表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帰還したら平行世界(べつせかい)だった  作者: ネコバーンナックル!
15/44

現在、最強の鎧と剣を説明中!

俺達は、<バルツブルーダー神殿>に向けて、高度15メートル位を飛行していた。


「・・・高い。」俺はそう呟いた、俺は高所恐怖症なのだ。はっきり言ってこの高さは辛い。

横に”トト”様がいるのだが、両目を瞑って両腕を組み、仁王立ちしているのだが足が震えていた。


「出来るだけ早く着くようにするので、二人とも頑張ってください。」苦笑しながら”グレミー”様が言った。


「・・・よろしくお願いします。」震えながら、俺が言う。


「・・・出来るだけ、早く頼む。”グレミー”殿。」こちらも震えながら、”トト”様も言う。


約二十分後に<バルツブルーダー神殿>に着いたが、俺と”トト”様はグロッキー状態だった。


地上に降りて、俺は四つん這いになって青くなり、”トト”様は体育座りの状態で震えているいる所に、三神官様が<バルツブルーダー神殿>から出てきた。


俺は<アイテムボックス>から、<ノーティラス鉱>を取り出して三神官様に見せた。

三神官様は、見事な黒金色くろがねいろをしていて、無数の小さい蒼い粒子が輝く、<ノーティラス鉱>を見て興奮していた。自分達が守護する”三種の神器”の材料となる幻の鉱石を見れば、そうなるだであろう。


<ノーティラス鉱>を<アイテムボックス>に戻し、俺達は<バルツブルーダー神殿>から転移魔法で、鎧と剣を製作する為にドワーフの集落に移動した。


「タケル、鎧と剣のデザインと名前はちゃんと考えたか?」ドワーフの集落に着くと、”トト”様が言って来た。

俺は”トト”様と”グレミー”様に、鎧と剣のデザインと名前、異空間に収納する”呪文”を考えておくように、<アトランティー>族の集落に行く前に言われていたのだ。


「鎧の名前は、<テッカード>・剣の名前は<ボルクドテッカー>でお願いします。デザインはこれでお願いします!」俺は紙に書いたデザインを”トト”様に渡した。


異世界に召喚されると、”特殊スキル”を付与されるのを漫画やアニメで俺は知っていた。


俺の”特殊スキル”は<芸術>だった。頭にイメージしたものを正確に紙に描き出せる。今回の<テッカード>と<ボルクドテッカー>も、<アトランティー>族とのうたげの休憩中に描け上げた。


俺の”特殊スキル”<芸術>は、戦闘には役に立たなかったが、旅を続けるには大いに役に立ってくれた。


俺は旅の1/4にある<アトローム城>まで、”勇者”塩谷にリーダーという理由で、パーティー全ての金銭を管理されていた。その為、俺が装備を破壊されていても、塩谷は装備の修理費を出してくれなかった。理由は簡単、塩谷は高級娼館に入り浸っていたから、自分の快楽以外にお金を使いたくなかったからだ。


俺が必要経費だと言っても、ずっと屁理屈をこねてがんとして塩谷は譲らなかった。俺は時間の無駄だと悟り、アルバイトを探しに街に出た。


<芸術>には色々な種類がある。俺の”特殊スキル”は<芸術>は元の世界では凡人だった俺に、習っていなくても人並み以上の腕前を与えてくれた。”絵画”などの<芸術>、美しい”刀剣”などの<芸術>、美しい”料理”などの<芸術>、美しい”音楽”などの<芸術>、これらの<芸術>が俺の旅を助けてくれた。


街の酒場に行き、”料理”<芸術>で自分の世界の料理を調理して、アルバイト代とまかないを手に入れた。


街の広場で”音楽”<芸術>で<ゼター>と呼ばれる<ギター>に似た<アーシタ>の伝統的楽器で、アニソンを唄い、おひねりと屋台料理を手に入れた。


俺は貯まったお金で鍛冶場を借りて、”刀剣”<芸術>で自分で装備の修理をして旅を続けて来た。本当に旅を続けるのに”特殊スキル”<芸術>は助かった。


「・・・ふむ、中々に難しいデザインを出して来てくれたものだ。」

”難しい”と言っているが、<ノーティラス鉱>で加工するのが嬉しいので笑顔の”トト”様が言った。


「すいません、どうしても鎧と剣のデザインは、譲れないんです。」俺は”トト”様に頼み込んだ。


鎧の<テッカード>は、騎士の鎧を参考にしてイメージしようとしたが、俺が一番最初に騎士の鎧で浮かんだのは、<宇宙の騎士 テ○カマンブレード>だった。理由はデザインが物凄く格好良いから。


<テ○カマンブレード>の額の逆五角形に角を一本付け、目の部分・首の部分・二の腕の部分・太ももの部分を無くし、黒マントを装備して鎧の色を全部黒色にしたのが、<テッカード>のイメージである。


剣の<ボルクドテッカー>は、変形機構のある<バスターソード>である。


以前、<ドラゴン>などの大型のモンスターとの戦闘の時、<バスターソード>でも一撃で首を斬り落とすのは難しかった。逆に首を斬り落とし損ねると、大暴れして大参事になる事を”トト”様と”グレミー”様に相談すると、聖剣<ヴェスパード>・聖なる盾<ヴィムシール>には、魔力を刀身や盾にする技術があり、その技術はドワーフの王とエルフの王に受け継がれていると言った。


俺は、”魔力の刀身を生み出せる”と言われたので、<スーパーロボ○ト大戦>の<ダイゼ○ガー>が持つ、<斬○刀>が浮かんだ。そして今回、”トト”様と”グレミー”様に<バスターソード>の柄の部分を引っ張ると、鍔が左右に広がり魔力の巨大な刃を作り出す。そんな夢の様なギミックを持つ剣は、製作出来るか聞いてみたら製造可能だそうなので、<ボルクドテッカー>のデザインの中にも、”大剣”に変形する変形機構を書き込んでおいた。


「・・・これは随分と難しい注文をしてくれますね、タケル君。」苦笑しながら”グレミー”様が言った。


「まあ、一番難しい<ノーティラス鉱>の入手をやってのけたのだ、タケルの我儘わがままを聞いてやろうではないか、”グレミー”殿。」”トト”様が笑ながらフォローしてくれた。


「タケル君、一週間ほどかかるけど良いかな?」”グレミー”様が聞いて来た。


「大丈夫です!俺、<ミスリル>採掘して待っているので!」俺はそう答えた。


「そうだぞ、タケル!ちゃんと<ミスリル>を採掘していたら、最高傑作を作ってやるぞ!!」

<ノーティラス鉱>を早く加工したい”トト”様がそう言った。


俺は言われた通りにミスリル鉱山で<ミスリル>の採掘をして、”ルルーカ”さんの家で一週間お世話になった。















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ