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第一章 第零話 序章
プロローグ
昔から物の怪、鬼、妖怪といった化け物がこの日の元に存在していた。その存在は平安の時にはもうすでにあり、多くの人間を襲っていた。
やがて、それは時を経るごとに武士や陰陽師に討伐され、この日のもとから姿を消していった。
時は西暦千九百九十年日本。文明は発達し、平成の時代がきていた。人々は、昔に比べ豊かな生活をするようになり、いつしか太古の昔から存在する脅威を忘れていた。
奴らは太古の昔から存在していた。人を殺め、その際に人の体から出るその人の魂、いや生命力を吸い尽くす化け物だ。
それに敵対する人によって構成されている組織、壊魂組と、その化け物との戦いはこの頃に激しさを増していった。
そんな中、ある小さな火が、この日の元に灯った。
この火は見る見るうちに激しく燃え上がり、化物どもを焼き尽くしていった。
愛宕翔太郎、この少年を中心この火は強く強く、放たれていた。