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帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
44/45

現在、無双中!

すっかり夜になって、御神木ごしんぼくの”ディードリー”の木に帰って来ると、”グレミー”様と”プルール”さんが心配して待っていた。


俺達は、<ディードリーの剣>の性能を試す為に、”東”と”北東”方向にモンスター討伐していて、帰還するのが遅れた事を”グレミー”様と”プルール”さんに話した。


「なるほど、だから昨日に比べて、”プルーツ”達の帰りが遅かったのか。強力なモンスターに遭遇そうぐうしたかと

心配したよ。」笑いながら、”グレミー”様が言った。


「・・・強力なモンスターですか。ははははは。」”ビチャール”さんが、青くなりながら笑った。


「本日の討伐した、モンスターの<ドロップアイテム>とお金です。確認してください。」

”プルーツ”さんがそう言い、テーブルの上に<魔法袋>から<ドロップアイテム>とお金を並べていった。


「!!これ、<ハンムラビート>の<赤いとげ>!<クイーンパンサー>の<金色こんじきの角>!<ビックザーム>の<黒金くろがねの爪>!<ハンマーハンター>の<くれないの盾>!全部、強力なモンスターの<ドロップアイテム>

じゃないか!!」”グレミー”様が、テーブルの上に並べられた<ドロップアイテム>を見て驚いた。


<クイーンパンサー>は、体長2メートルの緑色の体毛をした”ヒョウ”である。赤い瞳に鼻先から頭の天辺てっぺん

かけて”V”の字に金色の毛が生えており、”カモシカ”のよう金色こんじきの角が生えている。動きがとても俊敏しゅんびんで、

前足の両肩に各3本、合計6本の小さな黒い角から、”追尾性のビーム”を放つ。”追尾性ビーム”のコントロールは、黄色こんじきの角でおこなっている。


<クイーンパンサー>と俺達が遭遇そうぐうすると、先制攻撃で<クイーンパンサー>が両肩から6本の”追尾性

ビーム”を撃ち込んで来た。しかし、”プルーツ”さんが<ディードリーの剣>で発生させた”かみなり”の竜巻を”∞”の動きで、6本の”追尾性ビーム”を霧散むさんさせる。


<クイーンパンサー>が2発目を撃つより早く、”プルーツ”さんが”かみなり”の竜巻を振り下ろすが、<クイーン

パンサー>は左にジャンプして”かみなり”の竜巻を避ける。しかし、<ディードリーの剣>で発生させた”かみなり”の

竜巻から、さらに細い”かみなり”の竜巻が8本生み出されて、タコの足のように<クイーンパンサー>を捕獲し、

感電して身動き取れなった<クイーンパンサー>の身体を竜巻に”バラバラ”にして、<クイーンパンサー>の

討伐が完了した。



<ビックザーム>は、翼開長16メートルの”オオワシ”である。”センゾー!”・”センゾー!”と変わった鳴き声をしている。上空から翼を羽ばたかせ、前方に巨大な竜巻を発生させて、獲物の身体を”ズダズタ”にする。

両足と爪は黒く、爪は飛ばす事も出来き、その威力は大岩を簡単に粉砕する。


<ビックザーム>と俺達が遭遇そうぐうした時、上空20メートル付近で”センゾー!”・”センゾー!”と鳴いて俺達を威嚇いかくしていた。上空から俺達に向け巨大な竜巻をさせて、地面をえぐり森を破壊していく。俺達は各自

”バラバラ”の方向に回避して、巨大な竜巻をやり過ごした。


<ビックザーム>の作り出した巨大な竜巻が通過後、”プルーツ”さんが<ビックザーム>の手前10メートルくらいにまで全力で移動して、地面に<ディードリーの剣>の刀身を向け竜巻を発生させると、”プルーツ”さんの身体は竜巻に押し上げられて上空に舞い上がった。


”プルーツ”さんは<ビックザーム>より10メートルくらい上に舞い上がると、身体を押し上げていた竜巻を解除する。そして、<ディードリーの剣>を振りかぶり、今度は”かみなり”の竜巻を発生させ、<ビックザーム>の

左肩から右足にかけて斜めに叩き付けて<ビックザーム>を地上に落とそうとした。


ビシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!! ドガン!! スト!


<ビックザーム>の身体を、”かみなり”の竜巻が嫌な音を立てながら削り、”ドガン!!”と音を立てて

<ビックザーム>を地上に落とした。”プルーツ”さんは、”かみなり”の竜巻を<ビックザーム>に押し当てたまま、落下速度を殺して無事に地上に”スト!”と降り立った。


地上に降りた”プルーツ”さんが、”かみなり”の竜巻を解除し、<ディードリーの剣>を左側に水平にかまえて、

<ビックザーム>に向かって走り出す。


仰向けに地上に叩き落された<ビックザーム>が、接近してくる”プルーツ”さんに気付いて、顔と右足を

ゆっくりと持ち上げる。そして、右足の前の3本の指の真ん中、大岩を簡単に砕く一番大きな黒い爪を

”プルーツ”さん目掛めがけて撃ち出す。


”プルーツ”さんは、<ディードリーの剣>から再び”かみなり”の竜巻を発生させ、左一文字斬ひだりいちもんじぎりで向かってくる

黒い爪をあっけなく砕き、振り抜いた後に振りかぶり、<ビックザーム>に再び、”かみなり”の竜巻を左肩から

右足にかけて斜めに叩き付ける。


ビシャシャシャシャシャシャシャシャシャ!!  ボトン!! ボトン!!ボトン!! ボトトン!!


再び<ビックザーム>の身体を、”かみなり”の竜巻が”嫌な音を立てながら削り出す。そして、細い”かみなり”の竜巻が8本生み出され、首に2本、右の翼に2本、左の翼に2本、左右の足に1本ずつからまって行った。

<ビックザーム>は羽毛を大量にき散らしながら、右の翼、左の翼、頭、両脚の順に切断され、最後は胴体も斜めに真っ二つにして、<ビックザーム>の討伐が完了した。


<ハンマーハンター>は身長2メートル(くらいの”動く鎧”、通称<リビングアーマー>である。

全身緑色の鎧で、前と後ろ、左右に1本づつつのがあり、両肩が特に分厚い装甲になっている。

右手に持った赤い盾から3発の火球を撃ち出し、左手に持った雷属性を持つ<バトルハンマー>で攻撃して来る。1番やっかいなのは、<バトルハンマー>の先端を外し、”魔法の鎖”で先端をつないで振り回し、かみなりの威力を増して相手に叩き付ける攻撃が危険である。


<ハンマーハンター>と俺達が遭遇そうぐうした時、いきなり俺達に向かって、赤い盾から3発の火球を撃ち込んで来た。”ビチャール”さん・”モドン”さん・”イノー”さんがすぐに反応して、俺と”プルーツ”さんの前に出て

”風の魔法障壁”で防いでくれた。


俺は”風の魔法障壁”の左側から、少しタイミングをズラして”プルーツ”さんが右側から飛び出す。

俺は全速力で<ハンマーハンター>との距離を詰め、白い盾に”腰”と”背筋”の回転を生かした左一文字斬ひだりいちもんじぎりを”ガキン!!”と斬り付ける。


ガキン!!ガキン!!ガキン!!ガキン!!ガキン!!ガキン!!


”イノー”さんに教えてもらった通り、<ハンマーハンター>の赤い盾は火球を撃ち出すと、盾は白くなり、赤く

なるまで火球は撃ち出せないと教えてもらっていた。俺は盾が赤くなるまで、”片手剣”で連続で斬り付けた。


「タケル!みんな!!けて!!」”プルーツ”さんがそう叫ぶと、とてもいやな予感がした。


俺は迷わず左方向に飛び、地面を”ゴロゴロ”と転がった。その直後に、甲高かんだかい金属音がした。


ゴキャン!! ガシャゴシャグシャン!!


地面から顔を上げると、左斜め前に”ソフトボール”で”ホームラン”を打ったようなスイング後の構えと笑顔をしている”プルーツ”さんが見えた。


俺は後方の方を見ると”ピチャール”さん、”モドン”さん、”イノー”さんは、俺と同様に左側の地面に転がった

ようだ。さらに後方を見ると、<ハンマーハンター>がうつせで倒れていた。


<ハンマーハンター>がゆっくり起き上がると、背中と右の二の腕の後ろが”ベッコリ”とへこんでいる。

どうやら、”プルーツ”さんが<ディードリーの剣>から”かみなり”の竜巻を発生させ、力任せに”フルスイング”

して、<ハンマーハンター>を吹っ飛ばしたらしい。


(<ハンマーハンター>の背中があんなに”ベッコリ”と!そんな危険な物をほかの人がいるのに”フルスイング”

するとは、後で”プルーツ”さんにお説教をしなければ!!)身体を起こしながら、俺はそう決意した。


「大丈夫だった?タケル。」心配そうな表情で、俺の横に来た”プルーツ”さんが言った。


「はい、まあ一応いちおう、大丈夫です。」俺は戸惑とまどいながら、”プルーツ”さんに答えた。


「そう!良かった!!本当にゴメンね、タケル。」俺に笑顔を向けて謝罪すると、次は”ビチャール”さん達の所に謝罪しに”プルーツ”さんは行ってしまった。


(・・・なんか”プルーツ”さんが可愛いから、今回の件のお説教は許す!!)戦闘中だったが俺の決意は、

”プルーツ”さんの笑顔で霧散むさんしてしまった。


気持ちを引き締めて俺が”プルーツ"さんの横に行くと、<ハンマーハンター>は<バトルハンマー>の先端を

外し、”魔法の鎖”で先端をつないで振り回し始めていた。


「・・・”イノー”さんが言っていたけど、<バトルハンマー>の先端を回転させて”かみなり”の力を増幅ぞうふくして攻撃して来るんだっけ?」俺は、”プルーツ”さんに聞いた。


「・・・ねえ、タケル。”かみなり”の力を増幅ぞうふくする前に攻撃してもいかな?」

<ディードリーの剣>を構えながら、俺の顔を見て”プルーツ”さんが聞き返して来た。


「アニメの主人公や特撮のヒーローの”変身中”と”必殺技中”に攻撃するのはダメだけど、<ハンマーハンター>はモンスターだから攻撃しても大丈夫!!」俺は変な自信を持って、”プルーツ”さんの質問に答えた。


「ありがとう!タケル!!」嬉しそうに、”プルーツ”さんがお礼を言って来た。


ブブブブブブブブブブブブ!!  ブチュン!!  バキバキバキバキ!!


<ハンマーハンター>は左腕を上げ、頭上で<バトルハンマー>の先端を”ブブブブブ!!”と回転させて、直径2メートル(くらいの”かみなり”の光球を作り出していた。そして、俺と”プルーツ”さんに振り下ろそうとして時、

”プルーツ”さんが<ディードリーの剣>からとても長い”かみなり”のやいばを作り出し、<バトルハンマー>の先端と柄の部分を繋ぐ”魔法の鎖”を” ブチュン!!”と逆袈裟斬ぎゃくけさぎりで断ち切った。切り離された<バトルハンマー>の先端が明後日あさっての方向に飛んで行き、” バキバキバキバキ!!”と音を立てて森に消えて行く。


<ハンマーハンター>は、飛んで行った<バトルハンマー>の先端の方向を見ていたが、視線を俺達に戻した。戻した先には、<ディードリーの剣>を上段に構えた”プルーツ”さんが居て、とても長い”かみなり”のやいば

振り下ろした。<ハンマーハンター>は右手の薄いピンク色の盾で防御しようとしたが、呆気あっけ無く盾は切断

され、頭から股にかけて真っ二つにされる。頭か胴体にあった”かく”を破壊されて、<ハンマーハンター>の討伐が完了した。


「なるほど、”プルーツ”が<ディードリーの剣>を使用すると、そんな威力を出せるのか。”ビチャール”達は

使ってみたのかい?」”グレミー”様が、”ビチャール”さん達に聞いた。


「俺達も使ってみましたが、”プルーツ”ほどの威力は全然出ませんでした。」”ビチャール”さんが答え、

”モドン”さんと”イノー”さんがうなずいている。


「まあ、”プルーツ”さんの”無双状態”でしたね!<ディードリーの剣>を”プルーツ”さんが発動させて、

”ビチャール”さん達が攻撃中の”プルーツ”さんを”風の魔法障壁”で防御すれば、完璧です!!」

俺は”グレミー”様に、真面目に進言した。


「やっぱり、<ディードリーの剣>が”ディードリー”様に調整されて作られた所為せいだろう。私が、タケル君の

<ファストールの鎧>と<ファストールの剣>を調整しているのと同じだ。タケル君に合わせて調整しているから、タケル君が1番<ファストールの鎧>と<ファストールの剣>の性能を引き出せる。もしかしたら、

”プルーツ”は”ディードリー”様に似ているかもしれない。」”グレミー”様は、微笑ほほえみながら言った。


”グレミー”様の言葉に、”プルーツ”さんが嬉しそうに笑っていた。そして、今日の討伐は終了して、俺と

”プルール”さん、”プルーツ”さんは家路に着いた。


家に到着すると、俺、”プルール”さん、”プルーツ”さんは一緒に風呂に入り、今日は”プルール”さんがメインで夕飯を3人で作った。今日の出来事を話し合い、談笑して一日が終わる。そして、”プルーツ”さんは自室に、

俺と”プルール”さんは”プルール”さんの自室に入った。


ベッドの上には、全裸でペタン座りしている”プルール”さんが居る。その表情は少し恥ずかしがりながらも、

どこか期待している表情だった。


俺はパンツ一丁でベッドの上で正座をしながら、”特殊スキル”<叡智えいちの後継者>を発動させる。発動した瞬間、俺の頭の中に何人もの気配を感じる。


俺は左手を拳にして、人差し指と中指を立てて、先端に魔力を込める。そして、てのひらを上にして、

”プルール”さんの”Cの胸の双丘”の右側の(ふもとからあわい桜色のつぼみの先端にかけて、ゆっくりとわずかに触れる様に動かす。


「ふあああ!」”プルール”さんの”Cの胸の双丘”の右側が、左手の人差し指と中指が離れて”プルン”と揺れると<快楽の波紋>により”プルール”さんが快楽の声を上げた。


(この繊細な指使い、多分、女性の<発動者>の技術だな。しかも、ちょっと”Sエス”!!)俺はそう思った。


俺は再び、左手の人差し指と中指を”プルール”さんの”Cの胸の双丘”の右側に近づけると、”ブルール”さんが両手で俺の手首をつかんで止めた。きっと連続の<快楽の波紋>を止める為だろう。


俺はワザと左手の動きを止める。両腕なら俺の左手を止められると”プルール”さんに信じ込ませるためだ。

そして、”プルール”さんの意識が俺の左手に行っている間に、俺は右手の指先5本に魔力を込め、”ブルール”さんの右の腰から、”へそ”より少し上を通り左の腰へ、左の腰から”へそ”より少し下へ”つ”の字に指を滑らせる。


「ふああああああ!!」先程よりも、大きい声で”プルール”さんが快楽の声を上げ、”ビクビク”っと身体を

震わせた。


”プルール”さんの左手が、俺の右手の指先5本を止めようと俺の左手首から離れると、俺の左手は再び下から上の動きを再開させる。そして、俺の右手の指先5本は、"プルール”さんの左手から逃げる様に”プルール”さんの身体の上を滑って逃げる。そのたび、”ブルール”さんは快楽の声を上げ、”ビクビク”っと身体を震わせた。


”プルール”さんが、俺の左手だけでも封じようと、両腕でてのひらから肘にかけて抱きつき、ベッドの上で”亀”のように丸まる。しかし、その結果、”プルール”さんの背中が、完全無防備状態で俺の目の前にある。


俺は左手の魔力を消し、右手は人差し指だけ伸ばして、指先に魔力を込める。そして、完全無防備状態になっている”プルーツ”さんの背中の”快楽のポイント”に”チョン”と魔力を込めた指先でふれる。


「んん!!」下を向いていて顔は見えないが、快楽をこらえた”プルール”さんの声が聞こえた。数秒後、同じ

”快楽のポイント”に俺は唇を当てて、唇のあとが付かない”ギリギリ”の力加減で、<唇の刻印>を”プルール”さんの背中にうっすら付けた。


「んん!!・・・んあああ!!・・・んんん!!・・・んああああ!!」

何度も、”プルール”さんの背中に”魔力の指先”と<唇の刻印>の連続技をすると、”プルール”さんは連続で快楽の声を上げた。心なしか”プルール”さんの声がつやっぽく、嬉しそうだ。


(この女性の<発動者>、女性なのに女性の”快楽のポイント”を知っているとは、男性よりも女性好きなタイプの人か!!)俺は<快楽の波紋>で身悶みもだえ声を上げる”プルール”さんをと可愛いと思いながら、自分の中に存在する女性の<発動者>に感謝した。


俺は”プルール”さんを<快楽の波紋>で攻め続け、俺と”プルール”さんが何度も”幸福”を迎える”特殊スキル”

叡智えいちの後継者>が無双する夜だった。









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