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我が忠義を捧げた王がポンコツ過ぎたので、覇道を歩かせてみた  作者: アルふぁん


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ep5 模擬戦形式での授業

俺達は10歳になった

やっと中等部だ


本来、中等部で自分の適正を判断し、高等部への進学先を選定するのだが

俺達は小等部で既に素質を見出され、中等部では特別に専門的な授業カリキュラムを導入してもらっていた


特別カリキュラムを導入されたのは俺達の班と、もうひと班あった


専門的なカリキュラムと言っても、高等部の様に専門分野に別れての進学ではなく、自分の班に各分野の専門的な先生が複数人副担任として着いてくれると言った形だ


俺達の班だが、ドッドは剣聖輩出の多い家柄もあって剣の専門の先生と、大魔道士家系のシュカの為に、魔導教員が。ブギンは盾の名家ハワード家と言う事もあり、タンク専門の先生が副担任として着いた。


俺とマリンシアは、総合職への進学が生まれながらにして決定しているので、全ての分野を学ぶ必要があったので、ちょうど良かった



午前中は中等部の基本的な授業を受け、午後からは特別授業に切り替わり

専門的な訓練を始める

ドッドとブギンは剣と盾を使った模擬戦形式での授業が増え

シュカは魔法のみでの模擬戦形式の授業だ

俺とマリンシアは、そのどちらの授業も受講する必要があった


俺は、ずっとアーセに剣技の指導を受けて来ているので、ドッドとも平気で渡り合える程の剣技が身に着いている

シュカも俺と幼少期から魔法の訓練をしているせいか、

つい先日、10歳にして

《無詠唱魔導士》

の仲間入りを果たしていた

《無詠唱魔導士》

世界に30人いるかどうかと言われている人種が、俺含めて2人もこの班にいる。そりゃあ学校側も特別な授業体系を導入するのも必然であった


今日の授業は、俺とドッドでブギンへ攻め込み、ブギンがそれを大盾で捌き切る事


マリンシアが魔法をシュカに撃ち込み、シュカがその魔法に相対する魔法をぶつけ、相殺させる授業であった


「ブギン!手加減しねーからなっ!!」

10歳の身体には少し大きい両手剣を構えるドッドの立ち姿はサマになっている


「いつでも良いよ」

冷静なブギンは両手に大盾を持ち、タンクでは珍しい防御に全振りしたスタイルだ


「それではっ!始めっ!」

教師が宣言すると同時にドッドが正面から突っ込み、両手剣をちから一杯振り下ろした

ブギンは右手の大盾でしっかりドッドの剣を受け切ると

横目で俺の動向をしっかり観察していた

特徴的な天パが兜から飛び出し、気持ち、だらしない小太りなブギンだが、視線そのモノはホンモノの目つきである


俺は双剣使いなので、右手に持つ片方の剣を咄嗟に、ブギンの目元目掛けて投げつけた


ブギンは左手て大盾を上昇させ、俺の投げた剣を受けた

と、同時に、右手の大盾でドッドを大きく払い除け後退させた


「チャンスだな」

俺から目線の切れたブギンは、俺からするとスキだらけだ


《シークレット》

俺は隠密スキルを発動し、気配を断ち、無音領域へと入り込んだ


《威嚇》

薙ぎ払われ、後退したドッドが威嚇スキルを発動し、瞬間的にブギンの意識を釘付けにした


「ハッッ!!」


《鉄塊》

一瞬、気を取られたブギンだが、鉄塊スキルを発動し、両手に持った大盾を身体に纏い、自己防衛に入った

鉄塊スキルのお掛けで大盾は更に大きくなり、小太りなブギンの身体をスッポり覆い被れる程だ


「はいっ!俺らの勝ちぃ〜〜!」

俺は残った剣の峰をブギンの背中に押し当て、勝利宣言をした


「くそぉ〜!ドッドの威嚇スキルが絶妙なタイミング過ぎたのが敗因だなぁ〜!悔しい〜!」

スキルを解き、いつも通り、穏やかな顔付きになるブギンは汗だくだった


「そうですね。ドッドの威嚇スキルの発動タイミングは完璧でした。しかし、真のタンクと言うのは、そう言った、ありとあらゆる攻撃を先読みし、どのような攻撃が来ても対処しなくてはなりません。しかしながら、それを想定するのは難しく、こうやって模擬戦を積む事で、自然と身に付く事も多いので、頑張りましょう。」

教員が冷静に模擬戦を分析してくれる、良い先生だ


「ファイヤーボォォォォォーールッ!!!」


やる気満々のマリンシアがファイヤーボールを唱え、シュカに撃ち込んでいた


「ほいっ。」

水の壁を無詠唱で展開させ、マリンシアのファイヤーボールは力無く消滅する


「ねぇ…こんな模擬戦…なんの意味があるのさ…シュカもトゥレスも無詠唱魔導士。僕は平凡な魔法使い。」

シュン。と落ち込み気味のマリンシア


「違うよマリンシア。何も敵を倒す事だけが力じゃない。マリンシアは次の王になるんだろ?自分の身を守る事も仕事だよ?俺はこのまま行くと、きっと第1秘書官になるから、マリンシアの側に居られると思うけど、100%マリンシアの命を守れる保証はない。俺も全力でマリンシアの事は守るけど、それでも、マリンシア自身が強くなってくれると、みんな助かるだろ?だから、一緒に頑張るんだ!」


「うぅ...そうだよね。僕、頑張るよ。」

俺の言葉に、自信は無くとも前向きな返事をするマリンシア。

根が真面目な事は、マリンシアの長所である


夕方まで模擬戦は続き、マリンシアは今日も今日とて魔力切れを起こし、じぃやとメイドのアキネに両腕を抱えながら宮殿へ帰って行った

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