並べて行った。


「ブフウ!!」と”プルーツ”さんが吹き出した。どうやらビビっている俺の姿が予想通りだったらしい。

”プルーツ”さんは両目にうっすらと涙を浮かべ、両手で口元を隠して”プルプル”と笑いを我慢している。


(・・・はい、”プルーツ”さん、今夜は”叡智えいち”な悪戯いたずら決定です!!)俺は<ホイップクリーム>を作る準備をしながら、今夜の”プルーツ”さんの予定を決めた。


「えっと、まず<カータメルトの実>の粉末と水をよく混ぜてふやかしてから、水みたいになるまで加熱します。」<カータメルトの実>の粉末は、”ゼラチン”と同じである。”自然薯じねんじょの子供の”ムカゴ”によく似ていて、木に巻き付いたつるで良く採れる。俺が金属の小さいボールの”ゼラチン水”を加熱しようとしたら、

”グレミー”様が俺の横にやって来た。


「これを水みたいになるまで、加熱すれば良いのかな?」”グレミー”様はそう言うと、風魔法で俺の手から

小さいボールを浮かし、”グレミー”様の左の掌の上に出現させた”火の玉”の上に移動させた。数秒で水の様な

”ゼラチン水”が完成した。


「”グレミー”様!?火魔法を使えるんですか?」完成した”ゼラチン水”を受け取りつつ、俺は思わず

”グレミー”様に聞いた。


「まあ、私は<ハイ・エルフ>だからね!火魔法も使えるよ。」微笑ほほえみながら、”グレミー”様が答えてくれた。


「タケルさん、”グレミー”様は、高位の風の精霊・水の精霊・大地の精霊・火の精霊の高位の四大精霊と契約を結んでいるので、<ハイ・エルフ>なんですよ。”プルーツ”も高位の風の精霊と契約を結んでいます。」

微笑ほほえみながら、”プルール”さんが答えてくれた。


俺が”プルーツ”さんを見ると、”プルーツ”さんは”フフン”とドヤ顔をしていた。


「そう!私は、高位の風の精霊と契約を結んでいるから、強力な風魔法とかみなり魔法が得意なんだよ♪そして、高位の風の精霊にお願いして、戦闘でも偵察ていさつをしてもらうのも得意だよ♪」俺を見ながら、

”ニヤニヤ”して”プルーツ”さんが言った。


「なるほど、風の精霊は色々と凄いんだね。」俺は感心しながら、”ミギューム”の”ミルク”を大きいボールに

入れながら答えた。


(・・・ん!?戦闘でも偵察ていさつ?もしかして、日常生活でも偵察ていさつ可能!?)俺は思わず、”プルーツ”さんの顔を凝視ぎょうしした。


「・・・<ホイップクリーム>に、<ピティーカ>をトッピングしたら美味しそう。」俺を見ながら、

”ニヤニヤ”して”プルーツ”さんがつぶやいた。


「!!」俺は、”プルーツ”さんのつぶやきに、”ビクリ”と肩を震わせた。


(<ピティーカ>!それは、後ろを向いて着替えていた”プルール”さんの”腰の白桃”を、未遂みすいに終わったが俺が触ろうとしていた事を”グレミー”様が脅した時のフルーツの名前!!そして、”プルーツ”さんも、俺が

”プルール”さんの”腰の白桃”に触ろうとしていた事を知っていた。つまり・・・二人とも風の精霊につねに俺を偵察ていさつさせていたの!?”プルーツ”さんは俺と”プルール”さんの”夜の大運動会”を、”グレミー”様は

”プルール”さん&”プルーツ”さんと”夜の大運動家”をした事を知っているの!?)あの時、疑問に思っていた事が分かったと同時に、全身に震えが来た。


俺が”ガクガク”震えながら”プルーツ”さんを見ると、悪戯いたずらっ子の笑顔で”プルーツ”さんは右手の人差し指を

立てて、口元に当て”シー”とポーズをした後、俺の横に来て耳元でささやいた。


「大丈夫♪あの時はタケルの容体ようだいが気になっていて、私も”グレミー”様も風の精霊に見てもらっていたの。

それ以外は風の精霊に見てもらって無いから、安心してね♪」”プルーツ”さんが笑顔で教えてくれた。


「そ、そうなんだ。それは本当に良かった。」俺もぎこちない笑顔で答える。


「でもタケル。今日、”ビチャール”と”モドン”と3人で私の水浴びをのぞきに来たよね。」

笑顔のまま”プルーツ”さんが俺に聞いて来て、俺の身体は硬直した。


確かに、俺と”ビチャール”と”モドン”と3人で”プルーツ”さんの水浴びをのぞきに行った。


あれは、野生の”ココーケ”の群れを見つけた時、10羽目までは簡単につかまえられたのだが、11羽目と12羽目が飛びながら逃げるので、上手うまつかまえられなかった。そして、11羽目を”プルーツ”さんがようやく(つかまえたのだが、その直後に12羽目が”プルーツ”さんの頭上を飛びながら逃げ、”ブピ!”っと音を立て、

”ビチャ!”と”プルーツ”さんの頭に”フン”を落とした。12羽目はそのまま逃げて、”イノー”さんが急いで

追って行った。


”フン”を落とされた”プルーツ”さんは少し固まっていたが、やがてゆっくりと顔をこちらの方に向けて来た。

両目が涙でうるんで、口を”アウアウ”させて今にも泣きだしそうになっていた。


「えっと、”プルーツ”。ここに来る少し手前に、大きな綺麗な湖があっただろ?そこで髪を洗ってきたら

どうだ?俺達、”ココーケ”のかごを作っているから、ゆっくり髪を洗ってきなよ。」

”ビチャール”さんが、リーダーらしい提案を”プルーツ”さんに言った。


「・・・うん、ありがとう。私、髪の毛を洗ってくる。」半べそをかきながら、つかまえていた”ココーケ”を

”ビチャール”さんに渡すと、”プルーツ”さんは”トボトボ”と湖に向かって歩き出した。


”プルーツ”さんと入れ違いで帰って来た”イノー”さんを加えて、4人で”ココーケ”のかごを作り始めて、

約十分後に人間の男もエルフの男も考える事は一緒な出来事が起きた。


「・・・なあ、ちょっとだけ”プルーツ”の水浴び、見に行かない?」

”ビチャール”さんが、リーダーらしいからぬ提案を俺達に言った。


「もちろん!行きます!!」俺と”モドン”さんが、気持ちが良いくらいの即答で言った。


そして、反対して俺達を止めようとしていた”イノー”さんを残し、俺達は”魔力”と”気配”を消して

”プルーツ”さんの水浴びをのぞきに行った。モンスター討伐よりもはるかに真剣だった。


「タケル達がのぞきに来たのは、風の精霊が教えてくれたよ。3人共、湖の近くまでは完璧に”魔力”と”気配”を

消していたのに、水浴びしている私を見たら”魔力”と”気配”を消すのを忘れて夢中でのぞいていたよね?」

”ニヤニヤ”しながら、”プルーツ”さんが聞いて来た。


「えっと、いや、それは。」俺は上手く答えられなかった、背中から冷や汗が止まらなかった。


「タケルが見やすい様に水浴びしたけど、私の水浴び姿はどうだった?タケル。」

悪戯いたずらっ子の表情で”プルーツ”さんが聞いて来た。


「!!」俺は理解した。”プルーツ”さんの水浴びを覗いていた時の違和感。みょうに見やすかったのだ。


<エロDVD>を見ている様に、俺達の方を向き、湖の膝位ひざくらいの浅い所でペタン座りをして、横に伸ばした左腕を右手で洗う時の”プルーツ”さんの”胸の双丘”の見え具合、両手で”胸の双丘”に水をけて、片方ずつ

”胸の双丘”を洗っていく”ポヨンポヨン”具合、湖から立って体をかがませて、両手で両足を交互に丁寧ていねいに洗う時の”胸の双丘”の”プルンプルン”具合。どこかで見た気がしたが、<エロDVD>同様の見せる演技だったとは、

俺は気が付かなかった。


「ねえ、タケル。どうだった?私の水浴びしている姿は?」

再び、悪戯いたずらっ子の表情で”プルーツ”さんが聞いて来た。


「・・・とても綺麗でした。ありがとうございます。」俺は本音と感謝の言葉を言うだけで精一杯だった。


「よろしい!でも、次はタケルだけでのぞきに来てね♪」笑顔でそういうと、”プルーツ”さんは”プルール”さんの横に戻って行った。


「タケル君、次はどうするの?」”グレミー”様が笑顔で聞いて来た。


「えっと、次は”ミギューム”の”ミルク”を膜が出来るまで加熱して下さい。」

俺は顔を赤くしたまま、”ミギューム”の”ミルク”の入ったボールを”グレミー”様に渡した。


「はいはい、膜が出来るまで加熱っと!」そう言いながら、両手で二十秒ほどで完成させる”グレミー”様。


「それじゃあ、ミルクの膜を取って<アマイスの実>を入れて、”ゼラチン水”を混ぜてっと。後は氷水で冷やしながら、最初はゆっくりと、少しトロミが付いたら普通に、トロミがついたら高速で固形になるまで混ぜます。」俺は”グレミー”様が持っているボールのミルクの膜を取って、<アマイスの実>を入れて、

”ゼラチン水”を混ぜつつ説明した。


「了解♪冷やしながら混ぜれば良いのだね、タケル君。」そう言うと、”グレミー”様の左手から冷気が

溢れボールを冷やしだした。そして、右手は軽く拳を作り人差し指を立てて、20センチ位の細い竜巻を

発生させていた。


「最初はゆっくり・・・と、少しトロミが付いたら普通に・・・と、トロミがついたら高速で・・・と。」

右手の人差し指に発生させた細い竜巻を、ボールに突っ込みハンドミキサーの様に回転速度を調整して、

たった三分で<ホイップクリーム>を作ってしまった。


(風魔法と氷魔法を同時に、完璧に使いこなしている。・・・今日の”プルーツ”さんののぞきがばれたら、非常にマズイ!!)俺は青ざめながら、味見をし始めた”グレミー”様を見ていた。


「甘くて冷たくて美味しいね、<ホイップクリーム>って。」”プルール”さんと”プルーツ”さんに味見を

させながら、”グレミー”様が笑顔で言った。


「どういたしまして!」俺は緊張のあまり、見当違いな返答をした。それを聞いて、”プルーツ”さんが再び

「ブフウ!」と吹き出していた。


「えっと、”グレミー”様。同じ物をあと2つ作れますか?”プルール”さん、50センチ位の正方形の目の細かい白い布の中央に穴をあけて、この<ホイップクリーム>用の絞り口と<チョコレート>用の絞り口を作って

下さい。”プルーツ”さんは俺と一緒に湯煎ゆせんして、<チョコレート>を作りますよ!」俺は”グレミー”様に動揺を知られまいと、各自に手早く指示を出した。


「はい、”プルーツ”さん。<ベルーキの実>と<カオカの実>を湯煎ゆせんして、甘さを調節しますよ!」俺は

”グレミー”様が用意してくれた50℃のお湯が入っている大きなボールに、<ベルーキの実>1個と

<カオカの実>1個を混ぜた少し小さいボールをセットした。


「俺は<ベルーキの実>1個と<カオカの実>1個と半分を混ぜた甘さが良いけど、今回は”プルーツ”さんの

甘さで調節するので、よろしく!」俺はそう言って、”プルーツ”さんに調節を任せた。


しばらく”ブルーツ”さんが湯煎ゆせんしながら調節した結果、<ベルーキの実>1個と<カオカの実>1個と2/3の

甘さに決定した。


「お!上手く出来た様だね”プルーツ”!」<ホイップクリーム>を作り終え、<クレープの生地>を

作っている”グレミー”様が言った。


(・・・なんでこんなに料理のスキルが高いんだ?これが漫画やアニメで良く見る、”万能主人公”という天才

なのか?)俺は今までアニメや漫画でしか見た事の無い存在が、目の前に居る事に驚いた。


「タケルさん、出来ました!!」”プルール”さんが、<ホイップクリーム>用と<チョコレート>用の2種類の”絞り袋”を作って持って来てくれた。


「ありがとうございます!”プルール”さん。完璧な仕上がりです!」”プルール”さんから”絞り袋”を受け取り、仕上がりを見て俺は”プルール”さんにお礼を言った。


「さて、全部揃ぜんぶそろったから、作るよ!”チョコクレープ”!!」

俺はそう言って、”アストナジー”さんが作ってくれたホットプレートを用意した。


”アストナジー”さんが作ってくれたホットプレートは、木のわくに50×50の鉄板が埋め込まれている。木のわく

右側には、縦に赤い宝玉オーブが3つ、その下に青い宝玉オーブを1つ埋め込まれていた。赤い宝玉オーブは上から、”弱火”・

”中火”・”強火”であり、青い宝玉オーブは“消火”である。


俺はホットプレートを”弱火”にして、鉄板に<カノラーユの実>を塗り、大きいお玉で<クレープの生地>を

鉄板の上に流す。”グレミー”様に作ってもらった”クレープ用トンボ”を器用に一回転させて、<クレープの生地>を真ん丸にする。<クレープの生地>をひっくり返すヘラの”スパチュラ”を使い見事にひっくり返す。そして、焼き上がった<クレープの生地>をホットプレートの横に用意した、大きな皿に乗せる。


大きな皿に乗せた<クレープの生地>の上半分、180度を60度・60度・60度の三等分にして、真ん中の60度に”絞り袋”に入った<ホイップクリーム>を横方向に上から下に絞り出す。次に絞り出した

<ホイップクリーム>の上に”絞り袋”に入った<チョコレート>を縦方向に左から右に絞り出す。


<チョコレート>を絞り終わったら、<クレープの生地>の下半分を上半分に合わせて折る。半円の右側を

真ん中60度の左側に合わせ、半円の左側を真ん中60度の右側に合わせる。そのままだと

<ホイップクリーム>と<チョコレート>が下から流れ出るので、真ん中60度の先端の三角形を少し上に

折る。”チョコクレープ”の本体完成。


30センチの正方形の紙を用意して、四隅よすみが上下右左に成る様に置く。紙の中心部より少し上に出来上がった”チョコクレープ”の本体を置く。先程同様に、下半分を上半分に合わせて折り、右側を真ん中60度の左側に合わせ、半円の左側を真ん中60度の右側に合わせる。そして、真ん中60度の先端の三角形を少し上に

折る。


「はい、”プルーツ”さん。”チョコクレープ”だよ。」俺はそう言って、最初の”チョコクレープ”を

”プルーツ”さんに手渡した。


「いいの?私が一番に食べて?」”プルーツ”さんが不安そうに、俺を見て言った。


「約束したでしょ、”チョコクレープ”を食べさせるって。温かいうちに食べてよ、”プルーツ”さん。」

俺は微笑ほほえみながら答えた。


「じゃあ、いただきます!」そう言って、”カプッ!”と勢い良く”プルーツ”さんは1口目を食べた。

”モッモッモッ”と食べる姿は、”プルール”さんの双子の妹だけあって”小リス”だった。


「甘くて、柔らかくて、い香り!」目を輝かせながら、”小リス”の”プルーツ”さんが言った。


「気に入ってもらって良かったよ。」俺は微笑ほほえみながら、次の”チョコクレープ”を作り始める。


「はい、今度は”プルール”さん。どうぞ!」俺は手早く2つ目を作ると、”プルール”さんに手渡した。


「ありがとうございます。では、さっそくいただきます!」そう言って、”ハムッ!”と”プルール”さんは1口目を食べた。”モッモッモッ”と食べる姿は、やっぱり”小リス”だった。


「上品な甘さですね!<ホイップクリーム>の甘さと<チョコレート>の甘さが喧嘩しない絶妙ぜつみょうなバランスが良いですね!」”プルール”さんから、褒め言葉を頂いた。


「この<チョコレート>の甘さを調節したのは、”プルーツ”さんなんですよ。”プルーツ”さんには、スイーツの才能があるかも知れません。」俺はそう言って、”プルーツ”さんに視線を向けた。


俺の視線の先には、目を輝かせながら口の周りを<ホイップクリーム>と<チョコレート>で少し汚しながら”チョコクレープ”を堪能たんのうている、”小リス”の”プルーツ”さんの姿があった。


(・・・ヤバイ。い事を言ったのに、今の”プルーツ”さんに威厳いげん欠片かけらも無い!)俺は内心ないしんあせった。


「”プルーツ”、本当に幸せそうな笑顔。ありがとうございますね、タケルさん。」”小リス”状態の

”プルーツ”さんを見て、俺に感謝の言葉をくれる”プルール”さん。


いお姉ちゃん!やっぱり、妹思いのいお姉ちゃん!!)俺は内心ないしん、引かれていなくて安心した。


俺に礼を言った後、”プルール”さんは”プルーツ”さんの横に行き、談笑をしながら姉妹で”チョコクレープ”を

食べ始めた。俺は元に居た世界と同じ、女の子同士の笑顔と談笑するするエルフ姉妹の姿を見て、おもわず

みが浮かんだ。


”プルール”さんの”チョコクレープ”を作った後は、”グレミー”様・”ビチャール”さん・”モドン”さん・

”イノー”さんの分を作り、見物に来ていたエルフの子供達、エルフの大人達にも振る舞った。


「ご苦労様、タケル君。」”グレミー”様が、”プルール”さんと”プルーツ”さんに作るのを交代したタイミングで声をけて来た。


「”グレミー”様、お疲れ様です。」俺は”プルール”さんと”プルーツ”さんに作ってった”チョコクレープ”を

右手に返事を返す。


「”プルール”と”プルーツ”、子供の頃に戻った様に本当に仲がい。ありがとう、タケル君。」

”グレミー”様が微笑ほほえみながら、”プルール”さんと”プルーツ”さんを見て言った。


「いえいえ、”プルール”さんと”プルーツ”さんは、お互い仲直りしたかったみたいだったので、俺はただの

切っけですよ。」俺も微笑ほほえみながら、”プルール”さんと”プルーツ”さんを見て返した。


「それでもだよ。私は長い間、あの姉妹の仲を修復できなかった。大事な幼馴染の娘達なのに。だから、

タケル君には感謝しているんだよ。」”グレミー”様が、微笑ほほえみながら俺に礼を言って来た。


「お役に立てて良かったです。」俺も微笑ほほえみながら、”グレミー”様に言った。


「さて、・・・そろそろ”うどん”の作り方を教えてくれないかな?」”グレミー”様が笑顔で俺に言った。


「へ!?」”グレミー”様の唐突とうとつな話題の変化に着いて行けず、思わず変な声を出してしまった俺。


「今度は、私の役に立ってくれるよね。タケル君。」

俺の左肩に手を置き、笑顔で言うが目は笑っていない”グレミー”様。


「も、もちろんですよ!”グレミー”様!!」身の危険を感じた俺は、引きつった笑顔で即答した。


「・・・バカな。」三時間後、膝を着いた俺の口から敗北感に満ちた言葉がれる。。


「う~ん。”グレミー”様の”つゆ”の方が、私はこのみかな。」”ざるうどん”の麺を”つゆ”につけ、”ちゅるちゅる”

食べながら”プルーツ”さんが言う。


「私も歯応はごたえがわずかに”グレミー”様の方がい様な。麺をでるタイミングと氷水で締めるタイミングが絶妙ぜつみょうなのかしら?」左手で口元を押させて、”プルール”さんが言った。


ありえなかった。俺の”特殊スキル”<芸術>が負けたのは、これが2度目だった。


1度目は納得している。”パラーヤ”さんの義理の父親の”ノアーク”さんに出会った時、同じ素材で作った

剣の切れ味が段違いだった時。俺は感動して、1週間だが鍛冶技術の基礎を叩き込んでもらった。


”ノアーク”さんに負けたのは分かる。三十年以上もつちを振って、剣や鎧を作っていたから納得している。ただ、今回の2回目の負けは納得がいかなかった。1度、俺の”うどん”を食べて、今日は俺が”うどん”の作り方と横で俺が作るのは見ていただけで、あっさりと俺より美味い”うどん”を作ったからだ。


俺の”特殊スキル”の”料理”<芸術>を発動させれば、ご飯時はんどきは満席の繁盛はんじょう店レベルの味が作る事が出来る。

だが、”グレミー”様はつねに行列が出来る人気店の味を作り出した。俺とは全然、レベルが違い過ぎる。


「バカなあ・・・これが”凡人”と”万能主人公”の実力の差か?”オ○ルドタイプ”と”ニュ○タイプ”の越えられない壁なのか!?」今度は両手もを着き、俺は落ち込んだ。


「元気出しなよ、”うまし!!”のにいちゃん。」俺の横にかがみこんだ男の子、”カッツル”が言った。


「”グレミー”様は、何でも出来るから気にしないで。」”カッツル”の妹の”キーカ”が言う。


「”うまし!!”のにいちゃんのお蔭で、僕達は美味しい物を食べられた。ありがとう。」

末っ子の男の子、”レーツ”がなぐさめの言葉をくれた。


「・・・ありがとう、3人共。少しだけ元気が出たよ。」俺はそう言って、”よろよろ”と立ち上がった。


「ねえ、タケル!後片付けは、みんながやってくれるって言ってくれたからうちに帰ろう。ね!!」

”プルーツ”さんが、笑顔で言って来た。


「私達は、”チョコクレープ”を作って配っていたので、後片付けは免除らしいです。」

”プルール”さんも笑顔で続けて言った。


「そうですか、それでは”グレミー”様にみなさん。お先に失礼します。」

俺達はそう言って、意気消沈いきしょうちんしながら家路いえじに着いた。


家に帰ると、俺の元の世界の話を”プルール”さんと”プルーツ”さんに色々と聞かれた。


俺は3人でお茶を飲みながら、俺の世界の色々な料理とスイーツと服装の話をした。


料理は”プルール”さんのために、スイーツは”プルーツ”さんのために、服装は俺の下心したごころために、熱心に話をした。あわよくば俺の世界の服装に興味を持って、”プルール”さんと”プルーツ”さんが”ミリーリ”さんに衣装を注文

してくれれば、<男のロマン>の<コスチュ○ムプレイ>が出来ると思ったからだ。


”ミリーリ”さんは、”プルール”さんと”プルーツ”さんの幼馴染で、エルフの里で”服屋”さんを営んでいる。

ちなみに、”アストナジー”さんの奥さんである。


「タケルの世界の”ウエートレス”って、こんなにスカートが短いんだ。」

”プルーツ”さんが、俺の描いたイラストの”ウエートレス”(エロゲー風)を見て感想を言った。


「うん!動きやすい様に、”スカート”は短いんだよ。”プルーツ”さん♪」俺は欲望のために大嘘を言った。


「学校の”セーラー服”と”ブレザー”の”スカート”も短いんですね。」

少し顔を赤らめながら、俺の描いたイラストの”女子高生”(エロゲー風)を見て、”プルール”さんが言った。


「うん!学校も色々とトラブルが起こる場所なので、緊急事態に対応出来る様に学校の”スカート”も

短いんですよ♪」俺は再び、欲望のために大嘘を言った。


”プルール”さんと”プルーツ”さんは、俺の狙い通りに関心を持ってくれた。あともうひと押し。そう思いつつ、楽しい時間は過ぎて行った。そして、”プルール”さんは自室に、俺と”プルーツ”さんは”プルーツ”さんの部屋に入って行った。


俺と”プルーツ”さんが部屋に入って、2人で”夜の大運動会”を一時間ほどした後、俺は”プルーツ”さんのベッドのはしで、少し乱れた呼吸を整えながら座っていた。


俺の太ももの上には、先程、両腕で胴体を固定ロックして激しく上下させて”幸福”を迎えた”プルーツ”さんが

座っていた。もちろん、”プルーツ”さんの<花園はなぞの>に俺の”小太刀”は入ったままである。


俺の胸板と腹筋が”プルーツ”さんの背中と密着しているが、激しい運動の後なので”プルーツ”さんの身体が

とても熱い。


”プルーツ”さんの身体を上下させる為に、”Cの胸の双丘”の下辺したあたりで胴体を固定ロックしていた左腕の上腕部に、

呼吸のたびに”ポヨンポヨン”と”Cの胸の双丘”の下部分が当たって気持ち良い。


”プルーツ”さんの身体を上下させる為に、”へそあたりで胴体を固定ロックしていた右腕の上腕部に、快楽に耐える為に

爪を立てられていたが、今は快楽の余韻よいんで”プルプル”した両手が置かれているのが、とても可愛らしい。


後ろから見ていて、”プルール”さんの呼吸が正常に回復するにはもう少し時間がかるみたいだ。

そう冷静に判断している俺の頭の中では、”特殊スキル”<叡智えいちの後継者>を発動させているので、<発動者>達が会議を行っていた。回復した”プルーツ”さんへの次の一手いってを議論している。


少し分かって来たのだが<発動者>達内たちないで、若い女性をリーダーとした<ソフト派>・青年をリーダーとした<ノーマル派>・中年男性をリーダーとした<ハード派>の3つの派閥はばつに分かれて真剣に議論をしている。


この<ソフト派>・<ノーマル派>・<ハード派>は、自分達の派閥はばつの意見を他の派閥はばつへと”ごり押し”する事はしない。目の前の女性を快楽でよろこばせる事に夢中な人達なので、自分達の派閥はばつの意見より他の派閥はばつの意見が優れていたら、自分達の意見を取り下げて他派閥の意見に賛同さんどうする。


趣味趣向しゅみしゅこうは違うが、美人&美少女を快楽でよろこばせる事に夢中な人達なので、女性への次の一手いっては毎回毎回、様々な提案が出てくる。そして今回の次の一手いっては、<ノーマル派>の意見が採用されたらしい。


”プルーツ”さんの呼吸が整ったのか、”Cの胸の双丘”の下辺したあたりで胴体を固定ロックしていた左腕の上腕部に、

”ポヨンポヨン”と”Cの胸の双丘”の下部分が当たらなくなり、俺は<ノーマル派>の次の一手いってを始めた。


”Cの胸の双丘”の下辺したあたりで胴体を固定ロックしていた左腕を解除し、ゆっくりと”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の

右側に俺の左のてのひらえる。てのひらの中心部分に少し固さを感じる、多分”Cの胸の双丘”の頂上のあわい桜色のつぼみだろう。


「タケル!ダメ!まだ敏感びんかん!!ダメ!!」後頭部しか見えないが、あせった様に幼児化・カタコトの

”プルーツ”さんが言った。


俺はかまわず左手の第一関節を動かし、”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の右側をゆっくりと優しく触り始める。


「ダメ!まだダメ!!タケル!!!」そう言って、”プルーツ”さんが右肩越しに俺の方を見た。


瞬間、素早く”へそあたりで胴体を固定ロックしていた右腕を解除して、右手を軽く握り人差し指と中指を立てる。

そして”プルーツ”さんの上唇うわくちびるの中央に中指の先端を”ちょん”と触れさせて右手を固定する。


”プルーツ”さんは、自分の上唇うわくちびるに触れている俺の人差し指と中指を見て少し固まっていたが、やがて

”ペロ”っと小さい舌で俺の指を舐めた。そして、”ペロペロペロ”とマタタビがかった猫じゃらしを舐める

チビクロのように、俺の人差し指と中指を一生懸命に舐め始めた。


「勘の良い”プルーツ”さんは、大好きだよ。」俺は一生懸命に、指を舐めてくれる”プルーツ”さんに言った。


少し指を舐めてもらった後、俺はゆっくりと優しく人差し指と中指の第一関節まで”ブルーツ”さんの口に入れた。すると”プルーツ”さんは唇で”モムモム”と甘噛あまがみをしてくれた。


次に、俺はゆっくりと指先から第二関節までを”プルーツ”さんの口の中で前後させる。”プルーツ”さんの

鼻の呼吸が速くなり、口からあごにかけて”蜜”で濡れている。瞳も”トロン”と気持ち良さそうになっていた。


俺が人差し指と中指・左のてのひら・”小太刀”に微弱な<快楽の波紋>を”プルーツ”さんに気付かれない様に、

こっそりと流していた結果だ。


「んん!・・・ん!!・・・んんん!!!」と俺の指を出し入れしている”プルーツ”さんの口から、

快楽の声と”蜜”があぶれ出ている。


”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の右側を俺の左のてのひらが少し強めに動いている。”プルーツ”さんが両手で

俺の左手を止めようとするが、まったく両腕に力が入らないので止められず。


”小太刀”に微弱な<快楽の波紋>を流しているので、”プルーツ”さんが快楽で身体をよじたびに、<花園はなぞの>に

入っている俺の”小太刀”に”圧力(プレッシャー”がかる。


不意ふいに”プルーツ”さんの唇と歯が俺の人差し指と中指を甘噛みして動きを止めた。そして”プルーツ”さんは俺に

見やすい様に自分の顔を上に向けた。快楽で泣いているが目は笑っている。


「雰囲気を読んでくれる”プルーツ”さんは、本当に大好きだよ!!」俺は”プルーツ”さんにお礼を言った。

自分の顔を上に向けたのは、”もっと自由にして良い”という意味だと分かったから。


俺は”プルーツ”さんの口に前後させる指のスピードを速め、微弱な<快楽の波紋>を弱め<快楽の波紋>に

変化させた。


「ん!!ん!!ん!!ん!!ん!!」」と、スピードを上げた俺の指により”プルーツ”さんの口から連続で

快楽の声と、大量の”蜜”があふれ出て来た。


”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の右側を俺の左のてのひらが時計回りに強めに動いている。”プルーツ”さんの両手の爪が、快楽に耐えるために俺の左上腕部に突き立てられて少し痛い。


”プルーツ”さんの<花園はなぞの>が先程よりも強い”圧力(プレッシャー”を俺の”小太刀”にけてきている。


”プルーツ”さんの快楽の声と鼻の呼吸の速度でそろそろ頃合ころあいと思い、俺は仕上げにかった。


俺の右手の人差し指と中指・左のてのひら・胸板・腹筋・太もも、最後に<花園はなぞの>に入っている”小太刀”に強めの<快楽の波紋>を流し込む。


「!!!んんんんんん!!!」目を見開いた”ブルーツ”さんが、反射的に俺の右手の人差し指と中指を

強く噛む。


”プルーツ”さんの両手の爪が、快楽に耐えるように俺の左上腕部に強く突き立てられて痛い。


”プルーツ”さんの<花園はなぞの>が強烈な”圧力(プレッシャー”を俺の”小太刀”にけてきたので、俺も間髪入れず

”幸福”を迎えた。


俺の指を強く噛んだまま、”プルーツ”さんは”ビクン!ビクン!”と少しの間、身体を痙攣けいれんさせていた。やがて痙攣けいれんが収まると俺の指を開放してくれたので、ゆっくりと口から人差し指と中指を引き抜くと、しっかりと”プルーツ”さんの歯形が残っていた。


(まあ、”小太刀”の強烈な快楽と”プルーツ”さんの快楽に耐える顔の価値に比べれば、こんな指の痛みは

些細ささいなものだ。)しっかりと歯型の付いた自分の指を見ながら俺は思った。


元々、今回の<ノーマル派>の<発動者>はこの”プレイ”が好きなので、何度も指を女性に噛まれている。

強めの<快楽の波紋>を流し込んだ時の女性の反応がたまらなく好きなのでそうだ。なので噛まれる事も爪を

立てられる事も、事前に俺は知っていたので大丈夫だった。


「ゴメン。」”プルーツ”さんがそう言い、両手で俺の右手首をつかんで自分の口元に移動させて、歯形の付いた

指を”ペロペロ”と舐めていやそうとしていた。


「ゴメン、本当に痛かったよね、ゴメンね。タケル。」”プルーツ”さんが正面を向いてしまったので、表情は

見えないが、声が困って泣きそうな感じになっていた。


(・・・ヤバイ。仕上げに<快楽の波紋>を流し込んだ時の”プルーツ”さんの反応よりも、困って泣きそうな

感じの今の”プルーツ”さんがいとおしくてたまらない自分がいる!この自分の反応は、男としてヤバイ反応な気がする!!)俺が心の中で自問自答している間も、”プルーツ”さんは指を”ペロペロ”と舐めていやそうとしていた。


「大丈夫だよ。全然大丈夫!”プルーツ”さんが可愛くて、気持ち良くて痛みなんか気にしなかったよ。」

俺は”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の右側にあった左のてのひらを今度は頭に持って行き、”プルーツ”さんの頭を優しくでて言った。


「本当に?本当に痛くない?怒ってない?」不安そうに”プルーツ”さんが聞いて来た。


「うん、本当に痛くないし、怒ってない、よ!!」俺はそう答え、”よ!!”の部分で”プルーツ”さんの

頭から、”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の左側に左のてのひらを移動して、半時計回りに動かす。


「!!ちょっとタケル!?」俺の左手の動きに”プルーツ”さんが驚き声を上げる。そして俺の左手を

止めようと、”プルーツ”さんが左手で俺の左手首をつかむ。


瞬間、両手でつかまれていた俺の右手が、拘束する”プルーツ”さんの左手が無くなったので”プルーツ”さんの右手から逃れて、”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”の右側に移動して、優しくつかんで時計回りに動かし始める。


「ちょっと!ねえ、ちょっとタケル!?」”プルーツ”さんがあせった様な声を上げ、右手で俺の右手首をつかむ。


俺は両手とも”プルーツ”さんに手首をつかまれるのを確認すると、俺は”プルーツ”さんごと後ろに身体をかたむけ、ベッドにゆっくりと倒れ込んだ。


「は~い♪大丈夫♪指痛くな~い♪こんなに元気に動く♪」俺はそう言って、内側から外側に”プルーツ”さんの”Cの胸の双丘”を微弱な<快楽の波紋>を流しつつ、回転させながらゆっくりと指を動かした。


「ちょっと!タケル?タケル!?(笑)」”プルーツ”さんも笑いながら答えた。


俺の<快楽の波紋>を使った”プルーツ”さんへの悪戯いたずらは、夜遅くまで続いた。






































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