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住宅街(5)

ドはドーナツのド

レはレモンのレ

ミは皆んな始まるよーのミ

って事で始まります。


「行ってきます。」


わたるが高校へ行って暇になってしまったので私は1人でこの街の散策にでも行こうと思う。


勿論この姿を見られる訳には行かないので透明化の魔法を使って行く。


住宅街を歩いていると商店街に出た。良い匂いが漂う洋食屋があり自然と足がそちらへ向いてしまう。


匂いに釣られて店へ入ったが客は1人しか居ない。


「風かの。」


店主らしきおじいさんの一言で自分が透明化していた事に気づいたため、急いで部屋の隅の方へ寄る。


なんとか気づかれずに済んだらしい。1人の客がスマホを観るのを再開した。


しばらくして料理が届く。ハンバーグらしい。デミグラスソースの良い匂いが鼻腔をくすぐる。


うっとりしてハンバーグの味を想像していると店主らしきおじいさんが目の前に来た。


「お前さんも食べていくかい?」


ぼんやりして聞いていたが、すぐ我に帰り手元を見る。透明化が溶けていたらしい。


練習不足で意識を集中させないとまだまだ発動に時間がかかったり失敗したりするのがここに来て出てしまった。


「お金ないよ?」


「それでもよい。」


「んじゃ、ドリア食べたい。」


店主らしきおじいちゃんはすぐドリアを持って来てくれた。アツアツでチーズがよく溶けている。


「美味しかった。次はお金持って来るようにがんばるね。」


「分かったぞ。」


次こそは頑張ってお金を稼いでここに食べに来ると誓ったのだ。


ドラゴンでも驚かないで接してくれたおじいちゃんは多分良いやつ。肝が座ってるのか。

みてくれてありがたや

作者嬉しくてホクホクしちゃう

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