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騎士物語  作者: 連星れん
前編

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大陸暦1527年――21 戦争終結と訃報


 嘘を付いた代償に、五日間寝込んだ。





 戦争が終わったと、ホルマル獄吏官が告げた。


 その数日後、流通が動き出したのか一通の手紙が届いた。

 そこには戦時中、反徒として家族が処刑されたことが書かれていた。

 それは私の所為ではなく、父と兄が反乱軍を支援していたことが原因だった。

 二人は反乱軍に情報を流していたのだ。


 ……私は思い出す。


 出兵時に父が見せた、決意したような表情を。

 何としてでも生き残れと言った兄の言葉を。

 二人は、自らの正義を信じ行動したのだ。

 それはきっと、母も知っていたことだろう。


 ……これで本当に、何もかも失った。


 もう、涙も流れない。



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