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十五話 割と設定考えるの好きかもしれないけど説明ダラダラで自分が読む側だったらきつそう

魔物を倒したことを確認しレイルが叶の飛ばされた方向へ行くと、倒れている叶の姿があった。


「叶、大丈夫!?」


そばへと走りそう声をかける、すると意識を取り戻したのか、叶はふらふらしながらも立ち上がった。


「大、丈夫だよ…凄くお腹にきたけど今は全然痛くないみたい。」


「ならよかったよ、とりあえず今はまだ休んでてね。ごめんね、これまで鳥型の魔物がいない場所でしか戦ったことがなかったから警戒してなかった。僕のミスだ…」


レイルは自分の油断を反省してか、苦い表情を浮かべている。


「そんなことないよ!だって、私なんか魔物があることも忘れて呑気にあるいてたもん…」


叶は勢いよくレイルのミスではないと否定するがその後に続く言葉達は自分の行動を振り返るにつれ小さくなっていった。


「落ち込まないで、君はまだ戦うのに慣れてないんでしょ?だからそうだね、二人ともこれからはしっかり警戒する。それでいいよね?」


それを聞いて叶はまだ納得がいかず不機嫌そうな表情を浮かべていたが、最終的には渋々頷くことになった。


しばらくして叶が出発しよう。とうながし、二人はまた先へと進み始めた。


最初の頃はまじめに叶も周囲を警戒していたが、全くと言っていいほど魔物が現れず、段々と集中力を切らしていき、とうとう耐え切れずにレイルに話しかける。


「ねぇ、さっきから全然魔物に会わないけど魔物ってそんなに少ないの?」


「…いや、そんなはずはないんだけど…魔物の発生する原因は知ってる?」


立ち止まり、レイルは叶に問う。


レイルの問いに叶は頷く。一応はクラスの全員がそれについては教わっているのだ。魔物の発生する原因とは大地の中にある膨大な魔力の流れである地脈から溢れ出た魔力が形を持ったものだ。

そしてその話は、魔物がなぜ人間を襲うのか、なぜそれらが多種多様な姿をしているのか、魔力の塊であるはずなのになぜ死体が残るのか、謎は多く、そのほとんどはまだわかっていない。だが一つだけ判明していることがある。それは内包する魔力が多ければ多いほど強いと言うことだ。と言う言葉で締めくくられていた。


「魔力が地脈から噴き出る場所、通称スポットは割と色々な場所にあるんだ。むしろ街とかはそれらがない空間を選んで作られてる。でも僕らは街からかなり離れているのに魔物に全く会わなくなった。逆じゃなきゃおかしいはずなんだ…」


レイルも違和感を感じていたのか、首を捻っている。


「だけど、警戒をしない理由にはならない。むしろ何か異常が起きてるかもしれないんだ。慎重にいこう。」


叶はその言葉を聞き、集中を切らせたしまったことを申し訳なく思いながら、わかった。と答えた。

そして二人が再び歩き出した時、大きな地響きが鳴り響いた。

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