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帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
41/45

現在、違和感を感じ中!

「さて!後片付けでもしますかね!」家の外で”グレミー”様を俺と”プルール”さんで見送った後、

俺はそう言った。


「!!あの、後片付けは私がやりますので、タケルさんは休んで下さい。」”プルール”さんが、

そう申し出てくれた。


「いやいや、疲れていないので、大丈夫ですよ。2人でやりましょう。」俺は笑顔で、”プルール”さんに

言った。


「・・・あの、この後の事もありますし、お片付けとお風呂で、私も食休しょくやすみになると思いますので、私だけの方が良いかと。タケルさんも”うどん”作りで粉だらけですし、もう1度お風呂に入ってみてはいかがでしょう。」顔を真っ赤にして、”モジモジ”しながら”プルール”さんが言った。


「!!!お風呂、行ってきます!!」俺はそう言うと、早足はやあしで風呂場に向かった。


風呂の洗い場に入ると、頭の天辺てっぺんから足のつま先まで、念入りに洗った。そして、半球の浴槽よくそうに入り、

カラスの行水からすのぎょうずいで風呂場を出た。


「出ました!!」俺はパンツ一丁で、台所にいる”プルール”さんに言った。


「はい、こちらも片付きましたので、私もお風呂に行ってきます。・・・少し遅くなるかも知れませんが、

待っていてくれますか?」片付けが終わった”プルール”さんが、顔を少し赤くしながら聞いて来た。


「ずっと待ってます!!」俺は、即答した。


「ありがとうございます。」恥ずかしそうにそう言うと、”プルール”さんはお風呂に向かって行った。


俺は大人おとなしく寝室のベットの上で、”プルール”さんを正座で待った。三十分が経過し、俺は”ソワソワ”して

いた。四十五分が経過し、俺は心配になって来た。


「もしかして、お風呂場で何かあったのか?」俺は、”プルール”さんの様子を見に行こうか迷っていた。


不意に、”モンシアーノ”さんの言葉を思い出す。”女の準備には時間がかかる、男が口を出すと喧嘩に

なるから、絶対に口を出すな!”と、俺に真剣に釘を刺していた気がする。


”コンコン”と寝室のドアがノックされた。


「はい!どうぞ!!」どうやら、俺の心配は杞憂きゆうだったらしい。


「スイマセン、お待たせしてしまって。」顔を赤らめながら、貫頭衣かんとういの様な服に黒い帯の”プルール”さんが

来て、ベットの上の俺の前にペタン座りをした。


「俺も、いま、来たところなので大丈夫です!!」俺は嬉しくて、意味不明な返答をした。


「???」俺の意味不明な言葉に、”プルール”さんの表情が”?”になってしまった。


「スイマセン、嬉しくて取り乱しました。」俺は素直に、”プルール”さんに頭を下げた。


「ふふふ、良いですよ。タケルさん。」微笑ほほえみながら、”プルール”さんは許してくれた。


「えっと、・・・それでは、立ってもらっていですか、”プルール”さん。」

俺は、うたげの始まりを”プルール”さんに言った。


「はい。」そう言って、”プルール”さんは、普通にベットの上に立った状態になった。


「!?」俺は少し驚いた。俺が言った”立つ”とは、”プルール”さんの黒い帯をために両膝立の意味だった

からだ。


(あれ!?えっと、あれ!?これは俺も立たないと、帯をけないよな?)俺はそう思い、急いで俺もベッドに立った状態になった。


「それでは、始めます。」俺がそう言うと、”プルール”さんは顔を赤くして小さくうなずいた。


俺は、貫頭衣かんとういの様な服を締めている黒い帯のはじを両手でゆっくり引き、帯を外し貫頭衣かんとういを脱がせた。


俺の目の前に、透き通るような白い肌、華奢きゃしゃな体格をしているが、立派な”Cの胸の双丘”があり、今日は

”Cの胸の双丘”の真ん中に碧色みどりいろのペンダントがあった。


「あれ!?綺麗なペンダントですね。」俺は、”プルール”さんに言った。


「ありがとございます。このペンダントは、<イーフリット>討伐のご褒美に”グレミー”様が私と”プルーツ”に下さった物です。肌身離さず持っていると、願いがかなうペンダントらしいです。」

”プルール”さんが、嬉しそうに言った。


「そうなんですか!良かったですね、2人共。」俺は、”プルール”さんに言った。


「・・・もしかして、ペンダントが邪魔ですか?」不安そうに、”プルール”さんが俺に聞いて来た。


「いやいや、全然邪魔じゃないので、大丈夫です。」俺は笑顔で答えたが、内心は壊したらどうしようと

思っていた。


「良かった!ありがとうございます。」笑顔で”プルール”さんが言った。


俺は微笑ほほえみながら、ゆっくり左手を”プルール”さんの背中に回して、ゆっくり”プルール”さんを

引き寄せた。”プルール”さんの”Cの胸の双丘”が、俺の胸板で”プニュン”と潰れていく。


顔を真っ赤にした”プルール”さんの左頬を、俺のてのひらが優しくでて、少し顔を上に向けさせる。

”プルール”さんは、意途いとさっして両目を閉じた。


俺は、”プルール”さんの小さくて柔らかそうな桜色の唇に、”チュム”と自分の唇を重ねた。そして、一分ほど

お互いの唇の感触を楽しみ、舌先で”プルール”さんの前歯をノックした。ノックした!?ノックした???


(あれ!?”プルール”さんが、お口を開いてくれない?何故なぜ?)俺は、内心焦っていた。


もう一分ほど唇を重ねていたが、”プルール”さんのお口が一向いっこうに開かないので、俺は唇を離した。


「あの、”プルール”さん。”プルール”さんと舌を戯れさせたいので、お口を開けてもらって良いですか?」

俺は苦笑しながら、”プルール”さんに聞いた。


「ふぁい!!」顔を真っ赤にして、恥ずかしいのか目がうるんでいる”プルール”さんが言った。


俺はもう1度、”プルール”さんと唇を重ねた。舌先で”プルール”さんの前歯をノックすると、今度はお口を開けてくれた。俺の舌先が、”プルール”さんの舌先に触れると、”ビクン”を”プルール”さんの身体が震えて、目が

見開かれた。そして、”プルール”さんの見開かれた瞳から、”ポロポロ”と涙がこぼれた。


「あれ!もしかして、いやだった?”プルール”さん。」”ポロポロ”と涙がこぼれるのを見て、俺は急いで唇を

離して”プルール”さんに聞いた。


「いえ!そんな事ありません、嬉しいです。ただ、ちょっとビックリしただけです!!」頭を左右に激しく

振り、否定してくれる”プルール”さん。


(ん~!?何か、今朝の”プルール”さんと反応が違う様な?まさか”プルーツ”さん?)俺は違和感を感じた。


俺は”プルール”さんの後頭部から毛先に向けて、右手の人差し指から小指までを滑らす。1度も引っ掛からずに指が毛先まで行った。絹の様な”サラサラ”とした長い金髪である。この感触は完璧に”カツラ”では無い。

”プルーツ”さんが、”プルール”さんに変装している可能性は無くなった。


また不意に、”モンシアーノ”さんの言葉を思い出す。”女心おんなごごろは、夜の”つき”と一緒だ。昨日と今日とでは少し

ずつ違ってくる。そこを見抜けないと駄目だぞ”と、俺に真剣に釘を刺していた気がする。


俺は”モンシアーノ”さんが言っていた事とは、この事かと感心する。流石さすが、俺の”人生”の先生。


「・・・あの、どうかしましたか?」顔を真っ赤にしたまま、”プルール”さんが聞いて来た。


「いや、長くて綺麗な髪だなって思いまして。」俺は、微笑ほほえみながら答えた。


「タケルさんは、長い髪と短い髪のどちらが好きですか?」少し淋しそうに、”プルール”さんが聞いて来た。


「う~ん、心優しい美人と美少女なら長さは関係無いかな、<ポニーテール>は好きだけど。」

俺は、素直に答えた。


「!!そうなんですか、良かった。」嬉しそうに、”プルール”さんが微笑ほほえんだ。


その笑顔が可愛かったので、俺は右手を”プルール”さんの後頭部に回して、激しく唇をむさぼった。そして、

お互いの舌を激しくたわむれさせた。


時折、”ビクン”、”ビクン”と”プルール”さんの身体が震え、ついに腰が抜けた様に”ガクン”と身体全体が

落ちた。俺は予測していたので、”プルール”さんの身体を支え、ペタン座りさせた。


「大丈夫ですか?”プルールさん。」俺は、真っ赤になって放心状態の”プルール”さんに聞いた。


「ふぁい、大丈夫です。」全然大丈夫じゃない、”プルール”さんが答えた。


俺はあらためて、目の前のペタン座りをしている”プルール”さんを見た。恥ずかしさで顔を真っ赤にして、視線を左下に落として、俺と視線を合わせてくれない。ペタン座りしている両膝の横のシーツを両手で”ギュッ”と

握りしめて、恥ずかしさに耐えている様に見える。


ムニュン、ムニュン、ムニュン、ムニュン、ムニュン、ムニュン、ムニュン


俺は予告なしで、両手で”プルール”さんの”Cの胸の双丘”を包み込むように、優しくんだ。

”ハリ”というか”弾力”のある、良い”胸の双丘”である。


「!!ちょっと、ちょっと待って、タケルさん!!急に・・触っちゃ・・ダメ!!」

顔を真っ赤にして、俺の両手首を”プルール”さんが、両手でつかんで離そうとした。


「触っちゃダメですか?」俺は”プルール”さんの”Cの胸の双丘”を、優しくみながら聞いた。


「ダメじゃないけど、ダメです!!」恥ずかしさで、涙を”ポロポロ”こぼしながら”プルール”さんが言った。


(・・・う~ん。やっぱり異世界なのかなあ?)俺は頭の中で思考をめぐらせた。


「・・・あの、”プルール”さん。お願いがあるのですが。」俺は”プルール”さんの”Cの胸の双丘”から、

ゆっくりと両手を離して”プルール”さんに言った。


「えっと、何でしょう?タケルさん。」恥ずかしさで両目に涙をめながら、”プルール”さんが答えた。


「<パフパフ>をして下さい。」俺は笑顔で、”プルール”さんに頼んだ。


「!!えっと<パフパフ>ですか?」”プルール”さんは驚き、再び両膝の横のシーツを両手で”ギュッ”と

握りしめた。


「はい、今朝の<パフパフ>がとても良かったので、今夜もお願いします。」

俺は笑顔で、再び”プルール”さんに頼んだ。


「・・・あのスイマセン、少し体調が悪いので<パフパフ>は出来ません。ごめんなさい。」

視線を右下に落として、”プルール”さんが言った。心なしか身体が小さく震えている。


「”プルール”さん、<パフパフ>って何?」俺は少し淋しそうに、”プルール”さんに言った。


「!!!・・・えっと、<パフパフ>は、えっと・・・。」

俺の言葉に、”プルール”さんが顔を上げた。顔面蒼白で、視線が定まっていない。


「・・・・・”コレ”かな。」沈黙して固まってしまった”プルール”さんの胸元のペンダントを、俺は右手の

人差し指と中指で”クイ”っと少し持ち上げる。


”プルール”さんは、顔面蒼白で固まったままだった。


「・・・”プルール”さんではありませんね。”プルーツ”さんですか?」

俺は静かに、”プルール”さんに尋ねた。


俺はエルフの里に来る少し前に、事件に巻き込まれた。夜中に俺が<キャスバー城>近郊で、水の四天王

”ガデース”と死闘を繰り広げていた同時刻、<キャスバー城>で国宝<アークシーズ>が俺に盗まれるという

事件が起きた。水の四天王”ガデース”を俺と<キャスバー城>の騎士”サンダス”で半殺しの目にいながら

倒したが、俺と”サンダス”は意識を失いその場で倒れてしまった。次に目を覚ましたら、俺は地下牢に入って

いた。人生2度目の投獄である。


看守に投獄の理由を聞くと、国宝の<アークシーズ>を俺が盗み、<アークシーズ>を持ったまま逃げる姿を城の人間が何人も見ているとの事。しかし、同時刻に水の四天王”ガデース”と戦闘をしている、俺と”サンダス”の姿も何人も見ているので、尋問も拷問も出来ずに王様が困っていると教えてもらった。


俺が地下牢に入れられて1週間後、あっさり事件が解決した。大臣の娘が<アークシーズ>を持っていたからだ。<アークシーズ>が盗まれた夜、”勇者”塩谷は城を抜け出し大臣の娘と一晩愛し合っていた。そして、

早朝に大臣の屋敷を出る時に、大臣の娘に婚約の証として<アークシーズ>を渡したのだ。


”勇者”である自分は王様に、秘密裏に<アークシーズ>を譲り受けた。だから、魔王を討伐して帰って結婚するまで、<アークシーズ>の存在を他人には教えないでくれと塩谷は言ったのだが、大臣の娘は我慢する事が

出来ずに、昨日のお茶会で友人に<アークシーズ>と”勇者”塩谷との結婚を自慢してしまい、あっさり事件が

解決した。


俺はすぐに<ハイ・ポーション>を与えられ、身体は全回復した。そして、国王の間に行くと、後ろ手に拘束された塩谷が見えたので、王様や家臣の前で動かなくなるまで半殺しにし、<ハイ・ポーション>で全回復

させて、事件の全てを王様や家臣の前で自白させた。


塩谷は、一握りの”勇者”しか使えない魔法<コピール>と<ピッキー>を使ったらしい。本来、<コピール>は自分より強い人間に変身して、戦いを優位にする魔法である。俺で言えば、”ラムール”将軍に変身して戦える

反則の様な魔法である。<ピッキー>は鍵開け魔法である。例え<魔王城>の宝箱でも簡単に解除できるほどのレアな魔法である。なんでこんなクズ”勇者”に、こんなレア魔法が覚えられるのか理不尽でしょうがない。


俺はもう1度、塩谷を半殺しの目に遭わせて、理不尽な事件を終わらせた。


「”プルーツ”さんなのでしょう?俺は最近、”勇者”が俺に変身して事件を起こしたので、なんとなく分かるの

ですが。」俺は困った様に、目の前の”プルール”さんに言った。


「・・・・・」目の前の”プルール”さんは、顔面蒼白で黙ったままだった。


「あの、”プルーツ”さん?」俺は困った様に再び、目の前の”プルール”さんに言った。


「・・・タケルもやっぱり、”プルール”の方がいの?」目の前の”プルール”さんが、震えながらつぶやいた。


「・・・えっと、”プルーツ”さん。」俺が目の前の”プルール”さんが、”プルーツ”さんである事を確信した。


















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