極寒の光彩⑧
今回はやたら陰鬱なシーンがありますので一応注意(^_^;)
ある時期を境にしてこの世界にアデク教という存在が興った。
そのアデク教は女神ではない七勇者の聖アデクを偶像とし、この世界グレイグスカに生きる種族を大きく3つに分けた。
ひとつはアデク教の教えに従う使徒にしてこの世界の管理者である人間族。
ひとつは獣の姿をした汚らわしい獣人族。そしてもうひとつは人間族と近くとも体の部位に獣の特徴や人間族と明らかに異なる姿や特徴を持った亜人。
アデク教は人間族以外の獣人・亜人を生まれながらの罪人であるとし、人間の奴隷として徳を積むことで死後は人間族として生まれ変わるとした。
そして、その教義を真に信じる者。兎角、獣人達を救済したいと考えるアデク教徒など雀の涙ほどの存在だろう。だが、人間族の大半がアデクの正義を謳い、かつての悪神による大破壊前の大敗の憂さを晴らすかの如く罪も無い獣人達を襲い、奪い、奴隷とし、そして命を奪った。
そしてアデク教発祥の地でもある西方の王都ヴァンナにはアデクに与するとある魔術師の一族があった。その一族は強大な氷結の魔術の使い手で、後に貴族のようにテレンスの家名を得るまでになる。
時は流れ。その末裔であるホアイト・テレンスの脳裏に10年前の記憶がまざまざと目の前で蘇っていた。
◆◆◆◆
「………嫌な光景だ」
まだどこか若さを感じさせる声でテレンスは独り言ちる。その顔には鳥の骨のようなモチーフの仮面がある。代々テレンス家の魔術師は戦場の旗頭となって戦に臨んでいる。数年前に父親を亡くし既に当主となった彼もまた同じくアデクの先兵としてその仮面で顔を覆い戦場に立っていた。
が、戦場には彼以外立っていない。
皆、眠るように白くなって横たわっている。彼の極大魔術によって一瞬にして命を奪われたのだ。
常時のように心を無にして戦場をテレンスは独りで進む。彼は戦場でも単独で行動する。いくらアデクでも比類なき魔術師であろうとも護衛のひとりも連れずに普通は行動などしない。そんな蛮勇が許されるのもまた彼がテレンス家の人間だからだ。そしてアデクの中では突出して孤高の存在でもあった。だが、実際はアデクの貴族のような身分の地位を得ているがアデクの非道に内心反吐を吐くほど嫌悪を秘めていた。それ故に卑しくもアデクに擦り寄る悪党共を傍になど置きたくもなかった。あまつさえ、自身の敷地に匿う獣人達に害なす者など彼らにとっては論外なのだ。
「…うっ」
テレンスは亡骸と言うには綺麗過ぎるそれらの獣人族の兵の中にまだ幼い少年の姿を目にして視界が歪む。酷い自身への嫌悪感から吐き気が込み上げる。
(……っ! あれほど忠告したと言うのに! 何故無駄に命を散らせた…!?)
テレンスの仕事は敵対する獣人達を鎮圧することだ。だが、問答無用で襲い掛かる他のアデクに与する魔術師でも一線を画す。それは、必ず相手に降伏を勧めることだ。他の嗜虐的な者の嘘ではなく彼の誠心誠意の嘆願だった。…彼は、獣人達を殺したいなどと思ったことなど一度すらないのだから。だが、アデクでの地位を守る為には犠牲が要る。アデクの地位を失えば、彼の祖父であるインディゴが父親が守ってきた獣人達をアデクから守れなくなってしまうから…。
(彼らは最後まで保身よりも誇りを選んだ…。だが、死んでしまったら…それまでだろう。何故、自由が叶うその日まで耐えて生き抜くことを選んでくれなかった…!)
テレンスは自分がまるで神のような身勝手な事を彼らに言っているとは思ったが、他のアデクの目がある手前、「生きて欲しい」とは言えなかった。
「帰ろう。皆のいる場所へ…」
テレンスは自身の生まれた屋敷にいる家族同然の獣人達の姿を心の支えにして戦場をまた歩み始めた。
「……だが、今回は随分とあのミグズがすぐに引き上げたな?」
テレンスは少し歩を速めながら、思案した。
ミグズとはテレンスと同じくアデクの最大戦力と呼ばれる“六色魔導”の一色、緑魔導士の座を冠する“虫けら”ミグズなどと呼ばれる男だった。因みに虫けらなどと呼ばれるのは彼が弱いからという訳ではない。確かに、魔術師という能力では六色では一番弱い。が、問題なのはその性格だった。ミグズはいわゆる快楽殺人鬼だ。しかも、無抵抗の獣人や亜人を喜んで子供が虫を殺してしまうように虐殺する。そしてそんな男の周りの部下も似たような下種ばかりだった。性格破綻者ではあったが獣人を奴隷とするアデクにとっては恐怖と暴力という鎖で奴隷達の反抗心を削ぐという意味では重宝した男でもあった。
「ミグズは最近、やたらと私の周りに付きまとっていた…。奴は殺しでも何でも喜んでやる屑だ。私の戦場について回っては勝手に獣人達を殺していた。だが、何故今回はそうしなかった…?」
テレンスは嫌な予感がして、全力で走り出した。暫く走っていると遠くの空が赤く染まっているのが見えた。
「あ、あの方角は!?」
テレンスが駆けつけた時は小さな集落が無残にも破壊され火が放たれていた。そこに住んでいたテレンスとは古い顔見知りの住民達は無残にも殺されていた。
「なんと惨い事を…!? ミグズめっ!」
「うっうっ……テレ…ン…ス様…」
「ホールデン! 生きていたか……酷い傷だ…っ!」
草むらで虫の息になっていた老人にテレンスは駆け寄る。その血塗れの惨い傷を負った老人は元はテレンス家に仕えていた男で、先々代当主のインディゴの命でこの集落の長となった者だった。ある者達をアデクの目から隠す為に…。
「ぐ…お急ぎ下さい。奴らは…っ フローラ様達 を 狙っ ど、どうか…私の孫 ラ ベン ダ だけ でも…… イン デ ゴ さま もう し わ ませ ん………」
「ホールデンっ!? ホールデン! ホー……っ!」
老人は息を引き取った。
テレンスの脳裏に彼の心の支えであるひと家族の姿が浮かぶ。彼と同じく血を引く者。そしてその者の夫であり彼が唯一人間族で友にした男の姿が。
「伯母上!フローラ!ザイルっ! ラベンダー!!」
テレンスは老人を横たえるとその人物らの名前を叫びながら燃える集落の奥を目指して突き抜けていった。
◆
テレンスが駆けつけて時には美しいはずの草原は燃える小さな家の炎で地の海のように赤く染まっていた。
「「げひゃひゃひゃひゃひゃ~!」」
そこには狂ったように笑いながら輪になって踊る男達。否、その姿はもはや人間などと呼べるものではなく、その光景を目にした者の殆どの者がこう答えるだろう。
悪魔、だと。
小屋の前には3つの死体があった。家の側の井戸には女の首が置かれ、首から下はズタズタに引き裂かれて壊れたブランコに吊るしてあった。
火達磨になってはいたが、剣を持った男の死体の背中に何本もの剣や槍が突き刺されていた。
そして最後にまだ若い女であろう彼女は幾度も男達に穢された上に背中の羽根を肉ごと削がれ絶命していた。
「ん? よ~う。待ってたぜ~? 俺らアデクの大魔導士サマよお」
その女の顔に腰を降ろしていた悪鬼がヨッコイセと腰を上げてヘラヘラと笑いながらテレンスに手を振った。
「ミグズ」
テレンスはその地獄の光景にそれ以上言葉が出ない。
「全く、ボスの言いつけでなあ~ん? オメエがよお~最近やたら郊外のどっかの集落に出入りしてるって噂があるから調べてこいっていうもんでよ~。オイラ達だって可愛い獣人ちゃん達と遊びたいのによお~? だのにオメエはいっつも自慢の魔術で瞬殺だもんなぁ参るぜ。 だから暇潰しブラブラしてたらオメエ。ここはテレンス家所縁の場所だ! なあんて無礼な事を言う連中が居る村を見つけちまってよお~? 流石に優しいオイラもカチン! ときちまってよお?」
何が面白いのかミグズはニヤニヤしながら背中に隠していたものをゴソリと片手に引っ掛けながらテレンスへと近づいていく。
「ちょいと優しく叱ってやったのよお~したらよう! なんと奥に罪深い亜人共を隠してやがったんだわ~。なんて悪連中なんだってオイラ思ったよ!殺して正解だったなってなあ~。オメエもよう、そんな連中に勝手に名前を使われて迷惑だったろ~? 感謝してくれよなあ~」
「ミグズ。その片手に持っているのは何だ?」
嬉しそうな顔を急に不機嫌な顔に変えたミグズだったが直ぐに笑顔に戻る。
「おっとっと!オイラとした事がうっかりだったなあ~? ホラよう。テメエの取り分だよ。オイラってば優しぃ~だろぉ~? 今度の戦じゃ獣人の半分はオイラ達にしっかり回してくれよぉ~?」
ミグズが無造作に放ったものがテレンスの足元に転がる。手足を折られ何度も顔を殴られた少女だった。無残にも背中にあったであろう小さな羽根は毟り取られている。
「……ラベンダー?」
「オメエ好きで獣人や亜人のガキ集めてんだろぉ~? オイラには何が楽しいのか理解できねえがよぅ。そのガキはその辺に転がしてる奴らがあの鳥小屋の軒下に隠してたんだぜぇ~可哀相なことするよなぁ~?」
テレンスはそっと少女を抱き上げる。その手はワナワナと震えていた。
「ちゃあんとその気持ち悪い要らない翅は毟ってやったぜえ~。けどよう、そのガキが痛い痛いってうるせえから逃げられないように脚を折って思わず殴って黙らせちまったがよう? そのガキの母親はなかなかベッピンで楽しませて貰ったぜ!ひへへっ! ババアはムカついたから直ぐ殺しちまったが…だがやっぱりあのヘナチョコ野郎の前であのベッピンを愉しみながら背中の羽根を綺麗に削いでやった時が一番滾ったなあああああ~!!」
ミグズは気持ちの悪い笑みを浮かべて唾を飛ばしながら大笑いを上げた。
「…んん? なんだよ、なんだよう。大魔導士サマよお~元気ねえなあ~? 拗ねてんのかあ~? 仕方ねえ、ならオメエの屋敷にでも遊びに…」
バキンッ。
テレンスは自分の外した仮面を握り砕いていた。魔力の冷気によって仮面が皮膚ごと剥がれたのかまるで血の涙を流しているようだった。
「…ぁああ…がああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
それは悲鳴だった。
だがその悲鳴が鳴りやんだ時、世界は白くなった。
草や木や血や炎すら。そして崩壊した集落や亡骸やミグズ達まで。
そして一瞬の静寂の後、時が動き出したかのように全て砕けて散った。
◆
テレンスはラベンダーを優しく降ろした後、魔力の暴走の反動でのたうち回り、身体の中身を全て吐き出してしまうくらいの勢いで嘔吐した。
朦朧とした意識でテレンスは地面に蹲ると共に集落の焼け跡の灰を手に掴んだが、肉体の感覚が朧気だったテレンスは自身に奔る怖気に我慢できずに自分の顔や体を撫でまわした。
「……て、てれんすさま」
微かに聞こえたラベンダーの声にテレンスは振り向く。
彼女の側の水溜まりには汗と血涙が入り混じった濁った灰で顔をグシャグシャに覆い隠した余りにも滑稽な男の姿が映っていた。
◆◆◆◆
「……ジョシュア」
「フローラ…!」
この世界で彼をその名で呼ぶ者はもうこの世界にはいないはずだった。
ホアイトは彼の祖父そして父親が一族の悲願を託して付けられた字名だ。
彼の親しい存在、恐らくテレンスの血を引く者でしか知らぬ名。
ジョシュア・テレンス。それが彼の本当の名だった。
燃える家と草原の前には3人の姿あった。
「フローラ…済まなかった。伯母上、それにザイル。祖父から託されたあなた達を私は奴らから守り切ることができなかった…!許してくれっ!」
テレンスは涙を流しながら土下座する。
だが、直ぐにその3人の手によって優しく起こされる。
「あなたが悪い訳じゃないわ。ジョシュア…悪いのインディゴ様が死んでから更に好き放題しているあの救いようのない連中だわ」
「伯母上…」
フローラと彼女には翼がある。亜人とされた有翼人の血を引く者達だから。テレンスの伯母は先々代のインディゴと有翼人との間に密かに生まれた庶子である。彼の父親の異母姉であった。その血はフローラ、そしてザイルとの間に生まれた娘であるラベンダーへとテレンスの血と共に引き継がれている。
「ジョシュ。もう俺達の事を気に病むのはもう止せ? 俺だって結局、フローラや義母さんを守ることすらできなかった。親父だってそう言ってたぜ…な?」
「ザイル…済まない。結局、幸せに暮らしていた君達を私の業に巻き込んでしまった」
悲し気に笑みを見せたかつての親友にテレンスは顔を俯かせる。
「ねえ、ジョシュア? アナタは自分を罪人みたいに思い詰めてるみたいだけど…必ずしも、そうとは限らないんじゃないかしら」
「そんなはずはない!? 我がテレンスの血もまたアデク同様に穢れた存在だ!…アデクと共に消し去らねばならない…!」
「そう…なら、彼らに聞いてみたら?」
テレンスはハッとして振り向いた。
そこには自身が手に掛けた者達。スナネコ族やシャム族。そしてトロール族の戦士達やいつの間にか他の種族の者達までが黙って立っていた。
「「…………」」
「……精霊は言った。これは干渉できない幻のようなもので、つくりものの世界だと。でも違う。それに気付いたのはお前達がレタスを見ていた時だ。赤ん坊同然のレタスは親の顔を覚えていない。だが、お前達はレタスを知っていた。だからこそこの場所が幻惑ではなく常世…死者の世界に並ぶ場所だと分かった」
そう言うとテレンスはスッと膝を突いて座った。
「…さあ、私を好きにしてくれ。お前達の命を奪った憎い存在だ…獣人達の仇だろう。もう私は元の世界に戻る気はない。扉も自分で閉ざした。好きなだけ殺してくれ…」
「…それは困る」
だが、先頭のシャム族の男がそう答える。
「我らもまたお前の記憶の一部を見た。…お前の方が死者である我らよりずっと重いものを背負っている事は知っていた。それにな…お前は決して無抵抗な者を他のアデクの連中の様に傷付けることはしなかった。そして生き残った我が子に名を与え、まるで息子のように愛を与えてくれている。そんな男を誰が殺せるというのだ」
「トロールの戦士としても同感だ。貴殿と戦って死んだのは我ら立ち向かった戦士のみ。だから他の者は北方へと逃れることができた。それどころか貴殿は逃げ遅れた者の子を預り育ててくれた。…その子の親は後にアデクの者によって殺されたが貴殿には感謝こそすれ恨みひとつありはしない」
「それでも…私は…私は…!」
だが、逆に獣人や亜人達は彼から徐々に距離が遠ざかる。
「もうすぐ夜が明ける…精霊に許された我らの時間はもう終わる。我らは育った我が子の姿を見れただけでも満足なのだ。だが、貴殿がどうしても咎を訴えるのならば…あの子らの元へ帰ってくれ。あの子達はまだ弱く、幼い。まだ暫く親の愛を与えられる者が必要なのだ…頼む…」
「ま、待ってくれ…!?」
テレンスは手を伸ばすが世界はレンズが曇ったようにぼやけて消えていく。その中に獣人達は溶けるように消えていってしまった。
「「ジョシュア」」
「フローラ…伯母上、ザイル…!」
自身の名を呼ぶ3人へとテレンスが振り返る。
「ね? あなたを恨む人間なんて実はそんなにいないのが解ったでしょ? 逆に感謝してるくらいよ…私達も含めて、ね」
「ジョシュ…俺達の娘を頼んだぜ…!」
「ジョシュア。あなたの父親である私の弟が、そして我が父インディゴがあなたに託した思い…そして悲願の為に犠牲となった命を決して無駄にしてはなりません。さあ、立ちなさい!」
テレンス…いや、ジョシュアは涙を流しながら縋るように3人の元へと歩みよるが触れることは叶わなかった。
「さあ、ジョシュア…あなたは帰りたがらなかったけど、ここは私達の願いで特別にドアを開けさせて貰ったわ」
ガチャリと空から音と共に光が溢れる。
「さあ行って。できれば、もうこんな場所では会いたくはないわね。いつか…いつかきっとまた会える時が来るわ。だって、まだジョシュア…あなたにはやり遂げねばならない事があるんですもの。辛いでしょうけど、逃げずに頑張ってね…あなたこそ…テレンス家の希望なのだから…!」
こうして幻の世界は消え去った。
◆◆◆◆
ラベンダーは朝起きると何故か自身が泣いていた事に気付いた。どうやら夢を見ていたようだ。
だが、隣で寝ていたアップルの一声で咄嗟に寝室を飛び出した。
「あれ? テレンス様 居ないよ?」
ダイニングのテーブルの上には昨夜のティーセットがそのまま置いてあった。ラベンダーが部屋の外に出るかどうか迷っていると、ふと庭の方から気配を感じて近づいた。
「…テレンス様」
「アラ? おはよう、ラベンダー」
テレンスは青い芝生の上にゴロンと横たわっていた。珍しくメイクも無く素顔のままであった。
「なんだ、ここにいらっしゃったのか?」
「朝から焦ったです…」
「テレンス様~♪」
『(高い管楽器の音)』
アップルが寝間着代わりのシャツ姿のテレンスの胸に飛び込んだ。
「あれれ? テレンス様。今日はお化粧しない、ですか~?」
「フフフ…宿も今日で最後だし。ちょっと気分を変えてね?」
「…………」
だが、あのメイクの潜在的な意味を知るラベンダーだけは少し怪訝な表情を浮かべてテレンスを心配した。
「ラベンダー…心配しないでちょうだい。ちょっと色々と悩みが吹っ切れたのよ。そうだ皆、ちょっと聞いて欲しいことがあるの。ラベンダー!」
「は、はい!」
「レタス!」
「はい!」
「マラカイト!」
「はいです!」
「アップル!」
「はあい!」
「サックス!」
『(高い短音)』
テレンスは自身の愛する子供達を愛おしそうに見回した後に身体を起こした。
「……いつか、屋敷の外でも自由にできる日が来たら私をこの名で呼んで欲しいの。私は同じ血を分けた者しか知らないもうひとつの名前があってね…それが本当の名前なのよ? それは……」
今回でテレンス編は終わりです。またメインになる話は第三部あたりかな?
次話からはまたパン祭りに戻ります。