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一緒に背負いたいすべてを…  作者: 364日のサンタ
10/22

九話 文化祭前編

夏休みが終わり。秋真っ只中の今日は文化祭での出し物についての話し合いが進められていた。僕は特にしたいことは特に無い。今話し合いの中で出てきた中でも人気が高いのはカレー屋さんと焼き鳥屋ので、それ以外は除外されて二つに絞られている。どっちにするか中々決まらずに既に二日以上が経っている。そのため流石に決めてくれと担任からの申し出で居残りをしている。

「俺達はカレーがいいんだ」

「私達は焼き鳥がいいのよ」

とまぁこんな感じで殺意あふれる女子は焼き鳥メガネ男子はカレーと完全に寸断されている。速く決めて欲しい。この後は別の用事でいかなきゃいけない事がある。早めに終わってく欲しい頼むからそう願っている。その横で愚痴っていた男の中の一人である。加村が話しかけてきた。

「いつになったら終わるんだ〜」

「さぁね分かんない」

「もういっそのこと何もやらなくていいんじゃいかな」

僕もそう思った。だってこんな事で時間を掛けていたら他の仕事がある人の迷惑になってしまう。そんな事を考えつつ全く決着のつきそうにない話し合いをし続ける。二人を眺めながら時間はひたすらに過ぎていく。それから多分一時間位話した後、結局焼き鳥とカレーの両方をすることになった。先生曰く決着がつかなさ過ぎるので校長にお願いして許してもらったとのこと。そして僕は焼き鳥班に加わる事になった更に家庭クラブ委員のお手伝いでバルーンアートの製作することになった。今はその練習の最中だ因みに今回作る予定の物は花と犬と剣だ。その中で一番得意なのを選んで作る。そして本番では子供たちにプレゼントとする予定になっている。ただ中々うまく作れず苦戦していると

「手伝いましょうか〜」

と優しい口調で話しかけてきたのは家庭クラブ役員の二年生の花野先輩だった。花野さんは自分が迷子になっていたの案内してくれた。花野先輩は優しく更には背も高く温和で人気な人だ。更にはバルーンアートがとにかく得意なので花野先輩に教えてもらいたいと男が群がっているの見かけたのだか今は周りにいたはずの男の人達はいなくなっていた。

「あぁ大丈夫です」

「そ〜おぉ」

「はいそれよりも今さっきまでいた人達はどうしたんですか」

そう今さっきまでたくさんの男の人がいたはず

「いやみんないなくなっちゃってて〜」

「そうなんですか」

「だから教えようかな〜って」

「なら教えてください」

「花野あいつら追い払ってきたよ」

そう気づくと横にかなり荒れた女の人がいた。見た目からまさしく女番長感あふれるオレンジの髪に背は短くて目は鋭いかなり怖かった。

「もぉ~だからみんないなくなったんだね」

「あぁよだってあいつら花野目当てじゃなねぇか」 

「こらこら邪魔するもんじゃないよ」

そこにはもう一人かなり年老いたおばあさんがいた。この人は確か先生だったはず家庭科の先生かな

「あぁ!邪魔なんてしてないでしょ先生」

「今教えようとしていたのに横槍を入れたじゃない」 

「あぁそれだったらごめんな一年生」

「あぁ大丈夫ですよ」

その後はしっかりと花野さんから教えてもらいながら覚えることができそうだと思った。家で練習するようにいくつか風船を貰って帰るこにした。その日の家で

「こんな感じかな」

「あぁそれならこの方法が良いんじゃない」

「確かにそのほうがきれいかも」

「久しぶりにやると楽しいね」

とまあ家族全員で楽しく作っていた。ただあまりにもクオリティが高く自分が作っているものが優しく見える。だって母が作ったのはまじで何かはわからないがすごいのはわかる父親はかぼちゃを作っていた。やはり家の親はかなりいかれた性能をしていることがわかった。その日学校で準備していたが誰が焼くかなどを決めなきゃいけないと話し合いをしている最中だ

「で結局誰が焼くんだ?」

「う~んとこんなかで誰か料理できる人いない?」

「それなら彼方ができると思うぜ」 

加村がそういった瞬間視線が一気に集まってびっくりしたがでもそれならあまり人に接さずに文化祭を過ごせるかなでも僕でいいのかな

「料理できるならお願いしてもいいかな」

「わかりました頑張ります」

「じゃあ次は種類決めていこうか〜」

その後種類は豚バラとつくねとウィンナーと鳥と鶏皮に決まった。この後はできるだけの準備をして解散した後家庭クラブで練習をしていた部屋に向かうとそこには前に怒ってた人がいた。怖くて一瞬で帰ろうとすると何故かバレた。

「どうしたんだ」

「いやれんしゅうしたくて」

「いいよ準備するな」

そう言って別の部屋に消えたそれから少し経って風船の道具を持って戻ってきた

「これだけだっけ」

「確かそうだったと思います」

「そうかいありがとな」

「あぁそういえばさ名前教えてなかったね私は会長の前村よ」

「どうもよろしくお願いします会長」

「うんよろしくな」

「えっと今日は花を作りたいんですけど」

「わかった教えてやるよ今日は花田は休みだからな」

「そうなんですか」

「あぁ風引いたらしい」

そうなのかだからいなかったのか更に顧問の先生は今日は出張でいない。他の人達はそもそも練習に来ることは無いためいないとのこと。後は今度手伝いに来てほしいとのこと。飾りを作ったりしなきゃいけないかららしい。家庭クラブは人員が少ないから色んな人にお願いしている。けど中々みんな忙しく手伝ってくれる人がいないとのこと。ただ自分は焼くだけで練習とかはないから手伝うことにした。その日は花を教えてもらってまだ覚えきれなかったから明日も来ることを伝えて家に帰宅した。

次の日も同じく練習をしに行くと前村会長がいたその日も練習をさせてもらいながら話をした

「はぁ~」

「どうしたんですか」

「この前もなここを部活動と間違えたやつがいてさ〜」

「そうなんですか」

「そうこの家庭クラブはさ一応生徒会と同じ様な扱いのはずなんだけどさ」

「そうなんですか」

実際自分もあまり知らなかった。だって生徒会ほど前に出て活躍することもなく影でボランティアを頑張っている何かとしか自分も知らなかった今は家庭クラブ委員で動いてるけどそれでもあまりわからないでもこれは言わないでおこう反感は買いたくないしなそう考えてると会長ら続けて

「だからさ〜いっつも思うんだけどまじでムカつくあんたも知らなかったんだろ」

「えっ…あっ…はい」

まさか見破れたさすが先輩だ

「やっぱりなそういえばさこの前から生徒会長のやつが元気なんだよな〜」

「なんかあったんですかね」

そういえば現生徒会長って誰なんだろう元は知ってるんだけど

「わかんねぇけどこっちも頑張ろうな」

「はい!」

それからは特に話をすることもなくとにかく花の練習をしてその日も家に帰宅したそして次の日

さて練習しなくちゃだなそうこの二日間で焼き鳥の焼く練習をするのだ。なんせ本番で焦がしたりすることがないように練習する。ただ作ったとしても一人では食べ切れない可能性も考えて自分の友達をできるだけ呼んだ結果。来てくれたのは希望さんと名坂先輩と沢田先輩の三人で加村は今日は飾り付け忙しくて学校に行っている。さて全力で作ろうそれから作り続けて約一時間取り敢えず休憩をしようと思い椅子に座ると希望さんが話しかけてきた

「すごく美味しいよ」

「そう良かった焦げてないかな?」

「問題ないよ後輩ちゃんめっちゃ美味しから」 

「うん」

「ほら後輩ちゃんも食べなよ〜」

そう言って眼の前に用意してくれた食べてみるとかなり美味しかったこれは上出来だそう考えてると名坂先輩が

「でももうちょっと焦げがあってもいいんじゃないかな」

「何で?」

「えっと…炭で焼くなら焦げがあったほうが美味しいかもって思って」

「確かにそうかもありがとうございます」

そう思い次の焼いていく中で言われたことを気にしながら焼き続けて、みんなが帰った後残った分を食べ終えてその日を終えた。次の日も同じ様に焼く練習だけど今日は炭焼きにすることにしお母さんに頼んで用意してもらい。昨日と同じメンバーで具材を変えて焼くことにした更には当たり付きだ。

「今日は当たり付きを作ったよ」

「後輩ちゃん流石だね」

「うん楽しそう」

「私も楽しみ」

みんなの反応はとても良かった。因みに当たり付きの判断は棒の色で黄色が大当たりでなんと焼き野菜が手に入るのだそう言うと全員は

「えっ…何でそれ」

「不思議」

「後輩ちゃん流石にそれはちょっとな」

ととても反応が悪かったので景品は変えることにした

「そういえばさ〜気になったこと言っていいかな?」

「なんですか先輩」

「いや今さっきから火灯と希望の区別が突かないだけど〜」

「そうかな」

と希望さんが言った確かに喋り方が似ているからなのかどっちかたまにわからなくなるな

「でもどうしようも無いんじゃないかな」

「確かにそうかも」

そんな雑談をしつつその日も焼くことに専念しながらあたりが出る度に景品を渡していた。景品は結局デザートになった因みにデザートどうするのかというと買いに行くのだ。コンビニに行ってそれぞれが欲しいと言っていた物を買いに行くことにしている。そして今絶賛買いに行っている途中だ。希望さんがついていきたいといったので一緒に買いに行っている。

「美味しかったよ」

「そうありがとう」

「楽しいな」

「そうなんだ」

そうやって話しているとなんと横からボールが飛んできたのだ

「危ない!」

「きゃ!」

「大丈夫?」

「うんやっぱり」

「大丈夫だよそれに見て」

そして避けた側にあった花を取って見せる

「避けたからこの花を見つけれたから」

「確かにきれいかも」

その笑顔を見てホッとした前にもボールは飛んできたよなそれからもかなりの確率で転けそうになっていた 「大丈夫?いつもより頻度がすごいけど」

「うんわからないたまにあるの」

希望さん曰く時々いつも以上に不幸に見舞われる時があるらしい。いつもなら一日にニ三回ぐらいらしいでもじゃあ何で近づいちゃだめなんだろうと思って聞いてみることにした。ずっと気になっていたからだそれを聞くと希望さんは

「この不幸は他人に移るのだから私と長くいると沢山を不幸を招くことになるの」

話によると自分と関わった人は不幸なことがかさんでしまうとのこと自分は不死身だからある程度は問題ないがそれが人に移ると大変なことになる。現にそれで怪我や病気になった人もいたとのこと。でも一瞬それは普通なのではないかと思った。それだけではなく一歩間違えば死んでしまうとのこと。確かに今日のように沢山の不幸を一気にくらう日があるならありえなくない話だ

「僕は大丈夫だよ僕も昔からの不幸体質だったからさそういう日たまにあるんだ」

「そうなの?嘘じゃない?」

「嘘じゃないまだあんまり話せないけど色々あって」

「そうなんだいつか聞きたいな」 

「それに不幸が沢山起きるならそれだけ幸せも起きると思うよ」

「そう」

そして今日二度目の笑顔をみて自分も嬉しくなったその後はアイスを買いに行って戻ってからみんなで食べた

「ねぇ~後輩ちゃん好きな人っているの〜」

「えっまぁいますよ」

「そうなんだ~私は応援してるからね」

なぜか希望さんは驚いていたけどなんでだろうもしかして気づかれてるそれに何故か沢田先輩はニヤニヤしてるし何なんだ一体〜

そして皆と解散してその日の夕食は今日のあまりとカップ麺を食べて眠りについた

 

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