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一緒に背負いたいすべてを…  作者: 364日のサンタ
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十九話 身体測定と新体力テスト

さて二年生になって来てほしくないと思っていた行事。その内の一つである身体測定の日が来てしまった。理由は簡単だ毎年変わらない。更にはこの日だけは笑いものにされてしまう。でもなんで二年生からなのかそれは一年の時は比べるものがないのでそこまで盛り上がることはない。だが一度比べる事ができるようになった瞬間何故か男子は競い出す。そして巻き沿いをくらい笑われるからだ。今回こそは穏便に誰にも見られずに終えることを目標に頑張るぞー

「おっ一緒に行こうや」

そう言いながら笑顔で現れたのは僕の友人加村、加村は優しいから比べないし、笑わないんじゃないかそう思い共に受けに行くことにした。基本的にこの学校は体重測定、身長測定、握力、体周りの長さの測定だ。これらすべてを受け終えたら、今日の学校は終了だ。そして一番最初に受けたのは体重これついては増えてないからきっと大丈夫のハズ受けに行ってみるとかなり並んでいた。

「どこならぶ?」

「そうだな〜あそこなんてどうだ」

そう言って加村が指さした方の計測場では見知っている人が測定していた。因みに測定にはお手伝いの生徒として運動部及び運動委員が参加している。どちらが先に受けるのか話している内に列は進み中々決まらない内に次は僕たちの番になっていた。そうすると担当の生徒から話しかけられた

「どっち先に受ますかってあんたたちか」

そう言って話している僕たちに気づいた。そして結局加村から先に受けることになった

「絶対に笑うんじゃなねぇぞ」

そう言って体重計に乗る。そして示された数字を見てかなりの間止まっていた。そして明らかに落ち込んだ様子で降りてきた。そして更に横の身長測定も同時に受けれたので受けた、更にそこでも加村は止まっていた。因みに自分は特に変動なし身長は少し伸びたこれはとても嬉しいが、加村はどうするかなかなり落ち込んでいる。これはとても話しかけづらいな、そんな状況のまま次の場所に向かっているとゆったりと加村が喋りだした。

「なぁ俺ってそんなに太ってるけ」

「まぁわかんないけど」

「でもさこれ見ろよ」

そう言って見せられた紙には体重八十キロと書かれていた

「まぁでもさしょうがないんじゃないかなほら去年の秋の事もあったしさ」

「まぁなそう思ったんだけどさ身長は縮ん出るんだよ」

今にも泣きそうな声で言ってくる

「まぁ大丈夫だって」

そうなだめながら次の体周りの測定でもやはり加村は落ち込んでいた。

「きっと握力は上がってるよ」

「そう…かな」

もう完全に落ち込みきっているここはどういえばいいのかそうだ。

「でも確か今度は新体力テストがあるじゃんそこで頑張ればいいよ」

そう言うと明らかに笑顔になって叫んだ。

「そうだよなたとえ太ったしても運動ができればいいかそうだよなあっはっはっは」

そう言いながら笑っていた。良かった大成功だ。その後握力を測ったが下がっていた。そして横で測っていた加村はひたすらに笑顔だった。そしてすべてが測り終わって先生に提出して終了。後は帰りたいタイミングで帰るだけだ。でも加村が怖すぎるずっと横で笑ってる。結局加村は帰り道で分かれる時もひたすらに笑顔だった。その姿は何故かとても恐怖を感じた。分かれた後は猛ダッシュで家の布団に潜り、今日の事は忘れよう何もなかったそう思うことにした。そしてある意味また身体測定が嫌いになったかもしれない。今度は新体力テストか何が起きるんだろう。そう思いながら日々を過ごしていた。ある日の学校で廊下を歩いていると横をとてつもない速さで駆け抜けていく加村の姿が見えた。一体何をしているんだそう思ったがふと考えると見間違いかもしれない。そうだきっと加村じゃないが、その希望も虚しく。それから少しも経たずにまた自分の横を猛スピードで駆け抜けていく加村を見てしまった。一体加村はどうしてあんなに走っているのだろう。更に掃除時間いつもように雑巾じゃんけんをしていると、あぁ因みに雑巾じゃんけんとは負けた方は雑巾がけ勝ったほうが箒をするというこのクラスの独自のルールである。そのため負けたくない者たちはズルをする。それ以外にも遅延させることで少しでもじゃんけんを遅らせようとしたりする程だ。それなのだが今回はあっさりと終わってしまった。それは加村が雑巾がけをしたいと言ったからだ。おかげで早く終わったものの加村が廊下に出ていくのを見て、少し嫌な予感がしたので廊下に行ってみる。するとやっぱり昼休みのように猛スピードで雑巾がけをしていた。まぁその後やってきた先生に叱られていたが本当に何がしたいんだろうそう思って思いっきって聞いてみたすると案外あっさりと答えてくれた

「もちろん体力テストで最高記録を出すための特訓だ」

「そうなんだ」

「他にもな色々やってるんだよ例えば腕立て伏せとか」

「間に合うのか?」

「ふふ問題ない俺は問題なーい!」

そう叫びなから走り去っていってしまった。大丈夫かなそう思ってよそ見しながら歩いてると、人にぶつかったあいてて誰だろうと顔を上げると、そこには小柄な学生。胸元の校章の色を見るに、たぶん一年生かなそんな事を考えていると向こうが急に何かを喋りだした。

「すみませんすみませんすみませ〜ん!」

そう言いながら走り去ってしまった。僕はいきなりやらかしてしまったかもしれないそう落ち込みながら家に帰った。それから数日間の加村の異常行動が続いた。例えば本を頭に積み上げて歩いたり、全身に重りをつけて走ったり、放課後にコサックダンスを踊り続けたり、それ以外にも沢山の事をやっていた。そしてその大半は先生に注意を食らっていた。そしてついにその日はやってきた。新体力テストもちろん今回も加村と共に巡る。最初にやってきたはシャトルランは体育館の二階で女子と男子の交代制でやっている。今は女子がやっているので待つことに自分は座ったが加村は今だき走りまくっていた。まぁほっとこう。さてと今走っている人に知り合いはいないか探してみると、奥の方に希望さんがいた。声には出さず心の中で頑張れと応援した順番が来るまで、観察していたら希望さんがコケて失敗していた。大丈夫かなそう思いながら希望さんを見ていたらこっちに気づいたのか近づいてくる。ヤバいもしかして見てたことに怒ってたりするのかなと思ってドキドキしていたが普通に話しかけられた

「シャトルラン…今……から?」

と行き絶え絶えに話しかけてくる

「うん次だけど大丈夫?」

「うん……大丈夫…」

やはり少し苦しそうなので落ち着いてから話そうと言って。少し待つ因みに今だに女子は終わらない落ち着いたのなか再度希望さんが話しかけてきた。

「一人で回ってる?」

「いやあそこに…」

そう言って指を指した方向ではひたすらに廊下を走る加村がいた。

「あれどうしたの」

それ見て少しいやかなりドン引きしたような顔で希望さんは言った

「う~んとわかんない」

希望さんは次のテストに行くと言って、そこで別れた別れてから少し経って、遂に自分たちの番がやってきた。とにかく夢中に走り続けていたので加村がどのぐらいできたのかはわからなかった。流石にきつくなって終わった後加村が座っているとこに行くと何故かとても落ち込んでいた。

「どうした〜」

「俺走りすぎて疲れちゃって平均すら出せなかった」

そう言って落ち込んでいた。まぁあんなに走ってたらそりゃ疲れるかな、因みに僕は平均よりもかなり高く前より少し伸びていたので良かった。次のテストはボール投げ距離を出すのが難しくて僕はいつも平均以下が基本。さぁ自分の番がやってきた因みに加村は別の列に誘導されたのでどこにいるかわからない。取り敢えず投げてみたが、やっぱり平均以下か取り敢えず加村を探そうと思って探すことにした。歩きながら探していると体育館の入口で座っているのを見つけた。僕がやってきたのに気づいて満面の笑みで近づいてくる

「俺の修行は無駄じゃなかった」

そう言って見せられた紙には平均を大きく上回る数字が書かれていた

「すごいね」

「そうだろうよしここから勢いつけてやってくぞー!!」

その後は体育館一階でまず最初に反復横跳びをやることにした。反復横跳びもそこまで僕は得意じゃないだって判定がよくわからないからだ。そのせいで自分が思った数字より少ないことの方が多いからだ。そして今回もやってみた結果やっぱり数えた数より少ない結果になってしまった。一方加村はかなりうまくいったみたいだった。

「見たかこれがコサックダンスの力だ」

そう言って自慢げにコサックダンスを見せてくる。確かにすごいなその後は長座体前屈でこれは大得意である結果は大成功。加村もかなり良さげだったようだ。そしてこれで僕たちの新体力テストは修了したにしても今回の新体力テストはかなり伸びてる。それに楽しかったなそんな事を考えながら歩いていると横から加村が話しかけてきた。

「終わったな〜」

「そうだな」

「次は体育祭のために特訓しなきゃな」

「そっか頑張れ」

「おう頑張るぜー!じゃあな〜」

そう言って別れて帰り道を歩きながら今年の体育祭どうしようかな応援団は今回はやらなくていいかな。今年は競技を頑張ってみようかな、う~んとまぁまだ時間はあるしなもう少し考えてから決めよう。そんなことを考えてると気づいたら家に帰りついていた。もう家についたのかいつものようにリビングに行くとそこには手紙がおいてあった。内容は少し出張で家に帰れないという母さんの手紙と体育祭頑張ったね。記念の手作りのケーキだった母さんケーキ作れたんだそう思いながらケーキを冷蔵庫にいれた。取り敢えず夜ご飯食べようそう思ってスマホを開いて何を食べるか考えるそしてご飯を食べ、ケーキを食べ、そして眠りについた。それからかなりの時間が経って梅雨時期を迎えたということは希望さんはもしかしてそう思って昼休みになっていつもの場所に行って話しかけると

「おはよう希望さん」

「おはよう」

ご飯を食べ終えるまでいつも通りだったのでまだ梅雨判定ではないのかなそう思いながらその日を終えた。そしてこの時の僕はまだ知らないこの梅雨はあの時以上に大変になるということを。

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