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我が忠義を捧げた王がポンコツ過ぎたので、覇道を歩かせてみた  作者: アルふぁん


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ep4 魔法の授業

退屈な学校生活を始めて早2年

俺達は8歳になった


俺達の年代は数百年に1度訪れる

《転換時代》

と言う時代の真っ只中なのだそうだ


全世界で自然発生魔素量が増える周期があるらしく

自然発生魔素量が増加すると、それに比例するかのように、さまざまな上級スキルを獲得する者が多く現れるそうだ。


俺達の年代の子達は、各王国が手塩に掛けて大切に育成される


「こうやるんだよ。ほらっ」


小さな的目掛けて火の玉を打ち込み、俺は同じ班のマリンシアに魔法のお手本を見せる


同じクラスで5名の班を作り、ひと班づつ教員が着いて、手厚く授業は進む


「トゥレスは特別だからだよ、だからそうやって簡単に的に当たるんだよ。」

いつも自信なさげにボヤくマリンシアは、上目遣いで俺をうらめしそうに眺める


「練習あるのみっ!俺なんて、魔法がちっとも向上しないぜっ!!」

魔法の授業なのに、剣を片手にやる気の無いドッドが自分を正当化している


「こらドッド!真面目に魔法の練習をしなさい!」

女性の先生が教科書でドッドの頭を軽く小突いた


「苦手な物はしょうがないじゃないか…どうせ僕もドッドも武術職へ進学する事は決まってるんだから。」

ブギンがドッドに賛同する


「チャンスは無限大よ!この5人でより多くのダンジョン攻略しようって約束したじゃない!?サボってるヒマなんて無いわよ!私達は世界最強へと登り詰めるわ!」

やる気満々のシュカがみんなを鼓舞する


この世界には多くのダンジョンが存在している

各大国、中小国が独自に保有するダンジョンと

そうで無いダンジョンがある


各国が保有するダンジョンへの挑戦は、その国が許可した者しか絶対に立ち入る事が出来ない

なぜなら

全てのダンジョンには必ず、攻略特典があるからだ。


固有の攻略特典があるダンジョンも存在するが

同じ攻略特典が共有されるダンジョンも世界各地に点在する


1番有名な所で言うと

《剣聖ダンジョン》だ


剣聖ダンジョンは各大陸に複数存在し

その時代に1人しか剣聖のスキルは保有されない


1人が剣聖ダンジョンを攻略し、剣聖スキルを獲得すると

世界各地に存在する剣聖ダンジョンの最深部は自動的に閉鎖される

ダンジョン全てが、《意思》を持っているかのように、自然に、そして、同時に最深部の扉は固く閉ざされ、閉鎖されるのである


剣聖スキルを持った者が亡くなるか、剣聖スキルを持った者が自らの意思で、剣聖スキルを放棄しない限り、剣聖ダンジョンの最深部の閉鎖は解かれない


一般的に、そう言った最上級固有スキル保有者が死亡、または放棄する場合、世界で、その瞬間が宣誓され、共有される


全世界平等に、剣聖ダンジョンへ挑戦し、新たな剣聖が誕生する仕組みである


現在、剣聖スキルを保有しているのは

世界第1位のユニリティ大国の剣聖ジョシュンである


俺達は幼なじみと言う事もあるし、各家柄的に、マリン王国で重要なポストに着く事は決まっているようなモノだった

だからこそ、みんなで共に色んなダンジョンへ挑戦して、様々なスキルを獲得しよう。と言う話しを常々しているのだ


「そうだね、僕もみんなの足を引っ張らないように、ちゃんと努力しなきゃ!行くぞぉ!ファイヤァァーーボォォーールっ!!」


「きゃーーーーっ!火事よぉぉぉーーっ!」

「うぉぉぉおーーっ!誰か火を消せぇぇえ!」


マリンシアが気持ちを高ぶらせ、小さな的目掛けてファイヤーボールを撃ち込むが、気持ちが空回りし、火の玉は明後日の方向へ飛んで行った。


普段は可燃物など、魔法練習場には無いのだが、今日は新しい魔法教科書の配布日

教室の片隅に積まれた魔法練習へ、マリンシアが放ったファイヤーボールがクリティカルヒット


「アワアワアワアワっ」


マリンシアは右へ左へ慌てふためいている


マリンシアは悪い子ではない

何故だか、いつも空回りし、大体の事は悪い方向へ転がってしまう天性の才能があるらしい


ボヤ騒ぎは早々に終息し、マリンシアは今日も落ち込んでいる


「なんでいつもこうなるんだ……」


「俺達はまだ8歳だぜ?マリンシア、気を落とすな!一緒に練習を重ねよう!」

俺はマリンシアの事が好きだ。

人の悪口も言わず

王位継承順位第1位と言う自分のポテンシャルを威張る事もせず

草花、動物が好きで、のんびりした性格の持ち主だ


こう言った性格や心の綺麗さは、どんなに努力を重ねた所で、後天的に獲得出来るモノでは無い事を俺は知っていた。


マリンシアは間違いなく、良い王様になる


俺はそう確信していた

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