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16-三人寄ればと言いますが、稀に一人を置いて二人の関係が発展することがあります。残された一人は思い悩む事もあるのでしょうが、結局はその中に飛び込んでしまう事が多いのでは無いでしょうか?(三角関係)

「さてと。一応そう言う事だから、本当に神には気を付けてよ?アンタの軽率な行動で何か起きたら、本当に見捨てるから覚悟して置く事ね」


「わ、分かってるよ!そこまで僕も馬鹿じゃないやい!!」


「ふふっ。リーファったらもう素直じゃないんだから・・・アキクン、ちょっと良いかしらぁ?」


「ぁ、はい。なんでしょうメルさん」


 メルさんに呼ばれて、リーファから少し離れた場所で向き合う僕達・・・リーファに聞かせたくない話でもあるのかな?

 ハッ!もしかしてこっそりリーファの弱みを教えてくれるとか?!って優しいメルさんがそんな事するわけ無いか。


「もうアキクンったら・・・あまり畏まると私もリーファみたいに意地悪しちゃうわよぉ?」


 と口をすぼめながらそう言うメルさんは、その艶めかしい唇から色気を感じさせつつも、若い娘さん特有の茶目っ気さも見えてとても魅力的であります!


「そ、そうですね。ぁ、ぇっと・・・ぅん、め、メルさんなんですか?」


 ドギマギしてしまったため少しどもってしまいました・・・恥ずかちぃと頬を赤らめてしまいます。


「ん、本当は『さん』付けも止めて欲しいけど、そんな可愛らしい反応されたら許しちゃうわぁ。っていけないけない」


 ヤッタネ!メルさんに可愛らしいって言われた!?男としてそれはどうかと思うかもしれませんが、今の僕は仔竜ベビードラゴンですし、可愛さアピールこそが真骨頂なのでは無いでしょうか?目指したい!その高みへ!?


「それでなんだけどぉ。リーファはあんな感じで言ってるけど、本当は凄く心配してると思うの。分かりにくいかも知れないけど、本当はとても優しい子なのよぉ?まぁ時々吃驚(びっくり)する様な事をやっちゃうのがたまきずだけどねぇ。それでもリーファ本人が良かれと思ってやったことだと思うの。だから・・・そんなリーファのこと、これからよろしくお願いね」


 と優しく慈しむようにリーファのことをお願いするメルさんの姿からは、本当にリーファの事を大切に想ってる事が伝わって来た。

 リーファの事は、正直あまり好きじゃないと言うか、少し嫌いになりつつあったけど、メルさんからこんな風に想われるなら、きっと・・いや本当に良い子なのかも知れない。

 まだまだお子様だし、本当にただ素直じゃ無いだけなのかも?僕も大人げなかったかな・・・今度からは頭ごなしに否定しないで、リーファの気持ちをちゃんと汲み取ってあげなくちゃね。

 ・・・ん?今どこから棚を上げたとか下ろしたとか聞こえたような・・・気のせいだよね♪


「分かりましたメルさん。正直、リーファとやっていけるか少し不安でしたが、メルさんのお気持ちを聞いて安心しました。これから何かとあるかも知れませんが、メルさんの言葉を信じて、決してリーファの事を悪いようには思いませんから安心して下さい」


 と僕が正直な気持ちを語ったら、メルさんが申し訳なさそうにしつつも、どこか嬉しそうな顔をしたと思ったら、こんな僕に向かっておもむろに頭を下げてきた。


「あらあら・・・私の方が気遣われてしまったわねぇ。ふふっ、本当にアキクンがリーファと従魔じゅうま契約をしてくれて良かったわぁ。改めて、リーファのことよろしくお願いしますね」


「め、メルさん、頭を上げて下さい!こ、此方こそ不甲斐無い身ですが、よろしくお願いします!!」


 メルさんの突然の行動に気が動転してしまった僕は、メルさんと同じように頭を下げようとして、いつの間にか土下座をする形になって居ました。

 この仔竜ベビードラゴンの体さ、頭を下げたら自然に土下座しやすい形になるんだ・・・だから仕方無いんだもん!


「メルまで一緒になって、一体何をしているのよ・・・・」


 僕とメルさんのお互いにお辞儀(僕は土下座ですが)をしてるのを見て、呆れたように話しかけて来るリーファ。

 今メルさんは、リーファのために頭を下げてくれてるんだよ!と声を大にして言いたかったけど、メルさんのリーファへの想いを聞いた後では、強く言える気分にはなれなかった。

 本当の姉妹の様に大切に想ってくれる、優しいお姉さんが居てよかったね、リーファ。

 僕もいつかリーファのために頭を下げられる日が来るんだろうか・・・。






「本当にぃスミマセンでしたぁああああああああああああああ!!」


 今、僕はリーファのために、全力で頭を下げ・・・って言うか土下座しております。

 これで僕も、リーファの本当の家族になれたのかなって・・・・ん、分かってる。

 あれから暫くも何も経ってないのに、メルさんの様な慈愛の気持ちをリーファに直ぐに向けられるわけないじゃない?

 じゃなんで今僕が、全力で土下座をしているかと言うとね。。。


 あの後、リーファが昨日の報告と、僕と無事に従魔じゅうま契約した事を伝え、リーファの持つギルドカードにその従魔契約の詳細を登録するために、ギルドに足を運ぶことになったのです。

 ちなみにギルドと言うのは、総合組合みたいなのもので、ギルドに登録しないと町の外に出て、町と町の間の移動や、他国への入国など、旅行や行商、そして冒険が出来ないらしい。

 まぁあれですよ。RPGとかネトゲのギルドみたいに、クエストの発注とか受注、金銭の保管、アイテムの買い取りなどをしていると。

 それとやっぱりと言うか、ダンジョンもこの世界にはあるらしく、その中に入るためにもギルド登録は必須らしいのだ。

 と言うわけで、メルさんとは魔導具店で別れ、リーファの案内の元、一路僕達はギルドに向かうのでした。

 のはずだったんですが・・・


「んーと・・・ここの道からの方が近いと思うから、ここから行くわよ!」


 と大通りから抜けて、何やら怪しげな脇道に入る、我らがボス幼女様ことリーファ嬢・・・この流れは、すこぶる嫌な予感しかしないのですが。。。

 仔竜ベビードラゴンになってから、強化されているはずの第六感を僕は信じ、やんわりと大通りの道に戻るよううながしてみます。


「り、リーファ?そんな日の光も少なさそうな道より、大通りの方が良いんじゃない?今日はいい天気だし、せっかくだから朝日を浴びながら散歩も兼ねてゆっくり行こうよ!」


 意外と上手い口上では無いでしょうか?これならわざわざ陰気そうな道を選ばないでしょ♪と思ったんですが・・・。


「はぁ?何を言ってるの?あっちの道よりこっちの道の方が近いって言ってるでしょ!アンタは知らないかもだけど、時は金なりって言う格言があるぐらいなんだから、早く目的地に着いた方が良いに決まってるじゃない!さぁぶつくさ言って無いで行くわよ!!」


 知ってるわ!!もう何この幼女様、商人みたいな事言いだしたんですが!?

 どんだけお金に執着あるんだよ・・・もう僕、リーファの将来が不安で仕方無いんだけど。。。

 幼女様の今後の教育方針を真剣にメルさんと相談しないといけないのではと、『第一回リーファ更生対策会議』の発足の日取りを考えながら、仕方なく脇道に入って行くリーファの後を付いていくと、案の定・・・


 ガラの悪そうな野郎共がたむろしておりました。。。


 何やら道の真ん中で所謂いわゆる便所座り・・ここは敢えてヤンキー座りとさせて頂きましょう。

 取り合えずそんなヤンキー座りをしている三人組が居りました・・・あのここで少し疑問と言うか長年の謎と言うかですね、こう云う方々って三人組がデフォなんでしょうか?

 何かその道の決まり事とか信条とかあるのですかね・・・三人寄れば文殊とかですか?ならもう少し上品に出来まいか?

 ・・・ん、ごめんなさい。何か想像したら何故か漢女オトメの会合になってきたので、皆さんはこのままで良いと思いました!(混ぜるな危険!?)

 んな事を考えてたら、止める暇も無くリーファは突き進み、慌てて近づいていったら、当然の如くその三人組の話し声が耳に入り。。。


「うひゃひゃっひゃっ、マジ受けるんですけど!おめぇそれはねぇって!!」


「いやいやいやそれがホントなんだって!マジで!マジなんだよって!!」


「ぱねぇよ、マジぱねぇ。オレマジで惚れちまいそうだわ」


 ぐひゃひゃひゃっと何が楽しいのか分かりませんが、きっと凄く楽しい内容を話してるのでしょうね・・・ん?でも最後の人なんでもう一人の事を見ながら頬を染めてるのです?・・・あははっ、ついついさっき変な想像しちゃったから、色眼鏡で見てるのかも。

 うん。多分きっと、話の内容に出てくる人が女の人で、その人に対しての眼差しなんですよね?・・・ち、違いないね!!

 ふむぅ。。。申し訳ないのですが、僕はBLには興味がありませんゆえノータッチでお願いします!

 でも可愛ゆい男のなら考えなくも無い!?(もち二次元限定なう)

 スマヌ、これが一度修羅の道に落ちた者のカルマなのだ!!(虹色教は色んな方々をお迎えしております♪)

 ってな事をまた考えてたら・・・妄想逞しくてごめんなさい。。。ッと考えてたらいつの間にか、事態は進んで居たようです。


「いやおまっそんな顔で見るなし!照れちまうだろうが!!」


「ぁ、ああすまねぇ・・・ついな・・・つい・・・」


「うひひっ、マジ受けるぜ!・・・・ってなんだこのガキ?」


「・・・アンタ達邪魔だからちょっとどいてくれない?」


「ハァ?何が『どいてくれない?』だ!そこはどいて下さいだろぉ?ったくこれだから最近のお子様は・・ほらよ、どいt・・・


「ライトニング」


「「「ぐがhあばばばばばばっ」」」


 へぇーリーファって雷系の魔法使うんだ・・・ぁ、だから従魔じゅうま調教スキルも電気ショックなのかな?ぇっ、でも炎系使う人の場合はどうなるの・・・ん、考えないで置こう。

 ・・・・って違ぁああう!!ぇっ、なんで今、この幼女様、三人組に電撃放ったの!?


「ちょぉお!!何やってるのリーファ!?今、何だかんだ言いつつも素直にどいてくれそうだったじゃん?!」


 と僕が問うたら、ウチのドンナー幼女様ことリーファ様が不機嫌そうにこうのたまいました。


「だって、ガキとかお子様とか言ったのよ?・・・あとなんかウザかったらやった。後悔はしてないわ」


 ふーっいい仕事したわぁみたいな感じで額を拭うリーファ・・・幼女様が過激すぎてツライ件。


「ッ、ぬぅぐっ・・・のぉくそがきがぁああああああ!!?」


 ぉ、三人組のリーダ格ぽぃヤンキーさんが立ち上がったみたい。んーむぅこれはヤバいんじゃね?と冷や汗たらりんこ。



「おま、いきなり電撃とはどういう事だよ!いくら子供だとはいえ、やって良い事と悪い事ぐらいは分別つけろうよぉごるぁあ!!」


 もっともな事を言うヤンキーリーダーさんに賛同したくなりましたが、そうすると今度は僕に矛先が向けらるのは必至なので、ここは知らないフリをします!

 大丈夫!僕はいつだってリーファの味方だよ!?キリッ!!

 だからここは僕に任せて欲しい!では皆さんお待たせしましたね?では行ってみましょう!!



「本当にぃスミマセンでしたぁああああああああああああああ!!」



 ズシャーっと土下座をするまでのシークエンスにもう慣れ親しんでしまった僕の体を想い、ちと心の汗が滲んで来そうでしたが、オトコノコなので堪えました!・・・ぐすん。


「はぁ?ぇ、なんだこのみみちぃのは??ん?リザードマンの幼体かコイツ・・・にしては喋ってるし、オイオマエ一体なんd・・」


「本当に本当にすみませんでしたぁああああああああああ!ホント勘弁して下さい!この子は少しアレなだけなんです!どうかここは僕に免じて許して下さぃいい!!」


 とヤンキーリーダーさんがドン引くぐらい土下座してやりましたよ・・・えへへっ。もう僕この職人の道を極めてみせるよ!


「あ、アンタ何してるのよ・・・こんな奴らに頭なんか下げてるんじゃないわよ!」


 ちょ、誰の所為でこんな事してると思ってるの!?お願いだから最低限そのお口チャックしててお願ぃいい!


「ぁあなんだとこらぁ!ゆっくんにそんな口の利き方してんじゃねぇよぉおらぁあ!!」


 ほ、ほらぁ、さっきそのヤンキーリーダーことゆっくんに熱い視線送ってた人も起きて凄んで来たじゃないか!


「はぁあ?何がゆっくんよ!そんななりして、『くん』付けしてるんじゃないわよ!キモッ」


 それは言い過ぎぃいいいい!!ぁ、ぷっちんしたゆっくんラブの人が、リーファに手を掛けようとしてる!ッ、土下座してる僕じゃ間に、あ、わ・・なぃ・・


「ッ、のやろぉがぁああああああ!・・・ッ、ッ!?ぐっ、ぎゅっばぁああああああああああ!!」


 ぇっ?一体何が??リーファ何かしたの!?

 いや待って・・・今、何処からともなく魔弾が飛んできたと思ったら、ゆっくんらぶぅな人の股間にその魔弾がクリーンヒットして、そのまま吹き飛ばされた・・・ってうわぁ・・・ありゃ絶対ヤバいやつだと思う・・・ガタブルと自然と股間を抑える僕。


「オイ!大丈夫かイオリアス!!だ、誰がこれをやったぁあああ!!」


 とゆっくんらぶぅな人改め、イオリアスさんを抱き起こし介抱するゆっくん・・・白目を剥いて気絶しつつもどこか嬉しそうなイオリアスさんは本当にゆっくんの事が好きなんですね・・・が、頑張って下さい!

 訳の分からない状況の中混乱してた僕は、そんな前途多難な青年にエールを送っていると、


「ふん!ホント野蛮人はうるちゃいわね!もう少しえれがんとぉに出来ないものかしらぁ!」


 リーファと一緒に来た道から人影が差したと思ったら、どこか舌っ足らずな声で、現れたのは・・・



 金髪(たて)ロールの髪をなびかせた、新たな幼女さんでした。

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