12-言質は取ったにゃ!?(良妻賢母・・・?)
突然奇声を上げて飛び出して行ったポチたん・・・やっぱりあれかな?キモすぎたのかな??ヤメテって言われたのに『ポチたん』ってまた言っちゃったし。
ううっだってしょうがないじゃないか。カワユイものには敬称を付けるべきだと、僕は思うんだな!ぁ、やっぱりキモイです?んむぅでは。。。
どうもスミマセンでしたぁああああああああああああ!!(染み付く土下座感)
それでもやっぱり胸の奥では温めてるんだなぁと一度業を背負ったら、そう簡単に抜けられないんだよ?
(((虹色教からは逃げられない!?)))
ぁ、ポチたん戻って来たみたい。よし!ちゃんと土下座しよう!!(土下座王の称号を授かるのも時間の問題かも知れぬ)
「ご、ごめんなのにゃぁ。ちょっと吃驚してにゃ。まだ少し動悸が止まにゃいけど、ぅん。もう大丈夫にゃ」
そう言いつつも、手元をもじもじとさせて、猫耳も凄い勢いで「ウチのドラムテクニック見るにゃ!」と高速ダブルストロークを見せていた。
きっと僕の余りのキモさに、ヘビメタ夜露死苦、荒んだ魂をドラムに込めてるのやも・・・ん、何だろうちょっと見てみたいかも。
ってちゃんと真面目に謝らないと!!
「ごめんね?急にまたあんな事言っちゃって。やっぱり迷惑だよね。ん、次からは本当に・・・」
「ニャニャ!そんにゃ事にゃいにゃ!!とっても嬉しかったにゃよ!?」
僕が謝罪を言いながら、炬燵から出て、土下座のシークエンスに入ろうとしてたら、かわゆくも優しいポチたんが意外にもそう言ってくれた。
なにこの子、可愛いだけじゃなくてこんなにも優しいなんて・・・もし人間の女の子だったら絶対に僕から告白して付き合って貰いたい!いや寧ろお嫁さんになって欲しいね!?ぅぅっ、感動してちと目頭が熱くなっちゃった。
「ニャニャ。そんにゃ熱い眼差しで見られたら恥ずかしいのにゃ。もうなのにゃ」
手を頬に当てながら、体をぐにゃぐにゃとして可愛らしい姿を見せたと思ったら、その手を徐に僕の額にコツン・・いやぷにゅっと恥ずかしそうに当ててきた。
ッ!ッ、ッ、ッ!?
な、なにこの感触・・・ッ!?
柔らかい中にも、少し張りがある硬さがちょうど良く、何処と無く草花の香しい匂いがしてきて、この形容し難いぷにゅぷにゅとした物体はなんだと言うの!?
はい、肉球です♪
あっざぁしったぁあああああああ!!
余りの衝撃に強い感謝の念を感じてしまいました。。。
「んにゃ?どしたのにゃ??さてにゃ、そろそろ本題に戻るにゃ・・・ってウチが話の途中で暴走したにゃのが悪いんだけどにゃ。ごめんにゃ?もう少し付き合って欲しいにゃ」
と炬燵に入りなおす、ポチたんと僕。この話が終われば絶対に肉球をぷにぷにしてやりたいと思います。土下座も辞さない!!
「それでにゃ。君の様子を見てて、人間のむ、娘に、ほ、抱擁されてた時、にゃ・・・急に君の位階値が上昇したのにゃ!」
女神様との抱擁の話に差し掛かると急に口を濁すポチたん・・ん、もう分かったからさ。もうね、素直に笑ってくれて良いからね?大丈夫これでも笑われる事にはなれてるから(遠い目)
まぁそれは取り合えず置いといて、真面目に話しなきゃね。また呆れられちゃうよ。
「ぇっ?そうなの??んー確かにそれは吃驚するけど・・・でもホント何で上昇したんだろう?」
「多分にゃけどにゃ。君の位階値が急に上がった原因は、問題の神を生んだことだと思うにゃ。神を生んだ事で、神性の資質を得てしまったのにゃ。更に同時にその時に外的要因によって魂の根幹にも強い衝撃を受けたと思うにゃよ。それで急激に魂の変質が始まって、それに合わせて位階値も急激に上昇を始めたと思うにゃ」
んむぅなるほど。これが所謂ご都合主義のチートなんですね、分かります。
しかしあれだねぇ、実際体験してみるとポカーンとして、正直「ぁ、そうなんですね(苦笑)」しか浮かばぬ。
いやだってさ、英雄譚主人公ヨロシク「σ(゜∀゜ )オレTUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!?」の気持ちも分かるってか憧れてたけど、今の状況だと嫌な予感と言うか面倒事に巻き込まれること必至でさ、ゲンナリ感が先に来るのよ。
だって考えても見てみ?例えば前の世界ってか現実にさ、「ほら、これで君も強くなっただろ?あとは任せたぞ!ぐわはははっ!!」ってトンプソンM1921(映画とかでギャングが使ってるアレ)とか渡されて、ギャングの抗争とかライオンの群れの中に突撃しろって言われて行く?少なくても僕は絶対に行かない。幾ら死なないと言われたとしても、絶対に御免蒙る。
いやだって怖いもん!まず志ってか気持ちがついていかないよ!!現代っ子舐めんなよコラぁ!?
ぇっ?何??さっきポチたんに一緒に戦うって言ったじゃんって?バッカ、それはおめぇ・・・
後方支援に決まってるだろうがぁあああああああああああああ!!
現代っ子舐めんなよ?(小並感)
ってな訳で、この状況どうすっぺ・・・神性ってなんよ?普通そこは「英雄の気質がありますね♪ヤッタネ!ステータスのアップ率が普通の人の何十倍も凄いんだよ!!」な展開じゃないですん?それをいきなり、
『さぁ君も神の世界へおいでよ!大丈夫♪決して暇になんてさせないから!ラグナロクを始め、聖なる戦いが目白押しだよ?世界を救う簡単なお仕事です♪♪』
・・・そっか、今気づいたよ。異世界物の勇者ってさ・・・
『ただのブラック派遣社員じゃないかよぉおおおおおおおおおお!?』
知りたくなかった真理に辿り着いて、英雄は結局理想郷に逝っても、酷使される運命なんだよと最低でもホワイトな派遣先が良いなぁ~って見るからに悲壮感を漂わせて居ると、絶賛かわきゅん僕の嫁、ポチたんが、嫁スキル「アナタの気持ち察してあげる」を発動させた(願望なう)。
「んにゃ?大丈夫かにゃ?ってそうにゃ、誰でも急にこんな話されたら吃驚するのにゃよ。んにゃでも安心して良いのにゃ。君の神性はウチが封じといたにゃ。残念にゃがら取り除く事は出来にゃかったけどにゃ。でもこれで急激に位階値が上がって、魂と体に負荷をかけずに済んだのにゃ。一つ間違ったら魂ごと体も崩壊して二度と転生すら出来にゃい処だったにゃよ?ってべ、別に恩を着せるてるわけじゃにゃいから気にしないでにゃ!それに結局『神に愛されしもの』の称号も取り除けなくて残してしまったのにゃ・・・」
ごめんにゃ・・と謝るポチたんだけど、待って。それってポチたんが全然謝る事じゃない!
寧ろ、魂と体が崩壊する寸前の僕を助けてくれたんだから、命の恩人って言っても過言じゃない。ってか前の世界で死にかけた僕を助けてくれたんだから、完全に命の恩人だよ!
それに幾ら、母さんの知り合いだからと言っても、何度も僕を救ってくれて、どんなに感謝の言葉を重ねても足りないぐらい・・・だから僕は・・・
「ぁにゃ?・・・ニャニャニャ!急にどうしたのにゃ!?ど、どこか変なこと言ったかにゃ!!?ぁ、にゃぁあぁ。。。」
「ありがとう。何度も助けてくれて本当にありがとうポチ・・・」
と僕はポチたんを抱きしめた・・・って言っても、僕とポチたんでは体格差があるから、僕がポチたんに寄り縋ってるように見えて格好はつかないけどね。
「んにゃぁあぁ・・・んにゃ本当に気にしにゃいで良いのにゃぁ。キョオコにも頼まれてたしにゃ。それにもうウチらは他人じゃにゃいのにゃ・・・ゼッタイハナサナイにゃ・・・」
ううっ。ポチたん優し過ぎるよぉ。こんな初めて会った僕にここまで優しくしてくれるなんて。それにもう他人じゃ無いだなんて言ってくれて。。。
この世界に来て少し強がってた自分が居たんだ・・・良いよね?甘えちゃっても良いよね??
うわぁ~んポチたぁ~ん!!
うわぁ~ん・・・もふもふ・・・さわさわ・・・すべすべ・・・もきゅもきゅ・・・ぷにゅぷにゅ・・・はむはむ・・・・
「よしよしなのにゃ・・・ッんニャ!ちょにゃ、どこ触っ・・・ぁ!そ、そこはダメなのにゃ・・・ニャニャ、な、なんで耳を噛むにゃ!にゃぁああん!!そこはダメなのにゃぁああああああああああああああああ!!?」
スマンポチたん・・・正直我慢出来なかった!後悔はしていない!!キリッ!?
「う、ううにゃっ・・・もうお嫁に行けないのにゃ・・・」
完全に事後です。ありがとうございました。な格好になってるポチたん。。。
ぇっ?感想??そりゃもう最高だったとだけ言ってやろう!!羨ましいじゃろ?
「あははっ、ごめんね。ついついポチが可愛くってさ。ん、もし嫁の貰い手が居なかったら僕が貰うよ!なんちゃって☆ポチもこのネタ知ってたんだね?母さんにでも聞いたの??」
「・・・・にゃにゃ。言質は取ったにゃ。んにゃちゃんと録音も取れたはずだしにゃ、あとはこれをキョオコに伝えれば問題無いのにゃ・・・にゃうふふふっにゃぁあん♪」
・・・あれ?今なんか凄く不穏な事言わなかった?いやいやいやポチたんに限って、そんな事無いよ!それに何だか嬉しそうだし、気のせいだね♪
「ん、改めてだけど。本当に助けてくれてありがとう」
「んにゃにゃ。気にしにゃいでって言ってるのににゃ。にゃふふっ、そこも君の良いところにゃんだろうにゃ。んにゃ、どういたしましてにゃよ」
ありゃりゃ逆になんか褒めらちゃったみたい・・・ってハッ!そう言えば僕、ちゃんと自己紹介してないや!?
その所為で、さっきからポチたんが僕の事を『君』呼ばわりにさせてしまってる・・・こりゃいけない!
んー本当はあまりこのあだ名ってか名前好きじゃないんだよね。なんか子供ぽぃしさ。
でも今はこの名前が僕の新たな名なんだから、堂々と名乗るべきだよね?ぅん!
「そう言えば、ちゃんと名前を名乗って居なかったよね。遅くなってごめんなさい。僕のこの世界の名前は『アキクン』って言います。これから色々とお世話になるかと思うけど、ヨロシクね」
「にゃ・・あ、アキクン・・・んにゃ良い名前だにゃ」
「あははっ。ぅん、お世辞でも嬉しいよ」
「ニャニャ!そんにゃ事にゃいにゃ!本当に良い名前だと思うにゃ!!もちろんキョオコが付けた名前も良いけどにゃ、今の名前も素敵にゃ!あとそれとにゃ、キョオコとたまに連絡取るにゃけど、君の話をする時は、いつもアキクンアキクン言ってたのにゃ。だからウチも親しみやすくて、本当の本当に良い名前なのにゃ・・・」
まるで大切な宝石を語る様に、そう言ってくれるポチたんの姿は、それが決して嘘じゃない事は、鈍感ってよく言われる僕でも分かった。
「ありがとうポチ。ん、ポチの御蔭でこの名前が好きになれそうかも。本当にポチには感謝してもしきれないよ」
「にゃふ。それは良かったにゃ。さてっとにゃ。名残惜しいけどにゃ、そろそろアキクンを元の場所に戻すのにゃ。もう少しで朝日も昇るにゃよ」
ありゃ?もうそんな時間なんだ。確かリーファにぶっ飛ばされた時は、夕暮れ時に差し掛かってた様な気がしたけど、随分時間が経ってたんだな。もしかしたら気絶してた時間が長かったのかな?
「もうそんな時間なんだ。ん、じゃそろそろ戻るね。色々とお世話になりました」
「にゃにゃ。そんな畏まらないで良いって言ったにゃ。ウチらの関係にはそんにゃ事当たり前なのにゃ!これからもずっと一緒にゃんだから」
「ん、そうだね。じゃ改めて、これからもよろしくポチ」
と僕がポチたんに握手を求めると、まるで愛おしい人の手を取るように優しく握り返してくれた。何だか照れるね。
「んにゃ。こちらこそにゃ!」
「それじゃ・・・ぁ、そう言えばどうやって僕帰れば良いのかな?それと急に僕が居なくなってリーファ心配してないかな・・・」
ってまぁあの幼女様が僕を心配するわけないか・・・どうせ今頃、稼ぎ頭が居なくなって、頭に来てるのかも知れないし・・・あれ?僕帰る必要ある??
「んにゃ。ウチのスキルで送還するのにゃ!それとにゃ、ここに呼んだのはアキクンの魂だけにゃから、本体はきっとそのリーファって子の傍にあると思うにゃ。それじゃ送るにゃ!」
そうだったのか。それじゃ突然居なくなってお仕置きされるとか無いって事ね。ぅんぅん本当に良かった(冷や汗なう)。
にしても魂だけこの場所に呼べるだなんて、やっぱりポチたんもちゃんとした神様なんだなぁ。ウチの嫁、神様なんだぜ?なんちゃって☆
「じゃ、お願いします・・・・ッ、ッ!」
ではお願いして・・・ってハッ!そう言えばポチたんに母さんに向けて言伝があるんだった!?
「それじゃいくにゃよぉ~・・・「ぁ、ちょっと待って!母さんに伝えたいこt・・」・・・魂魄送還!!」
パァーっと目の前が真っ白になってぇええええってちょっと待ってぇええええええええええ!!?
「んにゃ?最後ににゃにか言ってた様にゃ・・・ってまぁまた直ぐに会えるから良いかにゃ・・・ってはにゃ!そう言えば言い忘れてた事あったにゃ!?他の神々もきっとあの事件を色々と探ってるはずにゃから、遅かれ早かれアキクンの事も知れるはずにゃ。だから他の神々の接触には気を付けて・・・って言うの忘れたのにゃ(猫耳へこぉー)。あとそれと未だにあの神が生まれた詳しい原因が分かってないのにゃ・・・まぁでも大丈夫かにゃ。キョオコの子供だし、トラブルには強いはずにゃ。それとにゃ、もしにゃにかあっても嫁のウチがにゃんとかするにゃ・・・ウチがお嫁さんにゃ・・にゃふ・・・にゃふふふぅうにゃぁああああああん♪」
愛する者に届けとばかりに、嬌声の様な鳴き声を響かせて、甘く蕩ける様な日々を夢想する一柱の神の姿は、傍から見ても神と云う強大な存在とは思えないほどに、ただ一人の恋する乙女のようだった。




