表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつわりびと  作者: てつのひと
1/2

正直者は馬鹿を見るか

いつだって、正直者は馬鹿を見てきた。

ずる賢く生きる人間は、臆病な正直者を横目に時に大胆に行動し、利を得る。

きっと、この先もそれは変わらないだろう。



四月の人事異動で、職場にやってきた上司は専らエリートとの噂だ。

確かに見た目からして、黒縁メガネに涼し気な目元、マスクをしているから分からないが、おそらくその下にはシュッとした顔という、細顔のいい男が隠れているに違いなかった。


しかも、自分より2,3も年下だから少し居心地が悪い。

年下の上司というのは、接し方が難しい。過去の経験からもそんな風に感じていた。


コロナの厄災が小康状態担ったといっても、世間の人がマスクを手放すことはなかった。

大多数の職場の人は今もマスク姿だ。


時折、定年間近のおじさんたちがマスクを外している姿を見かけるが、基本皆マスクを外すことはない。この職場に異動してきて3年が経つが、余程親しい間柄じゃない限り、昼食を一緒に取るとかしない限りはマスクの下を晒すということはなく、この30人程度の職場でも完璧な素顔を白日の下に見たことのあるのは数名程度でしかなかった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ