五話 体育祭後編
あれから数日が経ち。競技決めをやることになった。自分は競技しようか迷ったがあまり応援団の皆に迷惑のかかりそうにない最初の方にやる競技に決めた。それから放課後になり、休憩時間に苗田先輩から話しかけられた。
「もうそろそろグラウンドでの練習始まるな緊張するか」
「いや緊張すると思います今ですら振り付けがうろ覚えなのんですよ」
「でも中々できてると思うけどな」
「そうですか」
「うんすごく出来てるよ」
「ありがとうございます」
「うん素直で良い返事だ」
あ~ヤベー緊張するこの会話が一番緊張する。なんてたって先輩だからだしっかりと敬語を使わないと大変なことになるかもしれない。
「何一年いじめてんだお前」
と誰か知らないが確実に先輩であることがわかるそうすると苗田先輩が
「いじめてねぇ~よただ励ましてるだけだけど」
「そう言ってカツアゲでもしてるじゃないの」
「うなことしねぇよ」
そう言いながら向こうに行ってしまった。そしてボーっと空眺めながら、ふと考えた自分もいつかあんな友達ができるといいなと考えていると休憩が終わった。早めに沢田団長のところにいかないと怒られてしまう。
ついにグラウンドでの練習が始まった。通しでやったり競技の実際のやり方やルールだったりを指導したりする。他にはテントの建て方の練習などもやる。更には授業が3時間になり授業が終わったら体育祭の練習である。
テントを立て終えた所で、中に水筒のなどを入れた籠を置いて中央に集まる。ここで始まりの号令を掛けられるのだ。今日はまずはグラウンド安全に使うために石拾いだ。たくさんの石を拾って動き回る人の持っているバケツにいれる。それだけだだから話し合いながらする人もいる中自分は端のほうでずっと拾い続けている。まだ三時間もある長いなこんなにもやる必要あるのか疑問だ。しかも俺には友達もいないだから誰かと話して時間を潰す事もできない。希望さんを探したが見当たらなかった。そんな風にウロウロしていると話しかけられた
「何してるの…」
その相手は名坂先輩だった。どうしようかどう話そうあの時以降少し話しづらくなって話していない。ここは当たり障りのない会話するよう心がけよう。
「いや皆話しして時間潰してて良いなと思って」
「確かに…みんな仲の良い人がいていいなとは思う」
「でも一人のほうが気が楽」
「まぁそうかも?」
「そう言えば沢田先輩は?」
「今日は休みなの」
「そうなんだ」
確かにそうだ。あんなに元気なのに何かあったのだろうかそう話していると横から声をかけられた。
「お前〜何してるんだ〜」
やばい誰だろう前相談したのに忘れるなんて〜あっ思い出した
「えっと~あっそうだ加村だっけ」
「オマエ忘れてのか〜」
「今先輩と話しててさ」
「えっどこにもいないけど」
そう言われて横向いてみるとそこには誰もいなかった。まじかじゃあ今まで話していた先輩は一体?
「どうしたそんなに幽霊とか苦手なのか」
「いやそれは問題ないんだけど」
「でもこんなのだるいよな〜」
「まぁ安全にするにはしょうが無いんじゃない」
普通に話せてるな〜これがなれなのかな
「お~いまた固まってるぞ」
「あぁ何度も済まない」
「どうしたんだ」
「いや今となってはスラスラ話せてるなって思って」
「今更」
たしかに今更だ。その後は加村とずっと話しながらその日は終えた。次の日からはバトンの受け渡しが始まった。どう受け渡しするのが大切か教えてもらいながらやっていく。因みに自分は2番目だアンカーになったらと言われたがやめておいた。さらに応援団の練習もやったその結果あまりの疲労に、俺は学校を休んでしまった。疲れのせいで家で倒れたのだ。とにかく父に電話をし今日は休むことにした。外に出ようにも力が出ない。何もすることがないからすごく暇だ何をしようか、みたいアニメもないしな。だからといって外に出るわけにもいかない。今日は親が早めに帰ってくるらしいがどこまで本当だろうか、それからどのぐらい経ったんだろう。ふとスマホを見ると連絡がきていた。誰からだろう希望さんだったなんだろうそこには、大丈夫?と一言書いてあっただけだった。反応するべきだろうかいや心配して送ってきてくれたんだ。しっかり返すべきだと思ったが何も思いつかないこういう時ってなんて返せばいいんだろう。大丈夫って返すべきかまだきついというべきかどうすればいいんだそれから一時間がすぎた。流石に返そう大丈夫っとこれならいいだろう。結局一番最初に考えた言葉になったその後直ぐに電話が掛かってきた急いででなきゃ。
「もしもし希望」
「あ~もしもし彼方だ」
向こうから優しい声が聞こえてくるなぜかとても落ち着く
「本当に大丈夫なの?」
「あ~うん大丈夫だよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「でも何で電話してきたの」
「ただ気になったから私のせいかもって思ったから」
「そんな事無いよただの疲労だよ」
「そうじゃあお大事に」
「ありがとう」
電話が切れた。その後すぐに母さんから電話がきた内容は今日は帰れないから適当に出前して買えって言われた。やっぱり帰ってこれないかだよな〜今繁忙期らしいからな、さてどうしようか何を食おうか迷うなそうだたこ焼きにしよう。それから届くのをまち、食べ終わったあとはお笑い番組を見て過ごした。いつもより早めに寝た。次の日は何らなく熱もなかったので学校に行こうと思ったが母さんから休めと言われた。だから今日も休みだ。更には母さんは帰らないらしい。父さんに学校に行きたいと言ったがこっちも止められたやはり親は心配性なんだろう。今日は元気だったので外に散歩に出かけようと思うとインターホンがなった誰だろうと扉を開けるとそこには加村と希望さんがいた
「何しに来たの」
「イヤ~友達としてお見舞いに」
「同じく」
なんとお見舞いに来てくれたらしいだか
「いやいいようつすわけにもいかないし」
「いやせっかくきたからさ」
しょうがないここは説明するしか無いか家は親が許可した人じゃないと入ることができないのだ。でもせっかく来てくれたし電話してみるか一番最初は母か少し気が重い、だが電話してみるとあっさり許可が貰えた。家の中に入っていいよと伝えてお茶を出す準備をしようとすると
「あぁ〜と別にいらないよ」
「もう元気なの?」
「うん元気だよ」
「ゲームしてみる」
そう言ってゲームに手を伸ばすと落としてしまいゲームが壊れてしまった。
「やっぱり私帰ったほうがいいかも」
「いや大丈夫だよ」
そうしてゲームを叩いて直した
「ほらついたよ遊ぼうよいつもこのゲームこんな感じなんだ」
そう本当にこのゲームは壊れやすくこの前も触ったら画面が映らなくなったのだ。でも何かを察しったかように加村が続いて言ってくれた
「そうだぜせっかくだったら遊ぼうぜ」
「そうねじゃやりましょうか」
それから数時間ぐらい遊んでいて昼の時間になったのでご飯の用意をしようと立ち上がると加村が
「もうこんな時間か」
「そうね昼ご飯は私が作ろうか」
「えぇーいいの」
「だって病み上がりだし」
「う~んじゃ任せるよ」
それから少し経って料理ができたが出てきたのはなんと黒い塊だった
「……」
「これ食べ物なん」
「美味しいと思う」
加村は、なんとか声を出した。僕は声が出なかったその後は記憶がない昼ご飯食べてからどのぐらいの時間がたったのだろうかそして二人は帰るといった
「明日はちゃんと来いよ〜」
「ちゃんと来てねお大事に」
「今日はありがとう」
そしてその日は夜ご飯を食べて眠りについた。次の日からは普通に過ごし。ついに練習最後の練習の日になったなぜか団長の元気がないように見えるここは元気づけるべきか考えてると名坂さんが声をかけてきた。この頃よく声をかけられるようになった。因みに2年先輩達とも仲良くなることができている。
「ねぇ少し元気づけてあげてほしい」
「誰を?」
「璃奈…えぇと団長」
「団長たしかに今日は元気がない見たいだけど」
とにかく言われたので話しかけてみることにした。でもこいうときは何って言ったらいいのかな。なんせ自分は相談相手より相談するほうが多かったから。こいうときにどう声をかけたらいいか教えてもらえばよかったなと今になって思った。でもお願いだしがんばって見るかと思い団長の近くに近づき話しかける
「ついに本番ですね」
「うんそうだね」
やっぱり元気がないこいうときには理由を聞くのがいいのかな
「そういえば今日元気ないですねどうしたんですか」
「あぁ〜わかっちゃった実は緊張しててね明日ちゃんとできるか不安になってね」
「大丈夫ですよきっとうまくいきますよ」
「何でそう言えるの」
「だって団長が明るいと皆明るくなれるんですよ」
「そうなの」
「はいいつも元気な団長を見ると緊張とか不安とか吹き飛ぶんですよでもだからって背負い過ぎは良くないと思いますたまには人を頼ったほうがいいですよできることがあれば言ってください話せば楽になることもありますから」
「あぁ〜吹っ飛んだ元気いっぱいー」
と先輩が大きく叫んだ自分はかなりびっくりして後ろに飛びさがった
「ありがとう確かに楽になったかも後輩ちゃんは褒めるの上手だね」
「そうですか」
「良し明日頑張ろう〜皆円陣組むよ」
そうしてみんなを集め円陣を組み明日に向けて叫んだ。次の日は、朝は早くから起きて学校に走って向かう寝坊したわけではない。体育祭の日は、学校の速くいかなければ行けないからだ。学校についてからは着替えの場所に向かい着替える。着替えが終わったら教室でホームルームをしてテントを建てに行く。この時少しでも遅いと間に合わず説教をくらう。そのように先輩たちが言ってたので早めに建てる。建てたら入場門に行き待機し始まるの待つ。今年は行進から始まるらしいので前の人に合わせて行進する。練習をしていたのでかなり楽だった。その後は選手宣誓があり、終わったら次はラジオ体操が始まる。終わると次からは競技に移る自分の競技の順番がきたので入場門に急ぐ、今回はリレーだ。俺の順番が回ってきら、ここでまけるわけにはいかないが、中々うまくバトンパスができず順位は惜しくも2位だった。それからいくつかの競技が終わり休憩時間になった。もちろん希望さんと一緒に食べた。それからついに応援団の順番がきたここでミスをするわけにはいかない、始まりの太鼓合図がなる気づくと終わっていた。その後の競技で面白かったのは2年生の女子のダンスである。ただ印象に残ったのはダンスではなくその横で2年生がハッスルしながら一緒に踊っていたことだただ踊っていたとはいえテント中だったけど。そして体育祭は終わりを告げた。順位は悲しいことに3位で、全体も3位だったがその後は着替えて教室に戻り放課後になって応援団のみんなで集まりよろこびあった。こうして初めての体育祭は終始とても忙しく終わり告げたのだった。