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帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
31/46

現在、交渉中!

俺は走りながら、2本の片手剣を回収して”五十嵐”さんと”若本”社長の元へ向かった。

先程の叫び声と、空を飛ぶ白い自動車を見ていたらしく、2人とも顔が青かった。


「2人とも、大丈夫ですか?」俺は2人に声を掛けた。


「ありゃあ、何だねえ!自動車が空を飛んでたけどお!!」”若本”社長が、渋い声で驚いていた。


「・・・多分、<バニング・ドッグ>よりヤバイ奴がいると思います。<ミノタウロス>と同等かそれ以上のモンスターが、あの交差点の左側に。」俺は気配を探り、2人に言った。


「<ミノタウロス>のランクは”D・プラス”ですよ!だとしたら、<オーバーゲート>が起こった事に

なります!」”五十嵐”さんが、焦って言った。


「<オーバーゲート>って、何ですか?」俺は、”五十嵐”さんに聞いてみた。


「今回、<バニング・ドッグ>はランク”F”のモンスターでした。<ゲート>は同じランクのモンスターしか

出現させません。ですが、ごくまれに1つ上のランクのモンスターを出現させる場合があります、それが

<オーバーゲート>です。ですが、”E”じゃなくて”D”のモンスターが出現しました。2つ上のモンスターが

出現したんです!こんな事例は初めてです!!」”五十嵐”さんが、焦って言った。


「まあ、大丈夫ですよ。そのモンスターの近くに、5人の気配がしますから、<アズナブル>の”勇者”達だと

思いますし。」俺は2人に言った。


「本当かい!<アズナブル>の”勇者”達が来ているのかい!」顔を明るくして、”若本”社長が言う。


「はい、来てますよ。”五十嵐”さん、ランク”D”って、”勇者”が相手をする最低ランクでしたよね?」

俺は笑顔で、”五十嵐”さんに聞いた。


「はい!ランク”D”は、”勇者”が相手をする最低ランクです!」笑顔で、”五十嵐”さんが答えた。


「だから大丈夫ですよ、”若本”社長!大丈夫、大丈・・・」


ドゴオン!・・・・・・グチャア!!


モンスターがいる交差点で、左側のビルの2階のすみを破壊して、人間が落下して道路の

真ん中に転がっている。


「・・・あの高さから受け身無しか、マズイな。」俺は思わず呟いた。

 

ドガアアアアン! ヴォオオオオオオオ!! ドガア! ドゴオ! 


魔法による爆発音とモンスターの咆哮ほうこう。破壊音と共に、左側のビルが破壊されていく。


爆煙ばくえんの中から、4人の”勇者”が飛び出して来た。バスターソードを持った、蒼い髪の男と金髪の男が

モンスターを牽制けんせいしている。地面に落下した”勇者”に急いで駆け寄り、回復魔法をかける桃色の髪の女性と、その2人をガードするように、モンスターの方向に魔法の杖を構える、緑の髪の男。


「・・・駄目だな。あの倒れている”勇者”が攻撃の主力しゅりょくっぽいな。これじゃあ、アイツは倒せない。」

俺は、爆煙ばくえんの中から出て来たモンスターを見て言った。


<サイクロプス>、身長8メートルで1つ目、全身筋肉隆々で右手に棍棒を持っている。


先程から、蒼い髪の男と金髪の男の剣士が炎系の魔法を放っている。どうやら2人は”魔法剣士”らしい。

だが、全身筋肉隆々の<サイクロプス>には効いていない。


ここは市街地である。最初の1発目の魔法は、中級の火炎系の魔法を放ったのであろう、かなりの爆音と爆煙ばくえんを俺は見たが、それ以降は下級の火炎系の魔法を放っている。多分、1発目は<サイクロプス>にダメージは与えられたが、周囲の建物にも大ダメージを与えてしまったのだろう。


<サイクロプス>を討伐しても、破壊された建物のオーナーからの苦情は必須ひっすなので、蒼い髪の男と金髪の男の剣士は、周りに被害の出ない下級の火炎系の魔法を放っているだと思う。


蒼い髪の男と金髪の男の剣士は、”魔法剣士”なので剣に魔法を付与ふよした”魔法剣”も使えるはずだが、小型の

<ゴブリン>や中型の<バニング・ドッグ>を倒す事は出来ても、大型の<サイクロプス>に致命的な

ダメージや首を斬りおとす程の威力は無いのであろう。大型の<サイクロプス>に致命傷を与えられるのは、道路に倒れている赤い髪の”勇者”だけなのだろう。


「本田君!これ、本当に大丈夫なのお!?」”若本”社長が渋い声で聞いて来た。


「すいません、あの倒れている赤い髪の”勇者”が復活しないと、<サイクロプス>を倒すのは不可能かと。」

俺は目をらしつつ、”若本”社長に答えた。


「さっきと言っている事が違う!大丈夫だって言ったじゃないかあ!!」”若本”社長が渋い声で怒った。


「・・・予想外としか言えません。すいません。」俺は、”若本”社長に謝った。


「本田君は、アイツと戦ってくれるよね?」すがる様な目で、”若本”社長が聞いて来た。


「すいません、”ハンター”はランク”E”までしか戦えないんです。<サイクロプス>は”D”です。」

俺は頭を下げて、”若本”社長に謝った。


「”五十嵐“君!何とかならないの!!」今度は”五十嵐”さんに、”若本”社長が聞いた。


「すいません、”若本”社長。特例はありますが、”ハンター”はランク”D”とは戦闘出来ません。ランク”D”は

”勇者”の範囲なので、”ハンター”は戦闘出来ないのです。ご理解ください。」

”五十嵐さんは頭を下げて、”若本”社長に謝った。


「そんな、親父から受け継いだ会社が、親父と一緒に世界中から集めた、一流の楽器が壊されちまう!」

”若本”社長が震えながら言う。


「・・・・・」俺と”五十嵐”さんは、何も言えなかった。


「これじゃあ!<バニング・ドッグ>倒せても、<サイクロプス>倒せなきゃ、意味が無い!!」

泣きながら、”若本”社長が叫んだ。


「あ!<サイクロプス>なら、俺は倒せますよ。」俺は言った。


「!!!」”若本”社長と”五十嵐”さんが固まった。


「・・・本田君、さっき倒せないって言っていなかったっけ?」怒りを抑えて、”若本”社長が言う。


「いえ、”戦えない”とは言いましたが、”倒せない”とは言っていません。」俺は答えた。


「待って下さい!”若本”社長!!本田さんと話すには”コツ”がいるんです!!」

俺につかみかかろうとする、”若本”社長を抑えて”五十嵐”さんが言う。


「本田さん!何で<サイクロプス>を倒せるのに、戦えないんですか?ランク”D”だからですか?」

”五十嵐”さんが、厳しい顔で聞いて来た。


「今朝、”千歳”ちゃんに、ランク”D”と戦うと、<アズナブル>ににらまれて、<ハンターライセンス>”B”が

もらえなくなるから、戦うなって釘を刺されたばかりだから。」俺は答えた。


「なるほど、本田さんの言い分は分かりました。」プルプル震えながら、”五十嵐”さんが言った。


「いや!ほら!!昨日、”千歳”ちゃんの兄の”国峰”隊長に殴られて、血を流して気絶してしまったみたいだし、真夜中に社長と”伊吹 翔”選手の世界タイトルマッチで大はしゃぎして、”深雪”さんに見つかって怒られるし。」俺は、”五十嵐”さんの様子に焦って言い訳をした。


「!!・・・”千歳”さんと、はしゃいでいたんじゃないんですか?」”五十嵐”さんが言った。


「?・・・”千歳”ちゃんは、”カツカレー”を作ってくれて、俺と”千歳”ちゃんと社長と”深雪”さんで夕食を

食べた後、後片付けをして帰りましたが?”千歳”ちゃんもボクシングが好きなんですか?」

俺は答えた。


「いえ!何でもありません。話を続けて下さい。」”五十嵐”さんは、少し赤くなって言った。


「それで、俺と社長は20分間も台所で正座させられて、”深雪”さんに”ハンターの心得”を叩き込まれました。朝ご飯の時には、”深雪”さんは普通だったので安心したんですが、通勤の時に”千歳”ちゃんに”ハンターの

心得”と、”ハンターライセンス”の重要性と女性に対するセクハラについて釘を刺されましたよ。昨日と今日で、俺は信頼度が急降下しちゃったんですよ。出勤の時に言われた事を破っちゃあ、”千歳”ちゃんは絶対に

激怒しますよ。」俺は、困った様に言った。


俺が話し終わると、”五十嵐”さんが俺の両肘を両手で”ガシッ”っとつかんだ。


「大丈夫です。私が”千歳”さんを説得するので、絶対に怒られません。大丈夫なので倒しましょう。」

”五十嵐”さんが笑顔で言った。ただし、目は全然笑っていなかった。


「え、えっと、うん。」俺は焦って、曖昧あいまいな返事をした。


「”千歳”さんは絶対に、困っている人を見捨てる人は嫌いだと思います。”若本”社長!”若本”社長は、今、

困っていますよね!!」顔を”ぐりん”と”若本”社長に向けて、”五十嵐”さんが言う。


「え!ああ!困っているよう!!俺と親父が作り上げた会社が危険にさらされて、本当に困っているよう!!」ウンウンうなずきながら、渋い声で”若本”社長が答えた。


「ほら!”若本”社長が困ってますよ!!だから、倒しましょう!」笑顔で、”五十嵐”さんが言った。


「ん~、だだ。」俺は少し困っていた。


「ただ、・・・何?・・・」笑顔を固まらせた、”五十嵐”さんが言った。


「俺、<アズナブル>が何か言ってきても、俺は言い返せないよ。頭悪いから。」俺は答えた。


「大丈夫です!私が論破します!」自信を持って、”五十嵐”さんが言った。


「ん~・・・じゃあ、倒しちゃおっか!」難しい問題が解決したので、俺は決断した。


「倒しちゃいましょう!」笑顔で”五十嵐”さんが言った。


「倒してくれると、有難いいい!!」渋い声で”若本”社長も言った。


俺は、<サイクロプス>の現在地を確認した。、”若本”社長のビルの2つ隣まで接近していた。


<アズナブル>の”勇者”達は、右側のビルの前の歩道を、俺達の方に向かって逃げていた。


先頭が金髪の剣士、真ん中が赤い髪の男と、両脇で支える桃色の髪の女性と緑の髪の男、後方を蒼い髪の剣士で逃げていた。


<サイクロプス>の攻撃を、車道と歩道の間の街路樹と駐車された自動車を盾にして、<アズナブル>の

”勇者”達は、何とか攻撃を受けない様にしていた。


「”若本”社長、今、<サイクロプス>の前のビルの社長とは仲が良いですか?」

俺は、”若本”社長に聞いた。


「ここら辺の社長とは、全員仲は良いよ!でも、何でだい?」”若本”社長が答えた。


「<サイクロプス>を倒す技には、”高さ”が必要なんです。なのでビルの壁を走って、踏み出さなければ

いけないのですが、踏み出した時にビルに亀裂きれつが入ると思うんです。」俺は言った。


「大丈夫!修理費なら俺が持つし、ビルの社長にも、俺が謝っとくから、大丈夫!」”若本”社長が言った。


「ありがとうございます。」そう言って、俺は右手の片手剣を逆手さかてに左の片手剣を順手じゅんてにした。この技は、

魔王竜と変化した”ジュドー”を倒した技だ。


魔王竜”ジュドー”は、聖剣<ヴェスパード>で首を切り落とすしか倒せない。しかし、聖剣<ヴェスパード>で首を切り落としても、首の切り口と胴体の切り口から触手が伸びて、お互いを引っぱり合ってすぐに首が

くっつき、倒せなかった。倒すのには、首と胴体が離れている時間が必要だった。


俺は戦闘中に解決方法を考えて、この技を作り上げた。魔王竜”ジュドー”が、俺にぶつけるために、空中に出現

させた大岩を足場に、魔王竜”ジュドー”に接近する為に、左足で思いっきり踏み込む。そして、右手に

逆手さかてにした<ボルクドテッカー>を、左手に聖剣<ヴェスパード>を順手じゅんてにして、上半身を限界まで左に

じる。さらに、<魔闘術>(シャイニング)と<魔闘術>(バーニング)の合わせ技、強敵に対する、

超短期決戦用<魔闘術>(ゴッド)を発動する。


<魔闘術>(ゴッド)は、<HP>(生命力)と<MP>(魔力)を馬鹿みたいに消費するが、

<魔闘術>(シャイニング)・<魔闘術>(バーニング)の数倍の能力が出せる。


魔王竜”ジュドー”が間合いに入ると、じった上半身を戻す勢いを、右手の<ボルクドテッカー>に乗せて、

魔王竜”ジュドー”の首に叩き込む。”ジュドー”の首の2/3が斬り込めた。


<ボルクドテッカー>を振り抜く勢いを、腰を中心にして回転し、左手の聖剣<ヴェスパード>に乗せて、魔王竜”ジュドー”の首に叩き込む。”ジュドー”の首を切断する。だが、首の切り口と胴体の切り口から触手が

伸びて、体と首をくっつけようとする。


俺はさらに腰を中心に回転して、空中にある”ジュドー”の首に右の回し蹴りを叩き込み、”ジュドー”の首を

十数メートル蹴り飛ばし、魔王竜”ジュドー”に勝利した。


俺は、<魔闘術>(バーニング)を発動して、<サイクロプス>に向かって走り出した。


<サイクロプス>は<アズナブル>の”勇者”達に夢中で、俺の接近に気付いていなかった。俺は悪い顔で

”ニヤリ”と微笑ほほえんだ。


<サイクロプス>が暴れているビルの前に建っている、街路灯の柱に俺は接近して、柱を破壊しない様に

飛び蹴りを入れて、その反動でビルの2階の窓と3階の窓の間にあるコンクリートに着地する。そして、

悪いとは思ったが、3階の窓を斜め上に壁走りして、3階の窓と4階の窓の間にあるコンクリートに行き、

<サイクロプス>の正面まで移動した。


<サイクロプス>はまだ、<アズナブル>の”勇者”達に夢中で、俺の正面いる事に気付いていなかった。俺は

足元のコンクリートを、左足で思いっきり踏み込む。”ビシリ”と亀裂きれつが入る音がした。


俺は、上半身を限界まで左にじり、<魔闘術>(バーニング)を上乗せして発動する。

<サイクロプス>に接近し、じった上半身を戻す勢いを、右手の片手剣に乗せて、<サイクロプス>の首に

叩き込む。・・・・・俺の予想外の事が起こった、一撃で<サイクロプス>の首が切断出来てしまった。


予定が狂ってしまった俺は、腰を中心にして回転して、斬撃から急いで左の後ろ回し蹴りに変化させて、

<サイクロプス>の鼻っ面に叩き込む。俺は蹴った反動を利用して、後方に回転しながら猫の様に、

四足よつあしで着地した。


ズウウウウン! ドン!ゴロゴロ!! ブッシャアアアア!!


<サイクロプス>の巨体が、俺の反対側に倒れて、蹴った頭が地面に落ちた。そして、吹き出した血が

<サイクロプス>の頭を血に染めた。


「・・・<バニング・ドッグ>の方が、厄介やっかいだったじゃん。」俺は四つんいで呟いた。


俺は”やれやれ”と言いながら立ち上がり、気付いてしまった。急いで、”五十嵐”さんと”若本”社長を見る。

”五十嵐”さんと”若本”社長は、俺の方に小走りに向かって来ていた。


「こっちに来ちゃ駄目だ!”五十嵐”さん!!」俺は”五十嵐”さんを止めた。


ビクリとしながら、”五十嵐”さんと”若本”社長がその場に立ち止まる。


「”毒”ですか?それとも”呪い”ですか?」不安そうに、”五十嵐”さんが聞いて来た。


「いや!<サイクロプス>の”腰ミノ”の中の”凶悪なモノ”が見えているので、”五十嵐“さんは近づかない方が

良いかと、今朝、”千歳”ちゃんが言っていた、セクハラってこれの事でしょ?」

俺は真面目な顔で答えた。


「ソレは、男性の強力な”精力剤”や、男性の”使用不可能になったモノ”を復活させる薬になるモノなので、

大丈夫です!」俺の横に来て、”凶悪なモノ”をちらちら盗み見ながら、”五十嵐”さんが言う。


「いや!本当に助かったよ。本当に倒せるとは、驚いたねえ!!」

”凶悪なモノ”をちらちら盗み見ながら、”若本”社長が渋い声で言う。


「まあ、俺は<真田双剣術さなだそうけんじゅつ>の使い手ですから。」俺は笑いながら言った。


「!!本田さんの、<真田双剣術さなだそうけんじゅつ>は高速移動して、相手を倒すスタイルなので、他の”ハンター”がいると実力が発揮出来ません。なので、私と本田さんの第3班で今回挑ませてもらいました。説明が遅れて

スイマセンでした。”若本”社長。」

チャンスとばかりに、”五十嵐”さんが営業トークをする。


「そっか、いきなり怒鳴ってすまなかったね、2人とも。おびに、<虎屋とらや>の”どら焼き”を御馳走ごちそうするよ。

モンスターの回収が終わったら、ロビーで一緒に食べよう!」”若本”社長が、お茶に誘ってくれた。


「ありがとうございます!俺、”龍闘気りゅうとうき”を使いすぎて、腹が減っていたんですよ!助かります!!」

俺は笑顔で答えた。


「”龍闘気りゅうとうき”って何です?」”五十嵐”さんが聞いて来た。


「”龍闘気りゅうとうき”は、<真田双剣術さなだそうけんじゅつ>の”奥義”です。自分の命を使って、付与魔法ふよまほうを使っている感じかな。

身体能力と武器の攻撃力・鎧や盾の防御力を爆発的に上昇させるんですよ。使いすぎると死にますが。」

俺は笑って答えた。


諸刃もろはの剣なんですね、でも、本当にランク”D・プラス”の<サイクロプス>を倒すなんて、本当に

すごいです。我が社、始まって以来の大物ですよ!」”五十嵐”さんが、笑いながら言った。


「あ~、やっぱり、<ミノタウロス>と同じランク”D・プラス”だったんですか、ランク”D・プラス”って、

どれくらいで売れるんですか?」俺は、”五十嵐”さんに聞いてみた。


「すいません、私も”勇者”の領域のランク”D”のモンスター価格は知りません。でも、社長なら、知り合いの方に聞いて、知っているかもしれません。」笑いながら、”五十嵐”さんは言った。


「よっし!<サイクロプス>と<バニング・ドッグ>を回収して、”若本”社長の<虎屋とらや>の”どら焼き”を御馳走ごちそうになりましょう!」俺は、”五十嵐”さんに提案した。


「はい!すぐに<キューブ>を起動して、<サイクロプス>と<バニング・ドッグ>を回収します!」

笑いながら、”五十嵐”さんは腰の左のホルダーに収納されている<キューブ>を取り出そうとした。


「テメエ!!俺の獲物を、勝手に横取りするんじゃねえ!!」


俺は、ぶるぶる震える真紅しんくの刀身を向けられて、怒鳴られた。















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