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帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
32/46

現在、ミサイル襲来中!

俺は、真紅しんくの刀身を向けて来る人物を見た。左手で炎をまとった真紅しんくの剣を、俺に突き付けていた。


赤い髪に赤い目、白い<ヘッドギア>の右側が血に染まっている。顔面の右側も大量の血で、右目が見えて

いない様だ。赤毛の男を、回復魔法をかけていた桃色の髪の女性が右側から支えているが、右手の前腕が

変な方向に曲がっている。右足全体がぶるぶる震えている、多分、激痛なのであろう。


「・・・えっと、病院へ行った方が良いですよ。」俺は忠告ちゅうこくした。


「うるせえ!!テメエ、何勝手に俺のえも・・ゲフォ・・ガハ・・ゲフォ・・」


ガシャン! ボタタタタ・・・


赤い髪の男は台詞セリフの途中でむせだし、左手の剣を放り出して口をふさいだが、吐血があふれて地面に落ちた。


「あ~、経験者の俺が言いますが、その吐血は内臓が損傷していますよ。内臓損傷による出血死もあります

から、急いで回復魔法か<ポーション>を使った方が良いですよ。」俺は、吐血の怖さを教えてあげた。


「”りく”、早くこれを飲んで!」

桃色の髪の女性が、腰の後ろのポーチから<ポーション>を取り出し、<ポーション>の飲み口を

開封して、”陸”と呼ばれる赤い髪の男に飲ませた。


”陸”の身体が、白い光に包まれ光が消えると、怪我がえたのか自分で立っていた。

回復の強さから、<ポーション>ではなく、<ハイ・ポーション>なのであろう。

確か、<ハイ・ポーション>1本の値段が100万円だったはず、金持ってんなあ<アズナブル>と思った。


「サンキュー!”まつり”。助かったぜ!!」

右腕で、顔の血をぬぐいながら、”陸”は”まつり”という女性に礼を言った。


右手で真紅しんくの剣を拾い上げると、再び、俺に付きつけて来た。


「テメエ!俺が討伐するはずだった<サイクロプス>を、何勝手に討伐してんだ!!」

”陸”が激怒しながら、俺に怒鳴って来た。


「・・・いや君、<サイクロプス>にブッ飛ばされて、無様ぶざまに地面に転がっていたじゃん。」

俺は、真実を言った。


「ちょっと!本田さん、言い方!もうちょっと言い方を考えて下さい!!」

”五十嵐”さんが、焦りながら言って来た。


「・・・テメエ、”ハンター”はランク”E”までしか討伐できないのは知っているか?お前は、ランク”D”の

”勇者”の領域にちょっかいを出したんだ、それなりの厳罰げんばつは覚悟しているんだろうな!」

血走った眼で、”陸”は俺に怒鳴りつけた。


「・・・いや、俺が<サイクロプス>を討伐しなければ、君達は全員死んでいたじゃん。」

俺は再び、真実を言った。


「違う!!俺が回復して、<サイクロプス>を討伐する予定だったんだ!!」無茶苦茶な事を”陸”が言った。


「・・・”予定は未定であって決定ではない”って無責任な艦長が言っていたな。」

俺は、<無責任艦長 タイラ○>の名言を思い出していた。


「ちょっと!本田さん、<アズナブル>の人をあおるのは、止めてください!!」

”五十嵐”さんが、俺の腕を”ぐいぐい”引いた。


「いや、あおってないけど。ただ、この人が言っている事は、本当に無茶苦茶だよ。」

俺はあきれながら、”五十嵐“さんに言った。


「分かりました、私が<アズナブル>の方と話すので、本田さんは静かにしていて下さい。」

俺は、”五十嵐”さんに釘を刺されてしまった。


「<(株)藤原モンスターバスター>の”五十嵐”です。リーダーの方はいらっしゃいますか?」

”五十嵐”さんが、<アズナブル>の”勇者”達に聞いた。


「俺が、<チームほむら>のリーダーの”大野おおの りく”だ!お前ら、覚悟は出来ているんだろうな!」

”陸”が喧嘩腰で言って来た。


「何の覚悟です?ルールにもとづき<サイクロプス>を討伐しましたが?」冷静に”五十嵐”さんが言った。


「・・・お前、馬鹿か?さっきも言ったが、<サイクロプス>はランク”D・プラス”だ。”ハンター”は

討伐しちゃいけねーんだよ!」”陸”が、勝ち誇った様に言った。


「特例を御存知ですか?1つは、逃げ場のない場所で、ランク”D”と遭遇した場合は戦闘して良い。

これは戦わなければ、確実に死亡するので戦闘が許可されます。もう1つは、ランク”D”を倒せる”ハンター”がいて、その”ハンター”が所属する会社と契約している会社が、ランク”D”のモンスターによって、被害をこうむる危険がある場合、契約している会社の最高責任者の依頼で討伐可能になります。今回、我が社はこのケース

なので、何も問題は無いはずです。」冷静に、”五十嵐”さんが返した。


「・・・・・だが!」”陸”が反論しようとした。


「だが!何です?」カウンターで、冷たい眼差まなざしをした”五十嵐”さんが、”陸”の反論を沈めた。


「おおおお!凄い!流石さすが、物を知らない俺をサポートする為に、会社が寄越よこした才女さいじょ!!」

俺と”若本”社長が拍手をしながら、”五十嵐”さんをたたえた


「・・・く・・・・く・・。」”陸”は怒っているが、何も言い返せなかった。


ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン!!エンジンをかす音が鳴り響いた。


後方から、”ハンター”車線”を1台の車がエンジンを鳴らしながら来て、俺達の横に駐車した。


<EV○>の”ミサ○”さんが乗っている車に似ていた。ただ、車体の色は黒で、”ファイヤーパターン”が

ほどこされていた。


運転席から、銀髪の女性が出て来た。肩まである髪を頭の横に、竹箒たけぼうきの先の様な形で左右にめていた。


「・・・嘘!<双雷のミサ>ですよ!」女性を見て、”五十嵐”さんが興奮気味に言った。


「有名な人なの?」俺は、”五十嵐”さんに聞いてみた。


「物凄く有名です!”A級勇者”の<双雷のミサ>です!。雷魔法が得意で、雷属性の双剣使い。疾風迅雷しっぷうじんらいの動きから、<双雷のミサ>と呼ばれています!!」”五十嵐”さんが、再び興奮気味に言った。


俺は、<双雷のミサ>を良く見てみた。竹箒たけぼうきのサイドのツインテール、小麦色の肌、赤い目、175センチ位で俺の勘では年齢は25.26歳位だと思う。


黒いジャンパーを腕までまくり、手首と手の甲を護る銀色の<アームプロテクター>、腹を護る銀色の

<ボディープロテクター>、灰色の”タイトパンツ”に、膝を護る銀色の<ニープロテクター>、

足首と足の甲を護る銀色の<レッグプロテクター>を装備していた。


<双雷のミサ>の一番の特徴は、立派な”Fの胸の双丘”の持ち主である事。しかも、ミサイル型。

俺の人生で、一番大きかったのはドワーフ族の”ルルーカ”さんの”Eの胸の双丘”だったが、上を行く女性に

出会えるとは、世の中はまだまだ広い。


<双雷のミサ>は、”ゆさゆさ”をミサイルを揺らしながら、愛車のボンネットに移動し腰を下ろした。


「”大野”、報告しろ。」腕を組みながら、<双雷のミサ>は”大野”に言った。


「報告します!」青い顔をしながら、<双雷のミサ>の前に”大野”は移動した。


「<チームほむら>が、<サイクロプス>と交戦。交戦し優位に戦闘をしてましたが、そこの”ハンター”が

急に乱入し、<サイクロプス>を討伐してしまいました。」”大野”が、とんでもない事を言い出した。


「!!ちょっと待って下さい!!」”大野”の発言を、”五十嵐”さんが訂正しようとした。


「今は、報告の最中だ。口をはさまないでもらおう。」<双雷のミサ>が、”五十嵐”さんを一睨ひとにらみして黙らせた。


”五十嵐”さんは、委縮いしゅくして黙ってしまった。その様子を”大野”が”にやにや”と笑みを浮かべているのが、

俺は気に入らなかった。


「”五十嵐”さん、<アズナブル>の反省会に口を出すのは辞めよう。反省する事は山の様にあるから、時間が

かかると思うし、俺達は<サイクロプス>と<バニング・ドック>を<キューブ>に回収して、<虎屋とらや>の

”どら焼き”でお茶して、帰ろう。」俺は、笑顔で”五十嵐”さんに言った。


「おい!ちょっと待て!」<双雷のミサ>が、俺をにらみながら言って来た。


「何か用か?”ミサミサ”。俺達は忙しいのだが。」俺は迷惑そうな顔で言った。


「誰が”ミサミサ”だ!勝手に<サイクロプス>を持って行くな!」怒りながら、<双雷のミサ>が言う。


「俺が倒したんだ、俺の<サイクロプス>だろう。それに、そこの馬鹿が言った”優位に戦闘”ってのは、

体の表面を少し焦がして、すねに小さな切り傷を作る事を言っているのか?それを”優位な戦闘”と言うのか

<アズナブル>では?」俺は、馬鹿を見る目で<双雷のミサ>を見ながら言った。


<双雷のミサ>が、”大野”をにらみ、”大野”は震えあがっていた。


「さて、”五十嵐”さんは<キューブ>を起動して下さい。俺は、<バニング・ドッグ>の斬り飛ばした身体を

集めておきますので。」俺は、”五十嵐”さんに指示を出した。


「ちょっと待てと言っている!」苛立ちながら、<双雷のミサ>が言う。


「何、俺達に命令しているんだよ”ミサミサ”?俺達<アズナブル>の人間じゃないんだよ?命令するなよ。」

俺は、<双雷のミサ>の命令を突っぱねた。


「いいか!ランク”D”のモンスターは、<アズナブル>が管理しているんだ。勝手に持って

行くんじゃない!!」<双雷のミサ>が怒鳴った。


「それは嘘だな!!」俺は怒鳴り返した。


「特例で、逃げ場が無い時に、ランク”D”のモンスターと戦闘して、勝利した場合はモンスターの所有権は

誰にあるんだい?”五十嵐”さん!」俺は、”五十嵐”さんに聞いた。


「それは、倒した”ハンター”に所有権があります。」”五十嵐”さんが答えた。


「特例で、ランク”D”のモンスターが契約している会社を破壊しようとして、そこの会社の社長にお願い

されて、討伐した場合はモンスターの所有権は誰にあるんだい?”五十嵐”さん!」

俺は再び、”五十嵐”さんに聞いた。


「それは、倒した”ハンター”に所有権があります。」”五十嵐”さんが、笑顔で答えた。


「今回の、<サイクロプス>が”若本”社長の会社を破壊しようとして、”若本”社長が俺に討伐をお願いして、

俺が討伐したら<サイクロプス>の所有権は誰にあるんだい?”五十嵐”さん!」

俺は、トドメの質問を”五十嵐”さんに聞いた。


「それは、<サイクロプス>を倒した本田さんに所有権があります。」”五十嵐”さんが、満面の笑顔で

答えた。


「つまり、そう言う事だから。あの<サイクロプス>は俺の物だから。分かった?”ミサミサ”。」

俺は、勝ち誇った様に<双雷のミサ>に言った。


「・・・・・なるほど、よく分かった。」<双雷のミサ>が呟いた。


「分かってくれたか!”ミサミサ”。」俺は笑顔で言った。


「・・・ああ、お前達が<アズナブル>に喧嘩を売っている事をな・・・」そう<双雷のミサ>が言った。


その台詞セリフに、”五十嵐”さんが青くなる。


「何、言っているんだ?”ミサミサ”。真実を言っている事が、何で喧嘩を売っている事になるんだ?」

俺は再び、馬鹿を見る目で<双雷のミサ>を見ながら言った。


「!!その、”ミサミサ”ってのを辞めろ!!お前達は<アズナブル>に喧嘩を売った!それが事実だ。」

<双雷のミサ>は、怒り狂っていた。


俺は、腰の後ろに付けている<医療パック>の中から、ある”モノ”を取り出した。


「テレレレ♪テッテ♪テ~ン♪」<ドラえも○>の秘密道具を出す効果音を俺は言った。ただし、

平行世界には、<ドラえも○>は存在しないので、全員が”?”マークを浮かべていた。


「”チューイングガム型・ボイスレコーダー”!!」俺は、<ドラえも○>の声マネをして”切り札”を出した。


<双雷のミサ>の顔が青くなり、口をパクパクさせていた。


「どうしたんだい?”ミサ太”君。顔色が悪いよ!まるで、悪い事がバレてしまった様に、顔が青いよ。」

俺は、<ドラえも○>の声マネを続けた。


「僕は、<サイクロプス>と<バニング・ドッグ>を回収して、”若本”社長に大好物の<虎屋とらや>の”どら焼き”を御馳走ごちそうしてもらうんだ。邪魔をするなら、マスコミに”ボイスレコーダー”を売っちゃうよ、”ミサ太”君。

”ミサ太”君が権力を振りかざして、”ハンター”をいじめている所は、バッチリ録音できているよ。これ以上、

僕を怒らせないでね、”ミサ太”君。」

俺は、<双雷のミサ>に<ドラえも○>の声マネで命令した。


「・・・・・<チームほむら>、撤収だ。急げ・・・」

苦虫にがむしを噛み潰したように、<双雷のミサ>が命令を出した。


「!!了解しました。<チームほむら>全員、撤収!!」”大野”が命令を出し、急いで撤収して行った。


<双雷のミサ>も自分の愛車の運転席に乗り込み、エンジンを噴かした。


「・・・お前、覚えていろよ。」<双雷のミサ>が運転席から、にらみながら俺に言った。


「お前こそ覚えておけ、お前が俺のパートナーである”五十嵐”さんをにらんだから、こうなったんだ。

人を責める前に、自分の行動を責めろ。」

"チューイングガム”を見せつけながら、俺は、にらみ返しながら言った。


「・・・・・」<双雷のミサ>は何も言い返せず、<アズナブル>に帰って行った。


「さて!さっさと回収しますか!」俺は、笑顔で”五十嵐”さんに言った。


「大丈夫ですかね、<双雷のミサ>大激怒でしたよ。」”五十嵐”さんが、心配そうに言った。


「大丈夫ですよ、<アズナブル>は大きな組織ですから、マスコミ世論には弱いんですよ。」

俺はそう言って、”チューイングガム”の”あけくち”を探して、ガムを2枚取り出して”五十嵐”さんに渡す。


「それ!!本物の”チューイングガム”なんですか!?」”五十嵐”さんが、受け取りながら言った。


「そうですよ、今朝、出勤の時に”千歳”ちゃんにコンビニに寄ってもらって、トイレを貸してもらった時に、

マナーとして買った”チューイングガム”です。」俺も2枚ガムを噛みながら言った。


「じゃあ、<双雷のミサ>は、”チューイングガム”に負けたんですか。」笑いながら、”五十嵐”さんが言う。


「まあ、正面から戦うだけがのうじゃない、たまには”ハッタリ”も有効という事です。」

俺は”ブルーベリー”味は、正解だったと思いながら言った。


「フフフフ、勉強になりました。」そう笑顔で、”五十嵐”さんが言った。。


「そう言えば、<双雷のミサ>の本名って、何って言うのですか?」俺は、”五十嵐“さんに聞いた。


「<双雷のミサ>の本名は、”三石みついしミサト”です。”勇者パーティー”内で”ミサ”と呼ばれていたので、そのまま

通り名が<双雷のミサ>になったらしいです。」”五十嵐”さんが、教えてくれた。


<セーラ○ムーン>と<EV○>の”ミサ○”さんの声優さんに、似ている名前だった。


餓狼がろう伝○の”不知火しらぬいマ○”ちゃんの声優も同じだったはず、そして、”不知火しらぬいマ○”ちゃんも、立派な”Fの胸の

双丘”の持ち主である事。しかも、ミサイル型。


「やっぱり、世の中はまだまだ広い。」俺は、しみじみ言った。


「どうかしましたか?」”五十嵐”さんが、聞いて来た。


「今度、<双雷のミサ>に逢ったら、”月に代わってお仕置き”されるなあって思って。」

俺は、笑いながら言った。


「!?・・・何で”月”なんですか?」”五十嵐”さんが、質問して来た。


「それは、秘密だよ”あおい”ちゃん。」俺は、<ドラえも○>の声マネをした。


「・・・”あおい”ちゃん。」”五十嵐”さんが、呟いた。


「スイマセン、年上の女性に”ちゃん”は、マズイですよね。」俺は、焦って謝った。


「女性に、年齢の話をするのは、セクハラですよ。」

”五十嵐”さんは少しねて、俺の右腕をつね


「スイマセン!以後、気を付けます!」俺は、素直に謝った。


「私も、”千歳”さんの様に、下の名前で呼んで下さい。パートナーなんですから。」

俺の右腕をつねりながら、”五十嵐”さんが言う。


「いや、でも、急に。」俺は、焦りながら答えた。


「”あ”・”お”・”い”、私の下の名前を言って下さい!」

まだ俺の右腕をつねりながら、”五十嵐”さんが言う。


「・・・”あおい”さん、俺も下の名前で”タケル”でお願いします。」俺は、観念かんねんして言った。


「よろしい!これからも、よろしくね。タケル君!」そう言った、””葵”さんの笑顔は、素敵だった。


その後、<サイクロプス>と<バニング・ドッグ>を回収して、”若本”社長に<虎屋とらや>の”どら焼き”を

御馳走ごちそうしてもらい、俺と”葵”さんは、<(株)藤原モンスターバスター>へ帰還する為に、<サポート車>に

乗り込んだ。







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