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僕は死んだ  作者: 猫土零
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三途の川

「僕は死んだ」

そう言う出だしで始まるアニメがあったっけ


僕がラノベの主人公であったのならば気が付くと真っ白な部屋に居て

神と呼ばれる存在が居て

神「君が死ぬのは予定外だったんだすまない。転生とチート能力を授けよう」

ってなテンプレな出来事が発生するんだろうけど

そこは真っ黒な世界で僕は目覚めた


目覚めたての僕は『なぜ死んだのか?』と言う記憶は持ってなかったんだけど

死んだのであろうと言う確信じみた物はあった


何故なら僕には鼻から下が存在しなかったからだ

手や足を動かそうとしてもその空間には何も無く

それに気づき叫ぼうとしても口が無い事に気づいた


ただ、鼻の頭がちらちら映り鉄錆の臭いは感じ取れ

目で見る事のみが出来た


その真っ暗な世界には沢山の光が川の様に流れていた

見た目は夜に空に見える天の川と言えば判りやすいだろうか

死後の世界で最初に見たものはこれであり

たぶんこれが三途の川と呼ばれる物なんだろう


とても綺麗な光景だった

近寄って光に触れたくなる衝動に君は駆られるかもしれない

が、死後の世界を満喫したければその光に触れてはならない

あの光に触れるとどこかに消えてしまうらしい


それは天国や地獄に行くのか

転生するのかは判らない


僕は手足が無かったので衝動に駆られても触れる事すら出来なかったが

それを眺めている半年間の間

何人かの元人間が消えていくのを見たよ

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