仕事編(2)
ねー奥さんあの子遂に仕事始めるらしいですよー?
あら大変、風邪でも引いたのかしら。
急いで本編見ないとね。
そうしましょ。
今日はご近所のお母さん。って事で本編すたーと。
翌日私は言われた時間より少し早い11時半に喫茶店へ行った。
私を迎えてくれたのは先日の店員だ。
「今日からよろしく。自己紹介まだだったね、私は香澄だよ。かすみでもかすみ先輩でもいいよ。
んで、店長があのおじいちゃん。名前は将蔵さん。しょうぞうって言われがちなんだけど、まさぞうさんね。
今日は私含めて2人、他はお休みだよ。サボりなんてダメだね!
あ、必要な物色々渡しちゃうね。制服とか。」
そう言ってかすみ先輩は制服やメニューのカンペなど色々くれた。ありがたい。
「あの時の竜が働きに来てくれるとは、百人力じゃのう。
もしかしたらご利益ある竜神かもしれんの。」
流石おじいちゃん、私の正体に気づいていたか。
「え?竜ってどう言うこと?ドラゴン?この子が?おじいちゃんついにボケた?」
「失礼な。ワシはまだ現役じゃ。」
「そうだよ、おじいちゃんの目は狂ってないよ。私はヴェリア、黒竜です。よろしくお願いします、かすみ先輩。」
そう言って【擬態】を解き、ミニサイズで登場する。
「あ!あの時の!火を消してくれたドラゴン!」
「そうだよ、嫌だった?働く量増やしたし、嫌だったから私出てい…」
「これからよろしくね!ヴェリア!」
「よろしくお願いします、先輩。」
どうやら受け入れてもらえたらしい。暖かい職場で良かった。
「あ、もう1時なっちゃう、開店するよ!
ヴェリアちゃんは、人の姿で料理運ぶのとか机片付けるのかお願い。
店長は厨房入って多分出てこないから、私とヴェリアちゃんで接客ね。」
バイト…緊張するけど頑張ろう。
このバイトが吉と出るか、凶とでるか。その結果を知るのはまた今度。
みてくれてありがとうふ
最近豚汁の豆腐が食べたい。




