合流について再び
もう、黙っていられません。
90%のドライバーさんが合流の仕方を間違っています。
以前、『ファスナー合流を知っていますか?』というエッセイを投稿しましたが、やたらと読まれませんでした。
どこの馬の骨が書いたかも知れないものを読めるか、と思われたのかもしれません。
私は自分が運転の上手い人だから、おまえらを啓蒙してやろうとか思ってあれを書いたわけではありません。
実際の路上があまりにもカオスだから、1人でもそれについて考えてくださる方がいればと願って書いたんです。
これから『正しい』合流の仕方について書きますが、私はべつに教育してやろうとか思って書くわけではありません。
少しでもうなずけるところがあれば頭にとどめていただければそれだけで幸いです。
もちろん『バカかw』『おまえなんかに言われて自分の運転を変えてたまるかよ』と思われるのなら、それで結構です。
ただ、私の言うことに『理があるか、どうか』だけを考えていただくだけで、私はこれを書いた価値があったと思えることでしょう。
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以前書いた通り、合流は『先頭から、1台ずつ』行うのが正しいです。
なぜか? これも以前書いた通り、『合流ポイントを1つに絞ることが出来る』『渋滞を防止出来る』からです。
前の車がまだ合流していないのに先に合流してはいけません。
合流のための車線(そのうち消える車線)をすべて使いきって、『止まらずに』『走りながら本線に入る』ことが重要です。
また、合流を受ける本線側の車にも『正しさ』が求められます。
流入側が先頭から1台ずつ入って来るのですから、本線側も正しく1台ずつ入って来た車をブロックなんてしてはいけません。
先頭がまだ流入していないのに入って来ようとする車をブロックするのはもちろんアリですが、まぁそれは状況次第でしょう。
何より言いたいこととして、本線側が車間距離を空けておくこと、これが何より大事です。
何故、あんなにも、99%以上の車が、合流して来る車列があるのをわかっていながら、車間距離を詰め詰めにしているのか?
これこそ私がこの文章を書かずにいられなかったポイントです。
本線の車間距離が詰まっていると、当然ですが、流入して来る車は入る隙間がありません。
入れないわけにも行かないので、ここで本線側は『改めて車間距離を空け直す』ことになります。
元々詰まっていた車間を空け直すとは、どういうことか?
前の車よりも遅くなる、ということです。
その後ろの車はさらに遅くなり、後ろのほうになると止まってしまいます。
わかりやすくするため、強引なたとえですが、これを信号停止時に置き換えて考えてみましょう。
信号待ちをしている車列の車間距離に、空から1台ずつ、車が降って来ると想像してみてください。
それぞれの車間に1台ずつ、新たに車が降って来て着地します。
車間が詰まっていれば、入る隙間がありません。
地上にいる車はどうするか? 車間を空け直すしかありません。
停止時に車間を空け直すとは、つまりバックすることになります。
後ろはしっちゃかめっちゃかになることでしょう。
少なくとも私は、ふつうに車を運転していたら、前の車よりも遅くなるということはほとんどありません。これについては別のエッセイに書くつもりでいますが。
流入して来る車があるとわかっているなら、本線側が車間距離を予め空けておけば、車間を空け直す必要などありません。
『強引に入って来ようとするバカがいるから』『車間を空けてるとみんなの迷惑だから』『流入して来る車はつまり割り込みだからふざけてるから』とか思うのでしょうか?
流入して来る車は割り込んでいるわけではありません。車間を空けてると先に言った『先頭から1台ずつ』を守らない車が入って来てしまうというのはありますが、まぁ状況次第で入れるなりブロックするなりすればいいだけのことです。
合流の際、流入を受ける本線側は、車間距離を空けておきましょう。
車間距離を空け直すなんて、後ろのほうがしっちゃかめっちゃかになるようなことをしなくてもいいように。
また、流入する側は先頭から1台ずつ、順番に入りましょう。
本線側が空けている車間距離はすぐ横を走っているあなたを入れるためのものではありません。前のほうが合流して速度低下することを見越してのクッションであり、そこには『見えないバネ』があるものと思ってください。あるいはそこには空から降って来る車があるため空けてあるのだと想像してください。
お願いします。