●グレイグスカ・シリーズ キャラ紹介・設定集 ※Ver0.2
2021/11/06 ※Ver0.2 更新しました! 主に女神・精霊の設定が増えました。
2021/07/06 ※Ver0.1 更新しました!
ここでは筆者が他作品でも使いまわそうかと考えているなんちゃって異世界グレイグスカについて記述します。なので、場合によっては他作品でもここに掲載されたキャラクターが登場するかもしれません。また随時更新しますが、本編で名前が出たり、登場することが既に決まっているキャラクターも記載します。
【世界観】
異世界グレイグスカには世界を管理下に置く12柱の女神とその配下の上級神・下級神(精霊)、そして女神の母であり大地そのものでもある闇の地母神ガイアが存在している。基本、女神や上級神は下界に直接干渉することは皆無だが、その代行者として下級神(もしくは精霊と呼ばれる存在)が下界に顕現している。
グレイクスカにはルディアと呼ばれる東西南北4つの大陸が存在し、人間を始め獣人・亜人といった様々な種族が生活し文明を築いている。かつて悪神エイリスが引き起こした大破壊によって世界の生命の半分が失われているが、徐々に元の姿を取り戻しつつある。その大破壊が起こった後の暦を"聖歴"とルディア全土で総称している。
かつて大陸は他にも中央ルディア、海を越えて十の大陸があったが、女神達の末弟である唯一の雄神ヨルムガンが地上で好き勝手暴れ回ったせいで、現存する大陸以外は消滅したと伝えらえている。
【暦】
現在、ストローの時代では聖歴というものが使用されている。これは悪神エイリスによって世界全体が半壊し、それ以前の文明の急激な衰退を意味する。北ルディア中央を治める王族の祖、聖戦士アンダインの戴冠の年から始まったものとされる。
1年は300日。30日毎の1節の区切りで以下の10節。
始節・雪割節・大地節・花の節・太陽節・嵐の節・収穫節・星の節・枯れ節・終節
春:雪割節・大地節・花の節
夏:太陽節・嵐の節
秋:収穫節・星の節・枯れ節
冬:終節~始節
季節観はおおよそ以上のように考えて頂きたいが、この世界はやや温暖で積雪量は少ない。大陸で言えば南ルディアは皆無。北ルディアの北方と西ルディアに豪雪地帯が存在するくらいである。
またこの世界の1週間は7日間ではなく10日間である。
1巡はルークスの祝日・剣の日・戦士の日・死者の日・槍の日・祈りの日・女神の休息日・斧の日・商人の日・ガイアの祝日であり、例えば大地節の3日なら単純に"戦士の日"または"大地節の戦士の日"と呼ぶ。太陽節の16日なら"太陽節の第二祈りの日"、終節の25日ならば"終節の第三槍の日"と呼ばれる事が多い。
ルークスの祝日はいわば日曜日。週の始まりである。富裕層ならば基本は休日である。ちなみにルークスは太陽を指す言葉である。
剣の日。あらゆる者が働かねばらならないとされる労働の日である。これは後の槍の日、斧の日も同様であるが、特にこの日は騎士階級の者達が勤労意欲を見せねばならない日とされるので、王族関連の行事はこの日に催される事が多い。
戦士の日は戦いの日である。この世界の決闘や試合はこの日に行われるという暗黙の決まりがある。
死者の日は喪に服す日である。葬儀や墓参り、その他の死者に携わる行事はこの日に行われる。縁起が悪いので婚礼の義は控えるという考えの者もいれば、死者の門で待つ家族に晴れの姿を見せたいう考えの者どちらも存在する。ちなみに、一部の亜人・獣人はこの日にのみしか夫婦になれないとされる。
槍の日は兵士を労う日であり、この日だけは戦をしてはならないという決まりがある。また、王都ウエンディでは国祖である聖戦士アンダインが槍聖ということもあり、兵士の休暇日や特別な催し物を行う日となっている。
祈りの日とは聖職者の慰労の日である。この日だけは唯一聖堂は基本終日その門が閉まる。この世界では医療機関も聖堂が兼ねているので、怪我をした者などは下手をすればモグリの治療士に頼らねばならなくなる。
女神の休息日とはあらゆる者の休みの日である。例え囚人だろうと奴隷であろうとこの日に働かせることは、周囲から相当な顰蹙を買うことになる。アデクの奴隷使いは平気でコレを破るのでどこからも嫌われている。
斧の日とは木こり、または建設業や土木労働者を労わる日で休暇日である。この日だけは労働奴隷であっても酒を飲むことが許されている。
商人の日とは週末であり、商いには吉兆の日とされる。バーゲンセールなどはこの日に行われる。
ガイアの祝日はいわば土曜日であり、その週の終わりの日である。ルークスの祝日同様に富裕層ならば基本は休日である。また、ガイアの徒である精霊信仰者達は特別な勤めがない限りはこの日の半日ほどを祈りに費やす。
この世界の大地は公転も自転もしない。神々と属性神たる精霊に完全に管理された箱庭世界である為、うるう年のようなものは存在していない。
【女神】
闇の地母神ガイアが自身であり世界である異世界グレイグスカを管理させるべく生み出した13柱の大いなる神である。長姉である女神マロニーから六女神シックスズまでを"上位女神"七女神であるウーンド以降を"下位女神"と呼称する。前者と後者では管理能力が大きく異なり女神としての能力にかなりの差があると考えられる。ちなみに雄神は対象外。
女神には性格面もあるが、神としてのパワーバランスを保つ為に善悪や正と負の面を司る女神が存在し、度々姉妹喧嘩(そんな生温いものではない)に発展することもある。
また、女神には唯神と複合神が存在している。唯神は素数の生まれを持つ女神…マロニー・ジア・チャゲ・トーニー・ウーンド・チュンヂーである。唯神は基本上位の女神が多くを占め、この世界、または世界外で重要な仕事に従事している。
複合神とは自身の生まれに持った1を除く約数の女神に匹敵するだけの能力を有し、権限を除けばかなり強大な女神でもある。これは1に近い女神ほど力が強いと考えたものだ。
実質マロニーを除く女神最強は十二女神であるケル(2と3と4と6の4女神の力を持つ)だが、その膨大な力を制御し切れていない。実質は六女神(2と3)が次席である無限の繁殖力を持つジアと運命を操るチャゲと同等の能力を有し、その邪悪な本性をひた隠しにしているシックスズであると思われる。
●愛と自由を司る女神マロニー(長女)
異世界グレイグスカの女神の長姉にして主神。虹を帯びた白金の長髪に月桂冠、薄絹のトーガを纏うあらゆるものを魅了する美貌を誇るが主神にあるまじき性格の持ち主。最も広大な西ルディアを管理下に置くが、主神なのでルディア全土で闘争と健康も司る女神としても信仰されている。短慮で粗暴、情け深いが手を出す速さが亜空間高速。デフォルトは常にヤンキー座りらしい。しかし、ガイアに次ぐ力も持ち主である為に他の女神達が彼女に逆らう事は基本無い。名前の元ネタはお鍋に入れると(筆者の)テンションが上がる細長いアレ。
ヤンキー気質なだけにやや粗暴ではあるが根の愛情は深い。できれば、末の弟である雄神ヨルムガンをいずれ神座に戻してやりたいと考えている。また、面倒見も良く、最も従属する下級神及び上級神を擁する女神でもある。
●知識と衰退を司る女神ウーンド(七女)
ストローに"スキル・やどや"の異能を与えて地上に転生させた女神。片眼鏡に青いショートヘア。とてもスリムな肢体にクラゲのような素材でできたケープを羽織っている。本編の舞台となる北ルディアを管理下に置く。口調は優しいが、その本性はマッドサイエンティストに近い。基本は観測主義者であり、地上の繁栄・荒廃は表裏一体の考えを持つ。転生者であるストローをちゃっかり精霊と同じ形質(スキルの使用の為ではあるが)にした張本人でもある。名前の元ネタはお鍋の〆に入れる麺類。
ストローがウリイとダムダを支族化する際に事実を打ち明けており、その後マロニーからの惑星を砕くほどの鉄拳制裁を受けている。ストローを最強(他の精霊とは別次元の力を有する)の雷の精霊シュトロームへと魂を転化させており、今後の自由を保障するもそのストローを最も恐れている女神でもある。
また、彼女は七女神であり、順当であれば北ルディアを管理するはずの四女神であるパンデミアではなく自身が担当することに今なお引け目を感じており、それが彼女の最大の悩みでもあり過去最大の過ちの起因でもある。自身のひとつ上で最も異質な女神であるシックスズが大の苦手。
●混沌と可能性を司る女神ジア(次女)
他の大陸とほとんど交流が無い暗黒大陸、南ルディアを管理下に置く謎の多い女神でマロニーの次の位を有する女神。裏設定ではあるが、彼女の力によって地上の殆どの種族が他種族と差異はあれど子を成せるようになっている。名前の元ネタはお鍋の〆に入れる穀物。
虹の艶を帯びた漆黒の粘体のような体を持ち、基本は妖艶な女のシルエットだが様々な種族の変えることができる。現在は地上に降りてはいないが、過去には何度も地上の動植物達と交わり新たな種を生んでいるビッグマザー。何故か語尾が動植物(※一部怪しいものもあるw)なのだが、真剣な雰囲気になると合成音声のような声ではなく威厳のある女神たる美声で標準語で喋る(発声?)ことがある。
特にストローを優秀なオスとして気に入っており、嬉々として地上の者達と交わるように勧めるので、冷静な意見を持つ女神達からはやや冷ややかな視線を受けるが当人は全く意に介さないようだ。
●幸運と嘆きを司る女神チャゲ(三女)
商売やギャンブルを司る女神として知られる。東ルディアを管理下に置く。恐らく本編には登場しないと思われる。が、今後の進展具合では恐らく登場せざるえないと筆者は考えているようだ。名前の元ネタはチゲ鍋。これから一緒に殴りに行こうとする方ではない。
●裁きと拘束を司る女神チュンヂー(十一女)
背に8本の機械仕掛けの腕と軍服のようなボンテージに身を包んだ末妹の女神。罪人を裁き冥獄で罰を与える制裁者である。冥獄はいわば地獄のような場所である。サディストじみた性格の持ち主だが気概のある者に対しては寛容であり、その者の願いを叶えるという優しさを持つ。名前の元ネタは筆者が嫌いな春菊。本編ではまだ未登場。
●死者の門番を司る女神ケル(十二女)
冥獄の支配者である女神チュンヂーとは双子のような存在。全身を覆い隠すほどの金髪と異形の巨躯を持つ女神で死者が集う死者の門の番人、また他の生物全ての魂の管理人でもある。常に死者の門を見張るベロという名の黄金の蛇の尾を持ち、独立した人格と能力を持つ主人格のケル、猟犬のキング、最も力の強いドアラという3つの頭部を持つ。名前の元ネタは番犬。本編ではまだ未登場。
●饗宴を司る雄神ヨルムガン(長男?)
唯一の雄神であると共に地上へ直接干渉する事を許されていた女神達の末弟。世界を一周できるほどの大蛇の姿をしていた。しかし、神としての管理能力は皆無で、姉である女神達に"地上で自由にして良い"と神座から放り出された。しかし、酒に酔った勢いで人間達に神域の知識を教え、十の大陸を喰い沈めてしまった上に人間の女に振られた腹いせに中央ルディアを蒸発させた。母であるガイアの嘆願により消滅させられる事は免れたが、神としての力は怒り狂った女神達にすべて取り上げられた。本編にはいずれ別の形として登場するやもしれない。
●疫病と混乱を司る女神パンデミア(四女)
その残酷な能力を持ちながら女神の中で最も優しい心を持った痩身の女神。本来であればウーンドではなくパンデミアが北ルディアを統べるはずであったが、その大陸を自身から流れ出す病で死地とすることを最後まで拒んだ。地上に蔓延る病魔や菌類の管理者であるが、それに苦しむ者達を見て涙を常に流し続けている哀れな女神であり、地上で大きな病魔が発生しない限り深い眠りについてしまっている。特に最も被害を被るはずの姉であるジアとチャゲは恨むどころかパンデミアを不憫に思っており、いつも気に掛けている。
だが、意外な事に彼女は地上で出遭ったとある男に惹かれ、現在は彼の家がある神域の黄金の麦畑で穏やかに暮らす幸せを手に入れることができた。本編ではまだ未登場。
●欲望と遊戯を司る女神シックスズ(六女)
負の面の多くを受け持つ女神。独特なプレッシャーを持ち、本性を見せた彼女はマロニーしか相手にできない。また性質上、多重人格というより6つの存在を同時に有する為、額に持った眼を含めた3つの目の開き方の組み合わせで性格や容姿、能力までもが大きく異なる異形の女神である。シックスズとは彼女達の総称に過ぎないラスボス的な存在感を持っている。以降は●右●額●左の眼として紹介する。●が閉じた状態で◎が目を開けた状態である。本編ではまだ未登場。
◎◎◎:無邪気なベッキース
全ての目を見開いた状態のシックスズ。毒々しい髪色に派手な子供用衣装で着飾った童女の姿をしている。とても無邪気で悪戯好き。基本はこの姿でいることが多い。精神はかなり幼いようで言い返せなくなると別の人格、主にマクシミリアンスに姿を変えてしまう。
●●●:傲慢なマクシミリアス
全ての目を逆に閉じた状態のシックスズ。男装した長身の麗人の姿となる。プライドが高く理屈屋な性格。彼女曰く、ベッキースと自分は下位の存在であるとのこと。常に含みのある笑みを浮かべている。
◎●●:破壊欲のバッカルス
右目だけを開いた状態のシックスズ。頬に左目まで届く深い傷を持つ黒髪長髪の女戦士の姿となる。4本の腕にそれぞれに異なる武器を持ち、戦闘能力は女神の中でもトップクラスであるとされる。
●●◎:欲しがりなゼニス
左目だけを開いた状態のシックスズ。複数の石像に囲まれた毛皮の襟巻だけの絶世の美女の姿となる。かなりの高飛車で嫉妬魔。あらゆる物を欲するままに手に入れる能力を持っている非常にやっかいな人格。ちなみにバッカルスとは途轍もなく仲が悪い。
◎●◎:盤上のシーザース
両目を開いた状態のシックスズ。中性的な少年のような容姿をしているが、最後の人格を除けば最も上位の存在。人を魅了する能力を有する。地上で暗躍する組織、破滅主義者達は単なる彼女の傀儡に過ぎない。冷徹で興味を失くしたものを簡単に消し去る。
●◎●:最後のシックス
その正体を知る者は姉妹でも少ない。知っているのは母であるガイア、そして長姉たるマロニーと彼女のひとつ上の姉であるトーニーのみであるとされる。
●闘争と激怒を司る女神トーニー(五女)
筋骨隆々のマッスルボディに真紅の髪を持った戦女神。妹のシックスズと肩を並べる問題女神である。彼女が世界に干渉すると地上中で戦が起こる為、基本はシックスズと神座に謹慎となっている。が、近年我慢の限界が来ている模様…。本編ではまだ未登場。
●三柱の女神シーヤ・セイユ・ヒアヨ(八女・九女・十女)
石灰化した肉体に全身を覆うほど長い白髪を垂らす三つ子の女神。生まれながら背中が互いにくっついており、常にまるでひとつの柱のようにひとつの空間に鎮座している。
シーヤは何故か頭に乗っているカエルに両目を塞がれている。地上人類の神であり、基本的に地上の者の祈りや嘆願は彼女が全て聞き入れて、他の姉妹へとその旨を伝えている。だが、現在は繰り返される地上人同士の醜い争いに辟易している。
セイユは魔獣の神であり、モンスター達の神でもある。マフラーのように蛇が巻き付いている。無口。
ヒアヨは小さきもの、虫や小動物の神である。自分の口では喋らずに額から生えたプルプルした触角を通じて思念を飛ばして会話する。かなりの毒舌。
基本的な仕事は伝達と魂の裁判官。悪しき魂を冥獄の主である妹のチュンヂーに引き渡している。また、既にこの世界を去った古き神々から託された遺物、シーヤは剣、セイユは槍、ヒアヨは斧を手に持っている。末の妹であるケルとは仲が良いが、地上に無駄な混乱をもたらす姉のシックスズとトーニーを酷く嫌っている。本編ではまだ未登場。
●闇の地母神ガイア
大地そのものとも、宇宙そのものとも例えられるグレイグスカの創造神にして、あらゆる生物の母。本編でよく登場する精霊信仰者とはガイアと人間と最も距離が近い存在である精霊に信仰を捧げる者達の事を指す言葉である。
【上級神】
●悪神エイリス
聖暦前にルディア全土を恐怖に陥れ、大破壊を起こした神。本編ではまだ未登場。
●生死神ミノミス
豊穣を司る農夫、天寿を全うした魂を安楽な死者の門へと刈り取る農夫、ふたつの姿を持つ神。実は遥か依然にグレイグスカに召喚された異世界転移者。まだ農業などが発展していなかった地上に女神マロニーの無茶振りで神の弟子として送り込まれた苦労人。優し気な死神のようなルックスではあるがルディア全土でとても親しみと敬意を持って人々に信仰されている為、本来であれば下級神なのだが昇神を果たした。実は人間の時に結婚した妻達と神域にある黄金の麦畑で暮らしているのだが、女神チュンヂーと女神ケルともう一柱の女神の夫でもあり、グレイグスカで唯一女神を伴侶として持つ男でもある。故に死者の門の副管理責任者でもある。本編の節々で名前だけの登場となる予定だが、筆者のやる気次第では外伝が書かれるかもしれない。
【下級神・属性神(精霊)】
下級神の多くは元人間。精霊は女神が雄神ヨルムガンから取り上げた力から主に生み出した存在である。
●雷の精霊シュトローム
本作の主人公の真の姿でもある最強の精霊。ちなみに他の精霊と違い雄神ヨルムガンの力を分配して創られた存在ではない。単純に雷を操るだけではなく、磁力を操作したり、生命物体問わずに構成する神域レベルのデータの改ざんを行うことすらできる。ストローの宿の力はその一端を限定的に出力したものに過ぎない。
●大地の精霊ノーム
全長1メートルにも及ばない老人の姿をしている精霊。人懐っこい上に大の女好きで酒も好き。ストロー以上にとても人間臭い精霊である。精霊として特に仕事はしておらず、ケフィア村があるヨーグの山の地下で数十万年以上は暇を持て余している。
何故か、他の精霊から様付けで敬われていたり、炎の精霊からは父と呼ばれたりと謎の多い存在である。
●風の精霊シルフ
真の自由を体現するかのような性格の大気を司る精霊。本編ではまだ未登場。
●樹の精霊ドライアド
地上にあまねく自然物を司る精霊だが、過去の戦で森を焼かれ絆の証であった世界樹を破壊された恨みから人類を敵対視している。過去に戦場でムラゴラドを不死に変えたが、それを勝手に解呪したストローを警戒している。
●水の精霊ウンディーネ
半人半魚の美しい容姿を持つがとても嫉妬深い精霊。世界の海を司り、頑なに水域の生命の循環を独占しているのだが、理由は今なお自分から逃げ続けている支族にした男を追っている為である。そこまで悪い存在ではないのだが、支族達と幸せそうに暮らすストローに多少ジェラシーを感じているようだ。本編ではまだ未登場。
●澪の精霊スケリッジ
氷雪を司る精霊で、経緯は異なるがストローと同じく人間の魂から精霊に転化した存在である。強き戦士の魂をコレクションするのが趣味で、余程の事が無い限り分厚い氷の底から動かないのだが、彼女を精霊へと推薦したシルフとウンディーネの言う事は多少聞くようだ。本編ではまだ未登場。
●炎の精霊サラマンドラ
雄神ヨルムガンの半身から創られたという強大な属性神。かつてノームを裏切った眷属が興した文明国家バベルを破壊する為に女神ウーンドによって召喚された存在である。
現在はその跡地の火山に住んでおり、酔狂かそれとも本来の優しさなのだろうか、行き場の無い地上人の子供を引き取ってガイアの徒に面倒を見させており、その者達は"炎の護児"と呼ばれている。
恐らくストロー登場前は最も信仰されていた精霊だと思われる。
また、彼女は大地の精霊ノームを唯一、父と呼ぶ。
●月の精霊ルナー
彼女は正確に言えば月の管理者であり、属性神とは呼べない存在と言える。あらゆるものと不干渉である為に精霊・女神以外は彼女の姿を認識できない。孤独な存在である。
昼と夜を入れ替える作業を雄神ヨルムガンの代わりに代行している。趣味は夜間の監視(覗き)である。後にストローと接触、年に一度、枯れ節の15日に再会を果たす事になった。