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十四話 魔物との戦闘

歩きながらレイルは説明を続ける。


「というのも僕も聞いただけの話なんだけどね、道を外れると言ってもちょっと程度なら問題ないんだけど、道が見えなくなるくらいまで外れると魔物も段違いに強いものが出やすくなるらしいんだ。」


不思議な話だよね。そう言って苦笑いを浮かべる。


「ん〜ならそれこそ走り抜けない?さっきみたいにさ。」


叶はそう言った。そう考えるのもおかしなものではないだろう、危険な魔物が出るような場所にいる時間など長いよりは短い方がいい。


「たしかにそうかもね。でも正直森って言うくらいだから、あまり足場がいいとは限らないんじゃないかな?僕はさっきみたいに転びたくはないかな…」


「…うん。私もあれはもうこりごりだよ。」


二人は先程の出来事を思い出す。誰だってあんな目にわざわざ会いたくはないとおもうだろう。


「運命の神は焦りよりも堅実をこそ尊ぶとも言うし、ここは大人しく歩いて行こうか。」


叶はそれを聞いて一瞬眉を顰めたが、急がば回れみたいなものだろう、と考えて同意した。


不意に風が強く吹いた。瞬間、二人に対して何かが高速で飛来してきた!


「っ!魔物か!」


レイルはすぐに状況を判断し、退避。攻撃から免れることができたが、叶はこれまでほとんど戦闘ということをしてこなかったために動けずに攻撃を受けてしまう。


「ああっ!!?」


飛来してきた魔物はそのまま腹へと突き刺さり、その勢いで叶を吹き飛ばした。


「警戒を怠ったか…」


レイルはそう言い、体をふらつかせながらもすぐに自らの唯一の武器である短剣を取り出し構える。


叶を吹き飛ばした魔物はその場で黒い翼を広げ、レイルに対して威嚇を行う。カラスの様な見た目をしているが、爪とクチバシは鋭く、体はカラスよりも一回り大きいサイズの様だ。

レイルはそんなことなど知らないが。


そのまましばらく睨み合いになる。と思われたが、レイルの体がふらついているのをチャンスと見たかカラスが突撃を仕掛けてきた。


「くっ…」


よろめく様に攻撃を避ける。

脇腹を掠める様に通っていったカラスは、すぐに体制を整え、再度突撃する。その頃には少しは揺れもマシになったようで、掠めることもなく避ける。


「叶!無事か!?」


そう言うと、体内の魔力を励起させ、更に集中を高める。

体の周りから薄らと美しい金色の粒子が溢れ、その瞳は更に強い輝きを放ち始める。


「星の輝きは我が身を覆い、堅牢なる鎧と化す。」


金色の粒子は詠唱とともに動きに規則性を持たせ、体を包み込んだ。

詠唱が終わると同時、レイルは走り出し、その勢いのままにカラスに斬りつけた。


「グエエェェ!?」


カラスは急な反撃に驚き、回避行動を取ったが、避け切ることができず、その胴体に傷をつけられる。


「仕留めきれなかったか…」


追撃をしようと思ったが、どうやらまだ体は本調子ではない様で詰め切ることができず、レイルの間合いよりも高くに飛ばれ、短剣での追撃は不可能だった。故に


「空より墜ちる箒星月より降りし、女神の雫。輝け!女神の流す美しき涙よ!」


魔法による攻撃を選ぶ。


そして指先に光が集い、一言。


「箒星の奇跡よ!」


放たれた輝ける弾丸により撃ち抜かれたカラスは、

地面に墜落、少し体を痙攣させると絶命した。

とりあえず就職終わってちょっとだけ落ち着いてきたから投稿。

文才なくても割と考えるの自体は楽しいからたまに投稿します。自己満足みたいなものだし駄文だけど見てくれた人がいたら感謝です。

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