17-自分に正直に生きるのは難しいものです。ですが我慢し続けるより素直にそれと向き合う事が結局は良い結果に繋がるやも知れません(奇人変人)
「ま、またガキかよ・・・ッ、てめぇがイオリアスをやったのか!!」
「しゃあらぁっぷぅですわぁ!外野はお静かにぃなさってぇ?・・・リーファ、お久しぶりかしらぁ?」
ゆっくん頑張れ!幼女に気圧されるヤンキーってどうかと思うけど、この状況だと仕方ないと思うし、今日と言う日にタイトルを付けるなら『幼女に絡まれてツラタン』って言う情けないものになるかもだけど、それでも頑張るんだ若人よ!!
何と無くヤンキー達とシンパシーを感じてしまうのは、この世界の幼女による傍若無人度の高さが問題かと思います!?
「ハァー、またアナタなのエリス・・・久しぶりも何も、昨日会ったばかりじゃないの。まさか今日も付けて来たんじゃ無いでしょうね?」
「そ、そんなぁ事ぉ無いかしらぁ!ね、ねぇヒルデ?」
ありゃ?もう一人誰か居たみたいですね。
金髪縦ロール幼女さんの後ろからスッと現れたのは、端正な顔立ちの中で、目元がキリッとしてて、まるでコンシェルジェの様に出来るオーラを発揮しつつも、まだ少女のあどけなさが抜け切れず、どこか少し背伸びをしている様な感じで、多分だけど僕と同い年ぐらいじゃないかな?
中等部を卒業したばかりって言えば分かりやすいかも。
まぁそれは置いときまして、そんな美少女でありますところのヒルデさんですが・・・な、なんと!この世界に来てから初めての、
メガネっ娘であります!!
しかもショートヘアがまた似合ってて、無口キャラがとても似合いそうです!
さらにその無口キャラ特有?のスレンダーのボディがまた高ポイントですね♪
オトコノコが皆、ボンキュボンが好きとは限らないのだよ?いやまぁそっちも大好物ですが・・・てへぺろぉ♪
っとそう言えば、金髪縦ロール幼女さんの説明はまだでしたね?
いやまぁ正直、髪形の迫力が凄すぎて、他が霞むというか、幼女には懲りてるのであまり深く関わりたくないと言うか・・・ごほん。
取り合えずですね、外見の方はと言うと、幼い顔立ちの中にもリーファと同じように気品に溢れ、少し勝気そうに見える目元だけど、どこか無理をしてる感じがします。
まるで、リーファの真似事をしてる様な感じがしますね・・・ってよく見たら顔立ちとかが結構似てるかも?
もしかして妹・・ってよりは、親戚なのかも知れないね。姉妹にしては何処と無く二人の遣り取りと雰囲気からして違うと思うし。
それと二人の服装についてだけど、コンシェルジェメガネっ娘ことヒルデさんは、まんまコンシェルジェって感じの礼服ぽぃダークスーツを身に纏っている。
金髪縦ロール幼女さんことエリスの方は、貴族のお嬢様が着るドレスって感じで、色合いは金髪によく似合う紅色で何処と無くリーファの髪色に似てる気が・・・。
ははーん。さっきの発言からしても、リーファの事を意識しまくってるのかもね。ふふっ結構可愛らしいんじゃない?
言動は少しどうかと思ったけど、その事を踏まえて考えてみると、リーファの真似事をしているだけで、根は素直で可愛らしい子なのかも知れないね。
はぁー良かった。また新たな暴君幼女が現れたかと思ったよ。
リーファみたいな子がポンポン現れるようなら、どうにかポチたんとコンタクト取って、元の世界に帰還できるまで匿って貰おうかと本気で思っちゃった。
・・・ってまぁでもそれは本当に最終手段かな。
せっかくこの世界に来たんだし、少しは楽しんで世界を見て回りたいじゃない?
それに、メルさんにも頼まれたしね・・・ん、最低でもリーファが独り立ち出来るぐらいまでは付き合ってあげようかな。
なんて事をコンマ数秒で思案した僕は、仔竜の演算処理能力高いなぁって思いました。
前の世界でこの能力があったら、受験楽だったのに・・・ちっ、まで考えれる余裕さ加減。これがチートか!?
ってこのままだと話進まないから、リーファ達の会話に戻りたいと思います。
「・・・無いかしらぁ!ね、ねぇヒルデぇ?」
「・・・・・・はい、そうですね。確かにエリス様は、リーファ様達のあとを付き纏って居ました」
「そうでしょう、そうでぇ・・・ってちょっとぉヒルデぇ!な、なんでぇそんなホントの事言うのぉ!!」
「・・・いえ、その方がエリス様の慌てふためく姿が見えるかと思いまして」
「ナニソレ酷いわぁ!!?」
・・・ヒルデさん無口キャラかと思ってたら、その見た目に反してめっさ腹黒い・・・い、いや見た目通りか?
「あ、相変わらずね、ヒルデ・・・はぁまったくエリスはもう。アナタもそろそろ洗礼をする歳なんだから、もう少し落ち着いたらどう?」
「な、なによぉ!私より先に洗礼したからぁって言ってぇ、大人ぶっちゃってぇ!!」
「フン。私はもうお子様は卒業したのよ?これからの私はレディとして華々しくも自堕落に生きていくわ!!」
・・・ぉぃ。華々しくって使い方間違えて無いか?それに自堕落って、もしやもしかしなくても、僕が稼いで養うって事ですか?もう嫌この幼女様(吐血)
「ぐぬぬぅ、なぁ、なんてぇ堂々とした姿なのぉ・・・少しカッコいいじゃなぁい!!」
いやいやいや!大丈夫なのこのエリスって子!?どんだけリーファの事が好きなんだよ!!
尊敬する相手を考えないと将来本当に大変な事になるんだよ?
ぁあ何故僕は初等部の頃、あのアニメを見てしまったのか・・・当時はまだ深夜アニメとかじゃなく、夕方頃に普通に放送してたハフコメ系アニメ・・・あれさえ見て居なければ、きっと僕はこんな業なんて背負って無かったはずなのに!(そんな事はありません。皆さんそう仰いますが、資質の無い方では背負えるほど軽いものではありませんので)
「そうでしょう、そうでしょう!エリスのくせによく分かってるじゃない!!ふふっ、私も暇じゃないけど、少しは教示してあげても良いかしら」
「ぇっ?!ほ、ほんとぉ?そぉ、それならぁ・・・」
「ッ、だぁあああ!!無視してんじゃねぇぞごらぁ!!」
ナイス!ゆっくん!!あともう少しで暴君幼女さんがまた一人爆誕するとこだったよ!?
「・・ッ!いまぁせっかくぅリーファからのぉお誘いがあったのにぃ!」
「そんなの知るかよッ!イオリアスをやった落とし前つけて・・・」
「ちょ、待つんよ、ゆっくん!あの巻き髪娘の隣よく見てみろよぉ!アレ、クラッシャーヒルデだぜ!?」
ぁ、この人もゆっくんって言うんだ・・・この三人組幼馴染とかですかね?
ってかクラッシャーヒルデって何?!ハッ!まさかさっきの・・・ッ、自然に股間を抑える僕。
「そんなん知るかよ!ダチをやられちまったんだ、ぞ・・・ぇっ?今なんつった?」
「だからクラッシャーヒルデだよ!あの『漢女の母』って敬われ畏れられてるあのヒルデさんだよ!?」
「なっ!って事はもうイオリアスは・・・ッ、まだ間に合うかも知れねぇ!早く治療師のとこに向かうぞ!!」
「「覚えてやがれぇ!!」」
そんな月並みな事を捨て台詞にして、ゆっくんらぶぅなイオリアスさんを二人で両脇に抱えながら、凄い勢いで走り去って行きました。
間に合うと良いね・・・でもね僕には、この機会に秘めたる想いを爆発して、漢女坂を上になのか下になのか分からないけど、その道を愚直なまでにひた走る、そんなイオリン♪(野太い声で発音)の未来しか見えないんだ・・・。
「・・・ふっ、またつまらぬ者を生んでしまった」
眼鏡のふちをクイっと上げるヒルデさんのその姿は、まるで新たな子の誕生と門出を祝福するかのような、慈愛に満ちたものを感じさせた・・・多分。
「邪魔ものは居なくなったわぁ!そぉ、それでぇ、い、いつ一緒に遊んでぇくれるのぉ?」
「んーそうね・・・って今はそれどころじゃなかったわ。コイツをギルドに連れて行かないといけないのよ。ごめんだけど、またの機会にお願いするわ」
「そぉ、そんなぁ・・・ってはぅ!まぁ、待つのかしらぁ!そぉ、それはぁなんなのかしらぁ?!」
じゃあねと立ち去ろうとするリーファの御座なりな対応に、悲痛そうな顔をしたかと思ったら、リーファの話に出てきた僕にやっと気づいて、話題を見つけられたと嬉々とした表情で待ったを掛ける金髪ロール幼女さんことエリス。
リーファの所為で幼女に対してアナフィラキシーを患いそうになってた僕に、やっと現れた抗体かと思うぐらいに、健気なエリスの姿にほっこりしました。
「ん?ぁーこいつね・・・あれよあれ。召喚魔法で呼んで従魔契約したのよ。ん、じゃ」
「ぇっ?ぁ、ちょっぉ・・・そぉ、そうなのぉね!さ、流石ぁリーファなのぉですわぁ!凄いのですわぁ!そぉ、それとぉ・・・と、とにぃかくぅカッコぃいのですわぁ!!」
説明はしたわね?じゃあ今度こそ失礼と、またしても御座なりな対応のリーファに一瞬呆けるエリスでしたが、やっぱりもう少しお話したいのか、粘ろうと話し口を広げようとして奮闘する姿は、凄く愛らしいかと思います。
ん?あれ?エリスの隣に居る、漢女の母ことヒルデさんが、何故か口元を手で隠しちゃったんですが・・・ぁ、そっか、エリスの余りの健気ぷりに憐憫を感じたのかも・・・ん、分かるわぁ。僕も何だか泣けてきた。
「うわぁマジエリスお嬢様かわぇえ。やっぱりリーファ様と絡むとおも可愛いわ・・・ぅっ、鼻が少し催してきた」
・・・ん、何か聞こえてきた気がするけど、気のせいだよね?
「んん?そ、そうかしら?ま、まぁ当然よね!結構大変だったのよ、何度やってもスラ・・・ごほん。いやもう本当にこの子と契約するの大変だったのよ!!でもそこは私よね。私の抑えられない才能が、ついつい溢れ出しちゃって、ベビードラゴンを呼んじゃったのよ!?」
いやぁーホント参ったわぁー自分自身の才能がマジ怖いわぁーと調子づくリーファ。
「すぅ、凄いすごぉーぃ・・・って、ぇっ!それぇどらごぉんなの!?・・・ぁ、ホントだぁ。前にお父様達と王都に行った時にみたぁ、べびぃどらごぉんにソックリかもぉ!ほ、ホントに凄いねぇリーファ!?」
フフンとさらに調子づくリーファ・・・エリスさん、そろそろ止めないか?
このままだとリーファの自尊心が膨れ上がって、何をやらかすか分からないんだから!
そして絶対被害受けるの僕だと思うし、その時止められる自信が僕には無いので!だからお願いヤメテ!!
とそう遠くない未来を思い浮かべ、泣き崩れそうになってたら、
「わぁ、わわっ、べびぃどらごぉんさん、よくみたらぁかわぃいかも・・・おいでぇおいでぇ」
と僕を手招きするエリスだったけど、不意に僕とエリスの間に入ったリーファが、
「・・・コイツに触らないでくれる?」
と先程までの上機嫌が嘘の様な冷たい声色で、エリスに向かって言うのだけど、急にどしたの?
もちろんそう言われたエリスは、一瞬呆気に取られたようだったけど、直ぐに気を持ち直して、そんなリーファの態度に難色を示した。
「ぇ、ぁ・・・ッ、なぁ、なんでよぉリーファ!べ、別にぃ少しぐらいどらごぉんさんを触ってもぉいいじゃない!!」
「・・・ダメなものはダメよ。それに契約者は私なんだから、軽々しく触らないで頂戴」
と冷たく突き放すように言うリーファの態度に、段々と目尻に涙を溜めたエリスは、
「ッ、ッ、ううっ、ひ、ひどいよぉリーファ・・・も、もう良いもん!だ、だったらぁ私もぉ召喚魔法を使ってぇ、リーファより凄ぃ子をぉ呼ぶんだからぁああああああああああああ!!?」
と急に後ろを振り返ったかと思うと、泣き叫びながら走り出してしまいました。。。
「・・・リーファ様、失礼ながら一言申し上げたいのですが」
エリスとリーファのそんな光景を僕と同じように眺めていたヒルデさんが、何やらリーファに苦言を伝えたいらしい。
言ってやって下さいよヒルデさん!
ぁ、でもエリスは追いかけなくて良いのかな?幼女とは思えない脚力で走り去って行ったけど。
「な、なによ。私は悪く無いわよ!」
「・・いえ、そうでは無く・・・リーファ様、ありがとうございます」
「「ぇっ?」」
苦言じゃなくて何故か謝辞を述べられた事に、リーファと二人で吃驚していると、
「これで今から、落ち込んだエリス様をたっぷり慰めて愛でる事が出来ます・・・うふふふっ、ぐふっ、おっとこれは失礼」
今この人はなんて言ったんだろうか・・・何か変な事言ったかと思ったら、また口元を手で隠してるし・・・。
「ではそろそろ追いかけませんと、私が居ない事に気づいて、エリス様が寂しがるでしょうし・・・ぁあ私を探してオロオロとする姿も見れるなんて!本当にありがとうございます!それではまた宜しくお願いしますね、リーファ様!!」
シュタっと尋常じゃ無い速さで、エリスが走り去った先に向かって行きました。。。
「り、リーファあのさ、あの人・・・」
「お願いだから私にあの人の説明をさせないで」
あのリーファが僕に懇願する程って、どんだけだあの人。
エリスが暴君リーファを信奉するのも何だか分かった気がする。
この世界って神だけじゃなく、住んでる人も一癖も二癖もありそうで、自身の個性を生かし切れるのかと、芸人みたいな事を考えてる僕は、何かしらの精神汚染が始まってるのかも知れません(ソンナコトハナイデスヨ)。




