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騎士物語  作者: 連星れん
前編

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大陸暦1527年――22 生きる意味


 最近、また夢を見るようになった。


 見るのは思い出ではなく、あのときの夢だけだった。

 ここに入れられた時のように、毎晩あのときの夢を見た。

 そして私は何度も、彼女(エルデーン)を失った。

 目覚めたとき、私の心にはいつも悲しみがあった。

 けれど涙は出なかった。だから悲しみは発散されずに心に溜まり続ける。

 最後の記憶が、これまでの思い出を塗りつぶすかのようにどんどん溜まっていく。


 これが心の全てを占めたとき、私はどうなるのだろう。

 私は私でいられるのだろうか。

 そもそも、私が私でいる必要があるのだろうか。

 生きている必要があるのだろうか。

 彼女のいない世界で、家族のいない世界で、


 なんで私はまだ、生きてるのだろうか。



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